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通信のある基本プロトコル方式

ドキュメント内 ネットワークシステムにおける基本方式 (ページ 56-68)

5 .   1 序 言

(1)研究の経緯

この章の2つの方式は, DCNAの共同研究を始めるにあたり,当時の電 電公社のみにおいて事前研究を行っていたときに考案したものであり,将来の 通信形態を予測しそこでの問題を類推し解決方法を立案したものである。

具体的には,当時,各種通信速度のモデムが出はじめたころであり,それ らを制御する必要がでてくることが予想された。そのためには,モデム側にこ ちらのコマンドを理解させるためにこちらの伝送速度および符号種別をまず理 解させる必要があった。

当時の日本ではまだ伝送速度毎にモデムが異なっていたため,センター側 ではモデムの速度に対応して異なる電話番号を割当て,端末をセンターに接続 する場合,端末側のモデム速度に対応した電話にダイヤルする方式であった。

(2)転送速度および符号種別の検出方式の目的

今後,伝送速度や符号種別が多様化することが予想され,そのためには伝 送速度と符号種別を自動的に検出する方式を立案しておく必要があった。

(3)本検出方式の理論的背景

この時に参考になったのが米国のパケット網システムTelenetであり,この システムでは各種のASCII符号端末を収容していた。これを可能にするためパ ケット網システム内に,端末属性を端末プロフィル情報として持たせ,各種端

t

a a τ  

末と通信していた。また,プロフィルの種類増加に対応するために標準プロフ ィル (DCNAの仮想デノ〈イスクラスに対応した概念,

r

文献(1), (3), 

(4), (5), (6)参照J)を用意し,個々の端末プロフィルへの変更は 端末からのコマンドで行うようになっていた。しかし,網システムでコマンド を理解するためには,まず網システム側で端末の転送速度を知る必要があった。

このためTelenetでは,最初に特定文字を繰り返し転送させていた。本方式の検 討においてはこれをヒントとするとともに今後は端末の符号種別も多様化する と予測し,それにも対処できる方式とした。

我々は伝送速度と符号種別を検出するために特定文字を転送しそのスター トピ、ット長により速度を検出しまた特定ピットにより符号種別を判定する方法 を考察した。

また,この考え方の一実施例を試作した「文献 (2)J。

5 .   2  本検出方式の基本構成と基本動作「文献( 7)  J 

本方式は相手処理装置と調歩同期方式で接続された検出装置で相手処理装 置から送られた特定文字を用いて転送速度と符号種別を検出する方式である。

具体的には,各種符号に対する特定文字として,速度検出用に相手処理装置で 使用されている符号種別に関係なく,スタートビット

O .

に続くビ、ットの内,

はじめて 1.となるビ ットを共通ビットとし,この共通ビ¥yトを複数種のデ ータ伝送処理符号のビ ット配列の同一位置に配置させる。さらに,これらの相 手処理装置で使用されている符号種別ごとに内容が異なる区別ピット系列を前 記特殊文字に含ませる。かっ前記特定文字を受信する装置では特定文字を受信

‑48‑

し,この特定文字のスタートビット 0"を検出してから前記共通ピットを検 出するまでの時聞を計ることにより転送速度を求め,さらに.前記区別ピット 系列を受信する時刻を判定し区別ピット系列の内容を取り込み,これを判定す ることにより符号種別を検出する。

5 .   3  本検出方式の詳細な説明

本方式は,交換回線を介して接続される端末から送出する符号の種別と転 送速度を検出する方式に関するものである。

端末が専用線等で接続されている場合には,端末設置時にデータ転送速度 や符号種別(J1 S 7単位符号.EBCDIC符号等)をあらかじめ決めることが できる。しかし,多数の異なった端末が交換回線を介して接続されているシス テムにおいては,従来接続できる端末の符号種別を限定したり,速度の違いは センタ側のモデムの速度に対応して異なる電話番号を割り当て,たとえば12 

00ボーの端末は. 1 200ボーのモデムに割り当てられた電話番号をダイヤ ルする方式が採用されていた。しかし,このような方式では,各転送速度ごと に電話番号を割り当てる必要があると L寸欠点があった。

本方式は相手処理装置と調歩同期方式で接続された検出装置で,相手処理 装置から送られる特定文字を用いて転送速度と符号種別を検出するものである。

具体的には,特定文字の中に各種符号に対して共通なビ、ットを定め,さらに符 号種別毎に内容が異なる区別ビット系列を前記特定文字に含ませる。さらに,

本方式は受信装置でスタートビ ット 0"を検出してから前記共通ビ ットを検 出するまでの時間を計ることにより,転送速度を求めるとともに,前記区別ビ

49 

ット系列を受信する時刻を判定し.区別ピット系列の内容を取り込み.これを 判定することにより符号種別を検出することを特徴とする。その目的は相手処 理装置のデータ転送速度,使用符号種別に関係なく,センタ受信電話番号の統 一化に役立たせることにある。

