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図3.4.12 群集速度の時間変化(Case 2)

3.5考察

 本章では、本研究で用いる分析手法を述べた。

 本研究では、「住民の避難行動における危険性評価」を「避難経路における危険性評価」と「避難場 所における危険性評価」とに分けて、それぞれ危険量を算定し、定量的に評価する手法を用いている。

 危険量算定にあたっては、避難者を避難群集とし、その各避難群集が合流を繰り返しながら避難場 所へ避難する行動として捉えている。その際、群集速度は群集密度によって決定される点に着目して いる。さらに群集密度を算定する際の道路面積については「有効避難道路面積」という概念を導入し、

それが「路盤の液状化」、「市街地火災の延焼」、「木造建物の倒壊」による「遮蔽効果」によって時系 列的に変化する様子の把握を試みている。

 その結果、モデル地区においては、地区ごとに「群集密度」、「群集速度」、「有効道路面積」、「地区 内存在人数」の時系列的変化を捉えている。

 本手法に関する今後の課題としては、以下のことがあげられる。

・今回は「ゾーンモデル」を採用し、分析単位は「町丁則とした。しかしながら、より詳細な  分析を行うためには、分析範囲をさらに細分化する必要がある。

・今回は避難経路網に「各ゾーン中心を結ぶ三角網」を採用した。しかしながら、より詳細な分  析を行うためには、避難経路網に実際の道路網を取り込むことが必要である。

・今回は「避難阻害要因」として「市街地火災の延焼」、「木造建物の倒壊」、「路盤の液状化」を  採用したが、他にも「路上の自動車・自転車」、「倒木」、「垣根やブロック塀等の倒壊」等の避  難阻害要因が考えられるため、それらを取り込む必要がある。

・以上の課題を克服するために、「人口分布状況」、「道路リンク別街路状況」等のより詳細な基  礎データ収集が必要である。

第3章 参考文献

1)梶秀樹、他:広域避難計画における地区別避難危険度の算定、第17回日本都市計画学会学術研   究発表会論文集、pp559−564、1982

2)地震に関する地域危険度測定調査報告書(第5回)、pp.75−124、東京都都市計画局、2002 3)小川愚作、家田仁、他:街路閉鎖の視点から見た東京の市街地の地震危険度評価、土木学会関東   支部技術研究発表会講演概要集Vol: 25巻、 pp.734−735、1998

4)坂井忍、太田裕:地震時の『街路』危険度評価に関する一考察、第7回日本地震工学シンポジウ   ム、pp.2131−2135、1986

5)佐々木寧、大石哲也、他:浦和市における都市公園の防災効果、土木学会第57回年次学術講演   会講演概要集第7部、pp.41−42、2002

6)伊藤雅、中原清志:和歌山市における時間帯別人口を考慮した震災時の避難所容量の検討、土木   学会関西支部年次学術講演会講演概要集、pp.IV−81−1−IV−81−2、2000

7)福島徹、三木剛:被害に応じた段階的避難者収容計画について、土木学会関西支部年次学術講演

  会講演概要集、pp.IV−53−1−IV−53−2、1997

8)東京都地域防災計画[震災編]平成10年修正、pp.230−234、東京都防災会議、1998 9)東京都江東区地域防災計画、平成14年修正、pp.128−133、東京都江東区防災審議会、2003 10)地震に関する地域危険度測定調査報告書(第5回)、p.78、東京都都市計画局、2002 11)地震に関する地域危険度測定調査報告書(第5回)、pp.78−79、東京都都市計画局、2002 12)地震に関する地域危険度測定調査報告書(第5回)、p.80、東京都都市計画局、2002 13)東京都の地震時における地域別延焼危険度測定(第6回)、東京消防庁、2000 14)東京都の地震時における地域別出火危険度測定(第6回)、東京消防庁、2001

15)地震に関する地域危険度測定調査報告書(第5回)、pp.110−lll、東京都都市計画局、2002 16)地震に関する地域危険度測定調査報告書(第5回)、pp.111−112、東京都都市計画局、2002 17)村尾修、山崎文雄:自治体の被害調査結果に基づく兵庫県南部地震の建物被害関数、日本建築学   会構造熱論文集、第527号、pp.189−196、2000

18)地震に関する地域危険度測定調査報告書(第5回目、pp.34−40、東京都都市計画局、2002 19)地震に関する地域危険度測定調査報告書(第5回)、p.34、東京都都市計画面、2002 20)地震に関する地域危険度測定調査報告書(第5回)、p.34、東京都都市計画局、2002 21)石原研而:土質力学、丸善、2001

22)地震に関する地域危険度測定調査報告書(第5回)、p.17、東京都都市計画局、2002 23)液状化予測図、東京都土木研究所、1998

24)地震に関する地域危険度測定調査報告書(第5回)、p.110、東京都都市計画局、2002 25)数値地図2500、国土地理院

26)東京都の市街地現状調査報告書(第6回)、東京消防庁、2000

27)東京都の市街地現状調査報告書(第6回)、p.4引用、東京消防庁、2000 28)東京都の市街地現状調査報告書(第6回)、pp.2−3引用、東京消防庁、2000 29)東京都の市街地現状調査報告書(第6回)、p.4引用、東京消防庁、2000

30)平成12年度国勢調査による東京都の昼間人口、H統計表、 pp.140−141、東京都総務局統計部人口

  統言十重果、 2003

31)東京都の地震時における地域別延焼危険度測定(第6回)、東京消防庁、2000

32)東京都の地震時における地域別出火危険度測定(第6回)、東京消防庁、2001

33)地震に関する地域危険度測定調査報告書(第5回)、pp.13−15、東京都都市計画局、2002 34)液状化予測図、東京都土木研究所、1998