8. 1 序 言
(1)研究の経緯
この方式は伝送路網オペレーションシステムを開発していた時に立案した ものである。伝送路網オペレーションシステムでは伝送路の多重化装置の接続 情報をデータベース化し,アラームの自動解析に有効に利用している「文献
(1), (2)J。また,そのためにはデータベースを効率的に運用する必要 があった「文献 (3), (4), (5)J。
例えば,データベース構造として
(i)キーAに対応してキーAに関する属性情報aが蓄積されるとともに,キ ーAと関連をもっキーBやキーCがキーAからポイントされ,
(ii)またキー Bに関しては,キ‑ Bに対応してキ‑ Bに関する属性情報 bが 蓄積されるとともに,キ‑Bと関連をもっキーCやキーDがキーBからポイン
トされるように構成されている(図8. 3のデータベースを参照)。
従来,オンライン系のデータベースの検索システムでは,上記のような場 合であっても,端末装置から検索キーAを入力し検索結果の情報aやキーBや キーCを画面表示した後に再度検索を行う場合,入力専用の画面を再度表示し た上で次に行う検索のキ一例えばキーBを入力しなければキーBに関する検索 がで・きなかった。このために検索を繰り返し行う場合,入力ミスが発生しやす
ph
d
月t
いという欠点があった。
(2 )検索結果画面を利用した連続検索方式の目的
検索結果の画面にキ‑ Aに関連するキーBやキーCが表示されることを利 用して,キ‑ Bやキー Cを入力デバイスで指定し再度の検索を行うようにし.
入力動作の軽減と入力ミスの防止とを実現することを目的としている。
(3 )本方式の理論的背景
データベースセンタではキー Aと属性情報aとを転送するとともにキー A にポイン卜されているキ
‑B
やキーC
を端末装置に転送する。端末装置ではこ れらの情報を表示するだけでなく,次に検索キーとなるキーBとキーCの情報 についてはそれらの表示位置情報と関連付けて記憶しておく。この状態で表示 されたキーがマウス等で指定されると,その指定された位置の情報と一致する キーの表示位置情報を見付けることにより,その位置に表示されているキー情 報を取り出し,センタに対してこのキーを用いて検索要求を発することが可能 となる。このように,本方式を用いると入力画面を再度表示しキ一入力するこ となく,出力された表示画面の情報をマウス等で指定し連続した検索が可能と なる。8 . 2 本方式の基本構成と基本動作「文献( 6) J
データベースを有するセンタとそのセンタにおけるデータベースに対する 検索を行う端末装置とがオンラインで接続されているデータベース検索システ ムにおいて連続検索を行う場合,端末装置がセンタに対して検索のためのキー に関する情報を含んだ電文を転送したことに対応して,上記センタは次に検索
‑76‑
する際に利用できるキーを含んだ電文を上記端末装置に転送する。一方,端末 装置は検索結果を画面に表示するとともに,画面に表示されているキーの表示 位置とキーとを対応させるテーブルを作成する。
この状態で,端末装置の入力デバイスを用いて上記キー表示が指定される と,端末装置は指定された位置に対応するキーを次の検索を要求する電文にセ ットしてセンタに転送し,センタは検索した結果を端末装置に転送して表示す る。このように本方式は検索結果画面を利用し連続検索を可能とする。
8 . 3
本方式の詳細な説明伝送路網オペレーションシステムにおいて,データベースの検索結果の表 示情報を入力デバイスで指定することによってデータベースを次々と検索する
ことが必要であった。
図8. 1は従来の場合の検索の状況を説明する図である。画面31は検索 を行うための入力画面であり,この入力画面に検索キ‑ Aを入力することによ り検索を要求する。画面32は結果画面であり,この画面にキー Aに関連のあ るキーBやキーCも一緒に表示される。ここで再度検索を行うためには,画面 33のような上記入力画面を表示させ,キーBを入力して検索を要求する。こ れによって画面34のような結果画面が表示されることになる。
図8. 2は本方式での検索の状況を説明する図であり,端末装置の入力デ バイスを用いて,連続的に検索して結果を画面に表示できる状況を示している。
