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小林佳澄 59) 2005 転倒予防効果の高い ” リズム運動 ” の応用 高齢者を対象としたリズム運動を行い全身の筋肉,バランス訓練をすること リズム運動のパターンと音楽を選択していくことが重要である 指導として,運動の細部にこだわらずに全身を動かすことを伝えていく必要がある

2) 運動指導方法

神楽体操を行う際には,作業療法士が参加者の前方で神楽体操の動きを解説しながら , 図2の手順を示した.

動 き

順 序

運動メニュー 目的

遅 い

① 足踏み 股関節周囲筋の筋力強化,バランスの改善

肘を伸ばして大きく肩 を回す

肩関節周囲の柔軟性向上

前方への重心移動 股関節周囲筋の柔軟性向上,筋力強化,前後方バラ ンスの改善

④ 腕を交互に前後に振る 肩関節周囲の柔軟性向上

左右への重心移動 股関節周囲筋の柔軟性向上,筋力強化,左右方向バ ランスの改善

⑥ 体を横へたおす 体幹両側の柔軟性向上

⑦ 股わり 体幹の柔軟性向上,下肢抗重力筋の筋力向上

⑧ ∞字に大きく腕をふる 上肢・下肢・体幹の筋力向上,バランスの改善

しゃがんでから全身を 伸ばす

上肢・下肢・体幹の筋力向上,バランスの改善

腕を斜め上に突き出す 体幹両側の柔軟性向上,上肢・下肢・の筋力向上,

バランスの改善

⑪ 後方への重心移動 下肢の柔軟性向上,後方バランスの改善 速

前方へ足を出して足首 の運動

股・膝関節屈伸筋・足関節底屈筋の筋力強化

⑬ 左右への深い重心移動 下肢・体幹の筋力向上,バランスの改善

体を前に倒しながら捻 じる

体幹回旋の柔軟性向上,バランスの改善

⑮ 前後へのステップ

股関節周囲筋の柔軟性向上,筋力強化,前後方バラ ンスの改善

⑯ 対側手膝合わせ運動 腹筋の筋力強化,バランスの改善

⑰ 股関節の運動 下肢・体幹の筋力向上,バランスの改善

⑱ 屈伸運動 上肢・下肢・体幹の筋力向上,バランスの改善

サイドステップ

(手拍子)

バランスの改善,下肢・体幹の筋力向上

⑳ ∞字に腰を回す 下肢・体幹の筋力向上,バランスの改善

㉑ 回って重心をおとす 下肢・体幹の筋力向上,バランスの改善 遅い・速い動きの曲の長さ:それぞれ5分21秒 1セット:遅い→早い→遅い;16分

図2 神楽体操の解説(体操の動きの速さ,順序,動き方,目的)

4章 神楽体操の構成概念 1節 本章の目的

運動介入のためのさまざまな体操が開発・実践されており 50-54),また運動実践による身 体や精神的な効果や 419293),トレーニング機器を用いた運動効果も報告されている 9495). 一方で,筋力や動的バランス能力は,運動中止による影響が大きいことが示唆されている

96).つまり,運動を取り組み,継続し,また中断しないことが重要であると考える.

これらの運動継続には,「楽しさ」,「取り組みやすさ」,「運動の負担感(運動強度)」,「運 動効果の期待」などが関係することが知られており 7449798),また「運動の好き嫌いの 感情」も影響している 99).本研究に用いる神楽体操には,神楽の音曲や動きが取り入れら れており,神楽そのものは地域在住者の多くが知っている一方で, 前述の神楽体操にどの

ようなイメージを抱いているのかについてはつかめていない.

よって,神楽体操が持つイメージを因子にし ,さらに共分散構造分析を用いて,神楽体 操の継続に役立つのか否か明らかにするとともに,神楽を想起させる動きを取り入れた体 操を神楽体操として定義することを目的とした.

2節 方法

1項 調査対象と調査方法 1) 対象者

対象は,島根県A市B町在住の40歳以上の男女とした.神楽体操参加者を町内の情報誌(B 町広報回覧板)にて募集した.参加応募者は83人であり,筆者とB町保健師において応募者 全員に運動を禁忌とする者がいないことを確認した.また,全員から参加同意が得られた ため83人全てを分析対象者とした.

2) 実施期間

平成25年10月から同年12月において,B町内にある集会所5カ所を利用し,月2回の開催

頻度,1回1時間にて合計6回を実施した.

3) アンケート項目

年齢や性別の設問以外は,10項目の質問を設けたアンケート用紙を使用した(図3).質 問項目は,順に「神楽体操に関心はありますか(以下,関心)」「神楽体操に興味はわきま したか(以下,興味)」「神楽体操のきつさはどうでしたか(以下,運動 強度)」「神楽体操 は,あなたにもできると感じましたか(以下,有能感)」「神楽体操は,楽しいと感じまし たか(以下,楽しさ)」「神楽体操は効果があると感じましたか(以下,運動効果感)」「神 楽体操は続けたいと思いますか(以下,継続の希望)」「参加した動機」に関する質問を設 けた.回答の選択は「ある」「どちらかといえばある」「どちらかといえばない」「ない」な

どの肯定から否定までの 4件法とした.ただし,「参加した動機」は自由記述とし,「内発 的動機づけ」「外発的動機づけ」「(記述)なし」に区分した 100

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