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カスポファンギンの原薬及び凍結乾燥製剤について、

[

2.6.6: 11] [2.6.7.8

] [2.6.7.9

]

に示

in vitro及びin vivoの遺伝毒性試験を実施した。

表2.6.6: 11 遺伝毒性試験の一覧

試験の種類 試験系(性) 経路 処理

時間 処理濃度又は投与量 試験番号 1~10,000 g/プレート、

代謝活性化の存在下及び非存在下

TT 8053 TT 8054 TT 8000 TT 8009 細菌を用いた復帰突

然変異試験

ネズミチフス

大腸菌

In vitro 48時間

3~10,000 g/プレート、

代謝活性化の存在下及び非存在下

TT 8078 TT 8080 TT 8003

5、9、23、46、69、92 μM TT 8244

5、9、18、28、37、42 M TT 8245

ラット肝細胞を用い たアルカリ溶出試験

ラット(雄)初 代培養肝細胞

In vitro 3時間

9、18、28、37、42 M TT 8313

TT 8677 TT 8791 CHO細胞を用いたin

vitro染色体異常試験

チャイニーズ ハムスター

(雌)卵巣由来 細胞株

In vitro 3時間 代謝活性化存在下の場合

1、5、10 M

代謝活性化非存在下の場合

20、30、40 M TT 8724

TT 8732 V79細胞を用いた変

異原性試験

チャイニーズ ハムスター

(雄)肺由来線 維芽細胞株

In vitro 3時間 代謝活性化存在下の場合

15、25、35、45 M 代謝活性化非存在下の場合 25、30、45、55 M

TT 8507 TT 8508 TT 8502 TT 8504 マウスを用いたin

vivo染色体異常試験

マウス(雌) 静脈内 単回 投与

3.1、6.3、12.5 mg/kg TT 8713

2.6.6.4.1 細菌を用いた復帰突然変異試験

ネズミチフス菌(TA1535、

TA97a、 TA98及び TA100)及び大腸菌(WP2、 WP2 uvrA

及び

WP2 uvrA pKM101)の変異菌株を試験系とする復帰突然変異試験によってカスポファンギン原薬の変異原

性を評価した(評価

[

資料

4.2.3.3.1.1: TT 8053]

[2.6.7.8.A

]

本試験では、最終濃度を1、

3、 10、 30、 100、 200、 300、 600、 1,000、 2,000、3,000及び10,000 g/

プレートとし、S9代謝活性化の存在下及び非存在下の条件で検討した。

試験

TT 8053

では、代謝活性化の有無にかかわらず、カスポファンギンの評価可能な最高濃度

で復帰変異コロニーが溶媒対照の2倍以上に増加した試験菌株はなかった。陽性対照物質である2-アミノアントラセン及び硫酸ヒドラジンでは、代謝活性化の存在下でも、すべての試験菌株で復 帰変異コロニーの増加が認められ、予測どおりの菌株に依存した復帰変異コロニーの増加がみら れた。300 g/プレートの濃度でプレート上に析出物がみられたが、プレート上のコロニー計数の 障害とはならなかった。細菌の増殖が

300 g/

プレートの濃度で抑制され、

3

菌株では

10,000 g/

プ レートの濃度でプレート上のコロニー計数の障害となった。ほとんどの菌株で復帰変異体の増殖 抑制がみられたが、抑制がみられた用量は菌株によって異なっていた。

TA97a

及び

WP2 uvrA

で は、増殖抑制が最も著しかったため、これらの

2

菌株についてはより低用量の範囲で再試験を実施 した。

再試験

TT 8054

の成績から、検討したカスポファンギンの用量範囲で復帰変異コロニーが溶媒 対照の2倍以上に増加した菌株はないことを確認した。陽性対照物質では、菌株及び活性化に依存 して復帰変異コロニーの予測どおりの増加がみられた。本試験ではいずれの菌株においても析出 物やバックグラウンドでの細菌の増殖抑制は認められず、また復帰変異体の増殖抑制もみられな かった。

これらの陰性成績を確認するため、全菌株を用いた

2

回目の試験(

TT 8000

)を実施した。本 試験では、コロニー計数の障害を最小限とするため、菌株ごとに用量範囲を設定した。本試験の 成績から、代謝活性化の有無にかかわらず、検討したカスポファンギンの用量範囲で復帰変異体 が溶媒対照の

2

倍以上に増加した菌株はないことを確認した。本試験の陽性対照物質では、いずれ の条件でも適切な結果が得られた。本試験では、2,000 g/プレートの一部のプレートで析出物が みられた。

TA98

10,000

g/プレートでは、細菌増殖の軽度の抑制がみられたが、コロニー計数 の障害とはならなかった。また、復帰変異体の増殖抑制が一部の菌株でみられた。

試験

TT 8000に用いた被験液の濃度分析により、被験物質が予定した濃度となっていない可能

性が示唆された。サルモネラ菌については、いずれの菌株でも析出物又はバックグラウンドの細 菌あるいは復帰変異体の増殖抑制がみられ、実施可能な最高用量を用いたことが示されているこ とから、試験は有効と判断した。一方、大腸菌については、復帰変異体の増殖抑制は