画面11は入力画面に検索キーAを入力したことによって検索要求を行う ことを示している。画面12はセンタからの検索結果を表示しており,キ‑ A
‑77‑
と属性情報aとが表示されるとともに,キ‑ Aに関連のあるキ‑ Bやキ
‑c
も 一緒に表示される。本方式の場合には画面 12において,キー Bに関連する検 家を要求するに当たっては画面 12に表示されている検索キー Bに関する表示 を入力デバイス(マウスまたはライトペン〉で直接指定するようにする。この れにより,キーBを持った検索要求が発せられ.センタからの検索結果が画面1 3のように表示される。
図8. 3は本方式の一実施例の構成図を示している。データベース3を有 するセンタ lと端末装置2とは通信4で接続されている。センタのデータベー ス 3には検索キ‑ Aと属性情報aの組,キー Bと情報 bの組, ・・・が格納さ れており,更に互いに関連のあるキーが図の矢印のようにポイン卜されている。
今キ‑ Aが図8. 2の画面11のように指定されると,センタ lではキ‑ Aと 属性情報aとを転送するとともにキ‑ AにポイントされているキーBやキーC を端末装置に転送する。端末装置2では電文受信処理部5‑1.画面編集処理 部7をへて図8. 2の画面12のようにディスプレイ8に表示する。この状態 の下で,ディスプレイ 8上のキ‑Bが指定されるとすると,画面編集処理部7 が表示位置テーブル6と検索キーテーブル9とを索引し,指定されたものがキ
‑ Bであることを判定する。これにより電文送信処理部5‑2がキ‑ Bをもっ てセンタlに対して検索要求する。
すなわち,より詳細には,次のような処理が行われる。端末装置の電文受 信処理部5‑1では電文4‑1を受け取ると検査キ‑ A,B, Cを電文4‑1 から取り出し,検索キーテーブル9に格納するとともに,画面編集処理部7に 対して電文中の表示項目 A,B, C, a, b, Cを渡す処理を行う。電文受信 処理部5‑1では,検索キーテーブル9に検索キーを格納時に,検索キ‑ A,
‑78‑
B. Cの検索キーテーブル9上の格納位置を取得し画面編集処理部7にポイン タ PA• PB • Pcとして渡す。画面編集処理部7では.電文受信処理部5‑1 から受け取った表示項目
A . B . C .
a.b .
cをディスプレイ8
に表示するとともに.検索キ
‑A. B . C
の表示位置X . Y . Z
と検索キーテーフソレへのポインタ PA• PB • Pcとをマッピンクがした表示位置テーブル6を作成する。
次に,端末装置2の入力デバイスで次の検索キー BIこ対応する表示位置Y が指定されたとすると. Yを用いて表示位置テーブル6がサーチされ,検索キ ーテーブル9上のポインタ PBを取得し,さらに検索キーテーフソレ 9上の検索 キーBを読み出す。電文送信処理部5‑2は,このキーBをセンタ 1のデータ ベース3の検索のための電文4‑2にセットし,センタ 1へ転送する。もちろ ん,検索キーCに対応する表示位置Zが指定された場合にも,同様の処理によ り,検索キーCによるセンタのデータベース検索が行われる。
以上説明したように本方式によれば,オンライン系のデータベース検索シ ステムなどで端末装置の画面に表示されているキー表示を入力デバイスで直接 指定することにより,繰り返し検索結果を表示することができる。このため,
入力画面を表示しては入力する動作が軽減でき,またキーに対応する情報を端 末装置に記憶されているために入力ミスを防止することができる。
8 . 4 図面の簡単な説明
図8. 1は従来の場合の検索の状況を説明する図,図8. 2は本方式での 検索の状況を説明する図,図8. 3は本方式の一実施例の構成図である。図中,
1はセンタ. 2は端末装置. 3はデータベース. 4は通信. 5 ‑1は電文受信
‑79‑
セ ン タ に 検 索 キ
‑A
に よ る 検 索 を 要 求
‑
・
画 面3 1
回
セ ン タ か ら 検 索 キ
‑A │A│a 川旦面 32
に よ る 検 索 結 果 を 受 信
│ B l b │
‑・ー
セ ン タ に 検 索 キ ー
B
に よ る 検 索 を 要 求
‑咽
セ ン タ か ら 検 索 キ
‑B
に よ る 検 索 結 果 を 受 信