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透明性ガイドラインについて

ドキュメント内 アニュアルレポート2014|中外製薬 (ページ 83-88)

在宅福祉サービスカーの 継続的な寄贈

当社が行う在宅福祉移送サービスカー(移送サービス 用福祉車両)寄贈事業は1985年に創立60周年記念事業 の一環として始まり、今年で30年目を迎えました。累計寄 贈台数は今回寄贈した5台を含めると、203台に上ります。

超高齢社会を迎えたわが国では、介護を必要とする高 齢の方や体の不自由な方が増加しています。寄贈された 車両は、在宅で介護を受ける高齢者の方や体の不自由な 方の移動手段として活用されています。

寄贈車両はワゴンタイプで前席2名(運転手含む)、後 部は車いすを使用したまま最大4名が乗車可能です。ま た、車いす2台に加えてストレッチャーも搭載可能な広さ があり、車いすなどの昇降もリフトで簡単に行えます。

本寄贈事業は全国社会福祉協議会・中央共同募金会の ご協力を得て実施しており、寄贈先は全都道府県にわ たっています。

理科・科学の楽しさを伝える 生物実験教室の開催

中外製薬は社会貢献活動の一環として、次世代を担う 子どもたちに理科や科学の楽しさ、面白さを伝えることを 目的にさまざまな実験教室を開催しています。2014年 は、小学生を対象に細胞の観察とDNAを抽出する実験を 行ったり、中学生を対象に生物の光る仕組みについて学 ぶ教室を開催しました。さらに、ロシュ・ダイアグノス ティックス社とともに高校生以上を対象とし、リアルタイ ムPCR法*1を用いて食品中の肉が牛・豚・鶏のいずれであ るかを検証しました。

*1 特定のDNA断片を大量に増幅させるPCR(ポリメラーゼ連鎖反応)を リアルタイムで測定し、その増幅曲線をもとにDNAの定量解析を行う手法

医療をテーマとした 提携講座の開催

中外製薬は、社会貢献活動の一つとして、次世代に対し 健康や医療に対する関心を高めてもらうことを目的に、大 学で提携講座を開催しています。今年で4年目を迎えた早 稲田大学の講座が、2014年10月から2015年1月まで 開講されました。

障がい者スポーツ支援

中外製薬は、公益財団法人日本障がい者スポーツ協会 にオフィシャルパートナーとして協賛し、世界で活躍する トップアスリートを支援しています。また、障がい者スポーツ

埼玉県桶川市での寄贈式

寄贈車両

社会貢献活動

の理念である「活力ある共生社会の創造」実現の一助とな るべく、「障がい者スポーツ啓発冊子」の作成・配布や、「「車 いすバスケ体験会」の開催などの障がい者スポーツの普 及啓発活動などを通じて、障がい者スポーツを積極的に応 援しています。

グローバルヘルスにおける 官民パートナーシップへの参画

中外製薬は、グローバルヘルス分野における日本の国 際貢献を促進することを目指して、2014年12月、公益社 団法人グローバルヘルス技術振興基金(Global Health Innovative Technology Fund、以下GHIT Fund

(ジーヒットファンド))に参画しました。

GHIT Fundの概要

GHIT Fundは、先進国と開発途上国間における健康格 差是正に向けて、日本が有する医療技術、科学技術イノ ベーション、知見をより直接的に活かした新薬開発を支援 するための日本初の官民パートナーシップです。日本の製 薬企業5社、日本政府(外務省、厚生労働省)、ビル&メリン ダ・ゲイツ財団*2、および国連開発計画(UNDP)による 100億円規模の資金によって、2013年4月に共同設立さ れました。そのミッションは、開発途上国の人々が感染症 による苦難を乗り越え、先進国と同様に繁栄と長寿社会を 享受できる世界を目指すこと。複数の製薬企業および日

本政府がグローバルヘルスにおける新薬開発の推進を目 的に参画して資金を拠出していることが大きな特徴です。

GHIT Fundの取り組み内容

GHIT Fundは、感染症に対する医薬品・ワクチン・診断 薬などの新薬開発に取り組む製薬企業・大学・研究機関 の支援、グローバルな医薬品開発研究の連携促進、そし て開発途上国での医薬品アクセス向上に向けた活動を 事業内容としています。

H I V/A I D S、マラリア、結核、顧みられない熱帯病

(NTDs:Neglected Tropical Diseases)*3などの感 染症は、世界人口の約40%近くが罹患している世界で最 も深刻なアンメットメディカルニーズの一つです。開発途 上国でこれら疾病を制圧するためには、低価格で効果の 高い治療薬・ワクチン・診断薬などが必要となります。

GHIT Fundでは、国内外の研究開発機関とのグローバ ル連携を推進することにより、開発途上国で感染症に苦 しむ人々のため、さらにはグローバルヘルス向上のため、

新薬開発の進展に貢献しています。

中外製薬が参画する意義

中外製薬は、「革新的な医薬品とサービスの提供を通じ て新しい価値を創造し、世界の医療と人々の健康に貢献 すること」をミッションとして掲げています。その実現のた めに、ロシュ・グループの一員としてグローバルヘルスへ の貢献に向けた取り組みを進めており、今回のG H I T Fundへの参画も、その取り組みの一環となります。さらに 感染症などの疾患領域において、中外製薬の持つ革新的 な創薬技術の活用できる可能性を探ることから、ひいては 世界の医療への貢献につながるものととらえています。

