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ケーススタディ地区における空間分析

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図5.1.1

避難二二、避難経路および人ロ密度分布(昼間)

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1 新大橋三丁目

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5.1.2現況避難計画に関する考察

①経路危険量に関する考察

(1)昼間

 昼間について経路危険量を算定した図を図5. .3、図5.1.4に示す。ここから以下のことがわかる。

・経路危険量の85%タイル値は9.60(min.)である(図5.1.4)。

・ 「扇橋三丁目」(43.Omin.)、「海辺」(37.5min.)、「白河二丁目」(35.lmin.)、「三好二丁目」(29.3min.)

 では、経路危険量が非常に大きくなっており、等時間線も密になっている(図5.1.3)。

・避難場所までの距離が大きい「森下二丁目」(16.lmin.)、「高橋」(15.3min.)、「森下三丁目」

  (12.6min.)でも、経路危険量が比較的大きい(図5.1.3)。

 経路危険量の大きい9地区について、群集速度の時間変化をそれぞれみると、「海辺」、「三好二丁目」、

「白河二丁目」については避難開始初期から群集速度が非常に低くなっているが、その他の地区では 移動速度の低減が起こっていない(図5.1.5、図5.1.6)。そこで、これら3地区が群集移動に対して のボトルネックになっているという実態が得られる。

 また、「扇橋三丁目」の避難者は、途中経由する「海辺」での群集速度が低いために、経路危険量が 大きくなってしまっていると考えられる。そこで、「海辺」付近の町丁目について有効道路面積の変化 をみると、「海辺」は極端に有効道路面積が小さく、その減少率も大きい(図5、1.7)。これは、「海辺」

における火災危険性、初期延焼面積が大きいためであり、その結果、「海辺」を経由する「扇橋三丁目」

の経路危険量までもが大きい値を示す。そのため、「海辺」においては「防火対策の強化」、「地盤の液 状化対策」、「木造建物の耐震化」、「道路拡幅」等による有効道路面積の確保を行う必要がある。また、

そうした施設が整備されるまでの期間においては「扇橋三丁目」の避難者に対して「海辺」を避ける 避難経路を指定する必要があるといえる。同様に、有効道路面積の小さい「白河二丁目」、「三好二丁

則においても有効道路面積確保を行う必要がある(図5.1.8)。以下、この「海辺」、「白河二丁目」、

「三好二丁目」を「弱点地域」と呼ぶ。

 ところで、群集速度低減を受けていない地区(「森下二丁目」、「高橋」、「森下三丁目」)では障害物 による道路遮蔽が群集速度に影響を与えるほど大きくは無いということであるから、これらの地区の 経路危険量は単に避難場所への距離が大きいために高い値が出てしまっていると考えられる(図 5.1,3)。よってこれらの地区に関しては、避難場所までの距離を少なくする必要がある。この問題を 解決するための施策は、次の二つが考えられる。

 ・ もし、現況の指定避難場所よりも近い避難場所があればそこへ避難させる。

 ・新たな避難場所を設置する。

 経路危険量(現況1昼)

     (min)