S9存在下の WP2 uvrA

及び

S9

非存在下の

WP2 uvrA pKM101

のみでみられたことから、大腸菌について再試験 を実施した。

この再試験

TT 8009

では、検討したカスポファンギンの用量範囲で溶媒対照の

2

倍以上に復帰 変異体コロニーが増加した菌株はないことを確認した。陽性対照物質では、復帰変異コロニーの 予測どおりの増加がみられた。本試験では、

WP2の1,000 g/プレートで析出物がみられた。また、

バックグラウンドでの細菌の増殖抑制が

WP2

1,000 g/

プレートでみられ、復帰変異体の増殖抑 制がいずれの菌株でも種々の濃度でみられた。

以上、独立した2回の試験を実施したが、代謝活性化の有無にかかわらず、またいずれの試験菌 株でも、カスポファンギンは

1

10,000 g/

プレートの濃度範囲で復帰変異コロニーが溶媒対照の

2

倍以上に増加した菌株はなかったことから、本復帰突然変異試験ではカスポファンギン原薬に細 菌における変異原性はないと判断された。

2.6.6.4.2 細菌を用いた復帰突然変異試験(凍結乾燥製剤)

カスポファンギンの製造工程及び製剤化に関連する分解物を含む凍結乾燥製剤の変異原性をネ ズミチフス菌(

TAl535

TA97a

TA98

及び

TAl00

)及び大腸菌(

WP2

WP2 uvrA

及び

WP2 uvrA

pKMl0l

)の変異菌株を試験系とした細菌を用いた復帰突然変異試験において評価した(評価

[

資料

4.2.3.3.1.2: TT 8078])[2.6.7.8.B

項]。本試験では、最終濃度を3、10、30、100、

200、300、600、

1,000

2,000

3,000

及び

10,000 g/

プレートとし、また

S9

代謝活性化の存在下及び非存在下の条件 で検討した。

サルモネラ菌について検討した試験

TT 8080では、代謝活性化の有無にかかわらず、検討可能

なカスポファンギンの最高濃度で復帰変異コロニーが溶媒対照の

2

倍以上に増加した菌株はなか

った。また、大腸菌について検討した試験

TT 8078

でも、復帰変異コロニーが

2

倍以上に増加し た菌株はなかった。両試験において、陽性対照物質である2-アミノアントラセン及び硫酸ヒドラ ジンでは、全試験菌株で復帰変異コロニーの増加が認められ、陽性対照物質の予測どおりの菌株 に依存した復帰変異コロニーの増加がみられた。

2,000

g/プレート以上の一部のプレートで析出 物がみられたが、プレート上のコロニー計数の障害とはならなかった。TA98では、10,000 g/プ レートでコロニー計数の障害となる細菌の増殖抑制がみられたことを除いて、細菌の増殖抑制は みられなかった。

TA98、 TA100、 TA97a

及び

WP2 uvrA pKM101では種々の濃度で復帰変異体の増

殖抑制がみられた。本試験では、TA97aの復帰変異コロニーが異常に少なかったことから、本菌 株について再試験を実施した。さらに、試験

TT 8080

に用いた被験液の濃度分析では、多くの濃 度段階で意図した濃度よりも低いことが判明した。ただし、TA1535を除くその他の菌株では、復 帰変異体の増殖抑制がみられたことから、評価可能な最高濃度で試験は実施されていた。したが

って、

TA1535

を再試験に含めることとした。

再試験

TT 8003で、代謝活性化の有無にかかわらず、復帰変異体が溶媒対照の2倍以上に増加

した菌株はないことを確認した。陽性対照物質では復帰変異コロニーの予測どおりの増加が認め られた。析出物が本試験の一部のプレートでみられたが、プレート上のコロニー計数の障害とは ならなかった。本試験ではバックグラウンドでの細菌の増殖抑制はみられなかったが、復帰変異 体の増殖抑制が両菌株ともに異なる濃度でみられた。

以上、検討したカスポファンギンの用量範囲で溶媒対照の2倍以上に復帰変異体が増加した菌株 がなかったことから、本復帰突然変異試験ではカスポファンギンの凍結乾燥製剤に変異原性はな いと判断された。

2.6.6.4.3 ラット肝細胞を用いたアルカリ溶出試験

カスポファンギン原薬の遺伝毒性をラット肝細胞を用いたアルカリ溶出試験によって検討した

[

資料

4.2.3.3.1.3: TT 8244] [2.6.7.8.C

]

。本試験では、被験物質の曝露による

DNA

損傷(一本鎖

及び二本鎖

DNA

の切断)及び細胞毒性の程度を検討した。

Crl:CD

® (SD) BR系雄性ラットの肝臓 をコラゲナーゼで灌流することによって肝細胞を単離した。カスポファンギンを試験濃度の

100

倍となるようにジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解した。

アルカリ溶出試験のための用量設定試験(参考資料

TT 8244)では細胞毒性をトリパンブルー

取り込み法によって測定した。なお、アルカリ溶出試験における高用量(

42

M)は用量設定試 験での溶解性の情報に基づいて設定した。

アルカリ溶出試験(評価資料

TT 8245

)における試験濃度は、

5

9

18

28

37

及び

42 M

と した。

2.2

×

10

6の肝細胞にカスポファンギンを

3

時間in vitroで曝露した。曝露後、細胞を採取し、

細胞毒性をトリパンブルー取り込み法及び細胞内

ATP

含量により、また

DNA

鎖の切断をアルカ リ溶出法によって検査した。

被験物質が溶液状態で存在する条件での溶出勾配と陰性対照物質での溶出勾配の差が0.034以 上であり(バリデーション試験によって決定した最小陽性レベル)、かつ有意な細胞毒性(細胞の 相対生存率が

70%

未満あるいは細胞内

ATP

含量が陰性対照の

50%

未満)がみられないとき、本試

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