GHIT Fundのパートナーとして、新しい医療技術の開 発促進が単なる社会責任にとどまらず、開発途上国にお ける健康の促進と健全な経済成長につながることを期待 しています。また、将来の日本の成長に必要な長期的な 投資でもあると確信して、この官民パートナーシップに参 画しています。

*2 マイクロソフト社の元会長ビル・ゲイツ氏と夫人メリンダ・ゲイツ氏に よって2000年に創設された世界最大の慈善基金団体。「すべての生命 の価値は等しい」との信念により、世界の人々が健康で生産的な生活を 送るための支援を実施している

*3 熱帯地域を中心に蔓延している寄生虫、細菌、ウイルス感染症のこと で、世界の約10億人が感染、年間50万人が死亡していると言われてい る。NTDsは先進国ではほとんど症例がないため、これまで世界の関心 を集めることがなかった

CEOレター・

イントロダクション 戦略セクション 特集 活動報告と

今後の取り組み データセクション 財務セクション

感染症に対する新薬開発に 取り組む製薬企業、大学、研 究機関の支援など

最貧困層でも購入可能な価 格によるワクチン、医薬品、

診断薬の提供

政府 企業 市民

• 外務省

• 厚生労働省

• 国連開発計画 (UNDP)

• 製薬企業 • ビル&メリンダ・

ゲイツ財団

出資 出資

出資

グローバルヘルスR&Dへの

投資 医薬品アクセスへの

貢献

アニュアルレポート 2014 81

トップ製薬企業像実現に向けた   人財戦略

人財こそが企業の成長・発展を生み出すかけがえのな い資産であるという基本理念のもと、ダイバーシティマ ネジメント、タレントマネジメント、人事処遇制度の3本柱 で人財マネジメントを推進しています。マネジャーやリー ダーとして活躍する女性が増え、次世代リーダーや中堅 層の女性比率はさらに高くなっています。子育てをしな がら活躍する女性も増え、女性のロールモデルの多様化 が進みました。外国籍社員やキャリア採用も増えており、

多様な価値観が組織を活性化させています。人財の多様 性が組織の価値となり革新を生み出すために、多様な価 値観を尊重する組織風土を醸成し、意識だけでなく、制

度、仕組み、働き方などの面からさらに取り組みを進め、

トップ製薬企業像を実現していきます。

ダイバーシティマネジメント

中外製薬では、多種多様な人財が生き生きと働き、新 しい価値を生み出すための「ダイバーシティマネジメント の推進」を経営の重要課題と位置づけ、まずジェンダーに ついて、2010年にワーキングチームを発足し検討を始 めました。2012年には「ダイバーシティ推進室」を設置 し、ジェンダーに加え、ナショナリティ、シニアなどへの取 り組みも進めています。これまで全従業員に対してeラー ニングの実施や啓発ガイドブックを配布したほか、2014 年には全マネジャーに対して多様化する部下やチームの マネジメントの研修を実施しました。女性の活躍推進に 向けては、全部門でのフォーラムや女性取締役との意見 交換会などによりキャリアについて啓発を図ってきたほ か、2014年からは女性リーダーの育成に向けた研修を 導入しました。女性幹部社員の割合は9.7%と拡大してお り、今後は、女性の次世代リーダー層の拡充に向けた取り ダイバーシティ

マネジメント 人財確保

人事処遇制度 評価

タレント マネジメント 人財育成・活用

臨床開発本部 「BEYOND」プロジェクトに見るダイバーシティ

2013年1月に本格始動した生産性向上プロジェクト

「BEYOND(Best Yield of Next Development)」は、臨 床開発のさらなる生産性向上と業務の見える化に向けて、

全体最適の視点から部署間を横断し、さまざまな改革を推 進しています。

約15名のメンバーの多くが主業務との兼任で、適宜入れ 替わりながら活動しています。また、役職・部署はもちろん、

メンバーには育児休暇から復帰直後の社員や、さまざまな 経験を積んだキャリア採用者も含まれ、その陣容は多様性 に富んでいます。全体最適の視点で議論を重ねる中では、

多岐にわたる視点・価値観からの意見は重要ですし、こうし た多様な意見を発信しやすい環境をつくれたことが、本プ ロジェクトの成果につながっています。

スピード感を持った革新の創出にはダイバーシティが不 可欠です。今、社員のマインドや風土にもダイバーシティが 根づきつつあると思います。また、改革リーダーには自らの 専門性のみに依存することなく、社員の能力を最大限に発 揮していくマネジメントが求められます。私たちの活動がダ イバーシティの加速につながり、スピード感のある革新の 創出へとつながればと思っています。

臨床開発本部 プロセス改革推進室 室長

植松 弓美子

人財

リーダーの植松(中央)とプロジェクトメンバー

中外製薬株式会社 82

ドキュメント内 アニュアルレポート2014|中外製薬 (ページ 83-88)