図5. 1は使用符号がJ1 S 7単位符号とEBCDIC符号のみの場合の特定 文字の一例を示す図である。この例では特定文字としてJ1 S 7単位符号は C R文字を用い.EBCDIC符号はN L文字を用いて,共通ピットをビットb 1と し,また区別ピット系列をピットb4のみとしている。ただし符号種別が多い 場合は,区別ビット系列が長くなることがある。

図5. 2は本方式を用いて転送速度と符号種別を検出する装置のー構成例 である。以下にその動作を説明する。

スタートビ ット検出回路10によりスタートピットを検出すると,カウン タ回路11をリセットし,カウンタ回路11はクロック回路12からのパルス を数えあげる。つぎに共通ピット系列検出回路13が共通ビ、ットを検出したと き,カウンタの内容はスタートピットを受信してから共通ピットを受信するま での時間に比例するパルス数が入っているので,そのパルス数に反比例した形 で文字転送速度が求められる。たとえば,図5. 3に示すように6パルスで2

400ボーであれば, 1 2パルスで1200ボーとなる。

つぎにカウンタの値が( *は掛け算を表し./は割り算を表す). 

共通ビ ットを受信したときのカウンタ値

(区別ピット系列を受信する時刻一スタートピットを受信した時刻) / (共通ピットを受信した時刻ースタートピットを受信した時刻〉

nU  

Fh

u 

で求められる区別ピット系列を受信するときの値になったことを,区別ピッ ト系列取り込み時刻判定回路14で検出したとき,回線 L1から区別ビット系 列を受信し,その値により符号種別を判定する。

以上説明したように,本方式は転送速度および符号種別の検出が可能な特 定文字を1文字入力することにより,転送速度と使用符号種別を同時に求める ことができ,各種の転送速度や符号種別を持つ端末を,容易に交換回線に接続 できるという利点がある。

5 .   4 

図面の簡単な説明

図5. 1は本方式に用いるデータ伝送処理符号の特定文字の一例を示す図,

図5. 2は本方式の一実施例図,図5. 3は転送速度を説明するための図であ る。また. L 1は回線. L 2はリセット線. 1 0はスタートピット検出回路,

b1  b2  b3  b4  b5  b6  b7  b8 

EBCDIC符号..N L文 字 "

0 0 0  1  JIS7単位符号.. C R文字"

1 0 0  0 

共 通 ビ ッ ト 区 別 ビ ッ ト 系 列

図5. 1 本 方 式 に お け る 特 定 文 字 の 一 例

ti

 

pU

1 1はカウンタ回路. 1 2はクロック回路. 1 3は共通ビット系列検出回路,

1 4は区別ピット系列取り込み時刻判定回路である。

L 1  

クロック

図5. 2 本 方 式 の 一 実 施 例 の ブ ロ ッ ク 線 図

│ I   I  I  I  I  I  I  I  I  I  I  I  I  I  I 

L 1 

(1200ボーの場合〉

カ ウ ン タ の 内 容

O .  

6.  . . . . 1 2 

L 1

(2 4 0 0ボ ー の 場 合 )

カ ウ ン タ の 内 容 O.  . . . . 6 

図5. 3 カ ウ ン タ 値 と 転 送 速 度 と の 関 係

nd  

FHU 

5 .   5 

データ伝送速度および符号種別の識別方式

この方式は5. 1の方式の考えが狭く限定されていることに気づき,その 考えを拡大したく.同じ目的の方式を再度立案したものである。

5.  6 

本識別方式の基本構成と基本動作「文献

(8) J 

(イ) 本識別方式は相手処理装置と調歩同期方式で接続された識別装置 により相手処理装置から送られる特定文字を用いてデータ伝送速度と符号種別 を識別する。具体的には,符号種別に関係なく共通に伝送速度を識別するため の共通ビ ット系列を,また符号種別毎にピット内容が異なる区別ピット系列を 前記特定文字に含ませて,前記識別装置でこの特定文字を受信しある特定のサ ンプリングタイミングでサンプリングして得たピットパターンからデータ伝送 速度と符号種別を同時に識別する。

(ロ) 本識別方式は前記特定のサンプリングタイミングとして,識別す べきそれぞれのデータ伝送速度の最小公倍数の速度に同期するサンプリングタ イミングを選ぶことを特徴とする(イ)の識別方式である。

5 .   7 

本識別方式の詳細な説明

図5. 4は使用符号がJ1 S 7単位符号とEBCDIC符号の場合の特定文字 の一例を示したもので,この例では,特定文字としてJ1 S 7単位符号にCR 文字を用い.EBCDIC符号にNL文字を使用する。これらの文字にはデータ伝

q a  

FU

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