第 4 章 防災―雪害 事例研究 新潟県、秋田県
4.2 豪雪地帯の指定、雪害防止のための法制度と国の雪害対策
(1) 豪雪地帯と特別豪雪地帯
① 豪雪地帯と特別豪雪地帯は表4.1、図4.1のように指定されている。
表 4.1 豪雪地帯と特別豪雪地帯の自治体数
出所: 総務省 豪雪地帯及び特別豪雪地帯の指定地域詳細(平成31年4月1日現在)
市 町 村 市 町 村
北海道 北海道 35 129 15 15 61 10
青森県 10 22 8 6 5 2
岩手県 14 15 4 1 1 0
宮城県 4 4 0 1 0 0
秋田県 13 9 3 8 3 2
山形県 13 19 3 9 14 3
福島県 4 11 5 1 10 3
栃木県 2 1 0 0 0 0
群馬県 3 6 5 0 0 1
新潟県 20 6 4 14 3 1
富山県 10 4 1 4 2 0
石川県 11 8 0 2 0 0
福井県 9 8 0 2 2 0
山梨県 1 1 0 0 0 0
長野県 9 3 8 2 2 6
岐阜県 7 2 1 2 1 1
静岡県 2 0 0 0 0 0
滋賀県 4 0 0 1 0 0
京都府 6 2 0 0 0 0
兵庫県 5 2 0 0 0 0
鳥取県 4 14 1 0 0 0
島根県 4 4 0 0 0 0
岡山県 4 2 2 0 0 0
広島県 4 2 0 0 0 0
合計 24道府県 198 274 60 68 104 29
東北
関東
北陸
中部
近畿
中国
豪雪地帯 特別豪雪地帯
地方 道府県名
31 注. 2010年4月1日現在
出所: 全国積雪寒冷地帯振興協議会
図4.1 豪雪地帯・特別豪雪地帯の分布
(2) 豪雪地帯の雪害防止のための法制度
① 災対法に基づく雪害死者発生の防止体制
災対法は雪害を災害として明記し(注1)、国、自治体は災対法に従った防災対応をしてい る。具体的には、中央防災会議の長(首相)が毎年降積雪期前に「警戒体制を確保し、人命の 保護を第一として、その徹底に一層努められたい」(通知)を都道府県防災会議の長(知事) あてに出している。
さらに、「雪害による犠牲者ゼロのための地域の防災力向上を目指す検討会」(内閣府)で は、雪害死者発生は、「高齢者、1人での作業中、慣れや過信・油断の事故が多い」とし、
市町村と自治会等が中心となって、道府県、社会福祉協議会、警察署、消防機関、道路管 理者等が連携して、「共助により雪処理を進める連絡協議会」を組織する。そのうえで、共 助による体制づくり、担い手の育成、安全な道具・機器の開発普及、その他(克雪住宅の普 及開発、建築設計の基準設定・周知、雪処理が困難な人の居住施設の確保)を行うとしてい る。
② 豪雪地帯対策特別措置法
豪雪地帯の雪害防止のための立法として、1962年に豪雪地帯対策特別措置法が設置され た。この法律は10年毎に更新され、現在も継続している。その経緯は、図4.2の通りとな
32 っている。
出所: 国土交通省 「豪雪地帯対策特別措置法について」を元に筆者作成 図 4.2 雪害の法体系・計画体系
(3) 国の雪害対策
担当省庁が防災施設・設備の整備を表4.2の通り行っている。それ以外に、風水害・土砂 災害・雪害対策の推進、広報啓発活動、雪害対策の推進、普及啓発活動および予報、警報 その他の情報の発表等を行っている。
表4.2 防災施設設備の整備 単位:億円
注1: *は決算額の内数、注2: ブランクは、金額表示は無いが、実施内容の記述はある
出所: 内閣府防災白書各年版より筆者作成
1962年 目的
恒久措置 時限措置 1971年
→2012年3月改正 特例措置期限延長(2022年迄)
配慮規定追加 除排雪の体制整備、雪冷熱エネルギーの活用推進 豪雪の防除その他産業等の基礎条件の改善に関する総合的な対 策を樹立し、その実施を推進する
豪雪地帯対策特別措置法 設置
仕組み
豪雪地帯、特別豪雪地帯の指定 豪雪地帯対策基本計画の作成
基本計画に基づく事業に係る優遇措置
財政関係
都道府県の代行、小中学校改築支援等 特別豪雪地帯における特例措置(以後10年毎に期限延長)
項目/金額 2,013 2,014 2,015 2,016 2,017 民間の認定こども園、幼稚園、保育所等における雪害防止 6,004 6,645 8,356*
民間社会福祉施設の雪害防止 0.06 0.06
積雪地帯における治山事業の推進 810* 619* 619* 5,839*
冬期における道路交通の確保 16,983* 17,239* 18,373*
雪に強いまちづくりの推進(*1) 56* 55* 52*
融雪時の出水や雪崩に伴う土砂流出対策等
空港の雪害防止 16 17 15 18 19
雪崩対策
雪崩防止林造成 891*
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