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調査の結果及び考察

ドキュメント内 平成17年度 (ページ 68-71)

文 献

2 調査の結果及び考察

(1)海岸からの距離と捕集量について

海岸からの距離と 1日当たりの海塩飛散量がどのような関係になるのかを確認した。当研究 所と各区役所で測定した結果を図2に示す。

最も海岸に近い当研究所は0.142~0.280μg/cmで全地点の中で最も捕集量が多かった。次に 海岸に近い東区役所は 0.063~0.087μg/cmであった。

海 岸か らの 距離 が 約 7~8km の 北・ 江南 ・ 西蒲 区役 所 に つい ては ,北 区役 所が 0.013~

0.017μg/cmで全捕集時期で最も捕集量が少なく,江南区役所が 0.037~0.056μg/cmで,西

蒲区役所が0.020~0.051μg/cmであった。

日本海

衛生環境研究所 海岸から約 2km

秋葉区役所 海岸から約 16km 西蒲区役所

海岸から約 6.9km

南区役所 海岸から約 14km

江南区役所 海岸から約 8.5km 東区役所

海岸から約 3.2km 北区役所 海岸から約 7.2km

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海 岸 か ら の 距 離 が 約 14~16km の 秋 葉 ・ 南 区 役 所 に つ い て は , 秋 葉 区 役 所 が 0.024~

0.045μg/cm,南区役所は0.026~0.052μg/cmで,この2地点については11月以外はほぼ近 い値となった。

前回の結果から調査時期外での飛散量は極めて少ないことが確認されたことから、今回の結 果をもとに年間飛散量を推量し図3に示した。

北区役所と西蒲区役所を除くと,海岸からの距離が近いほど捕集量が多く,距離が遠くなれ ば捕集量は少なくなるという予想されたとおりの結果になった。

北区役所が低くなったのは、設置場所の南及び西に庁舎があるため風が遮られたと考えられ、

西蒲区役所が低くなったのは、西北西にある角田山が影響したと思われる。

図2 海塩捕集量の推移 単位:μg/cm2/day 図3 年間海塩飛散量 単位:μg/cm2

(ナトリウムイオンとして) (ナトリウムイオンとして)

(2)捕集時期ごとの測定結果

図4のとおり、当研究所では 12 月から 1 月にかけての時期で捕集量が最も多く、東区役所と 南区役所と西蒲区役所は 11 月の期間が最も多かった。他の地点では 1 月から 2 月にかけての時 期の捕集量が最も多かった。

11 月から 3 月における新潟市中央区での気象台における最多風向日数1)の方角別割合を捕集 時期ごとに集計し、図5に示した。

この時期は全体として北西から西、または南南西、南の風がほとんどであった。

特に 12 月から 1 月及び 2 月から 3 月は、北西から西にかけての風が多かった。

それにもかかわらず、各地点で飛散量が多い時期に差が生じたのは地域的な風向や風速の違 いによるものと思われる。

0.000 0.050 0.100 0.150 0.200 0.250 0.300

11月 11-12月 12-1月 1-2月 2-3月

研究所 江南

秋葉 西蒲

北区役所 2.0

江南区役所 6.6

秋葉区役所 南区役所 4.4

4.9 西蒲区役所

4.2

東区役所 10.1 衛生環境研究

所 26.0 日本海

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研究所・東区 北区・江南区・西蒲区 秋葉区・南区

(海岸から約 2~3km) (海岸から約 7~8km) (海岸から約 14~16km)

図4 海塩捕集量の推移 単位:μg/cm2/day(ナトリウムイオンとして)

図5 11 月~3 月の新潟での最多風向日数の割合

(3)捕集時期ごとの変動と捕集器の配置との関係

今回の調査は、各測定場所に捕集器を 3 台設置し、同じ場所での測定のばらつきがどの程度 であるかをあわせて調査した。

それぞれ測定した結果について、スミルノフ・グラブス検定で有意水準を 5%として行い、

これを外れたものは除外し平均したものを結果とした。検定で除外したものは、120 試料中 2 試料であった。最終的に結果とした値とそれぞれの変動係数を表 1 に示す。

3 台を柵に並列にして設置した北区役所と西蒲区役所は測定のばらつきが小さかったことか ら設置方法が捕集量に影響を与えると思われる。

0.000 0.050 0.100 0.150 0.200 0.250 0.300

11月 11-12月12-1月 1-2月 2-3月

研究所

0.000 0.010 0.020 0.030 0.040 0.050 0.060

11月 11-12月12-1月 1-2月 2-3月

江南 西蒲

0.000 0.010 0.020 0.030 0.040 0.050 0.060

11月 11-12月12-1月 1-2月 2-3月

秋葉

0%

5%

10%

15%

20%

25%

北北東

北東 東北東

東南東 南東 南南東 南南西 南西 西南西

西 西北西

北西 北北西

11

0%

5%

10%

15%

20%

25%

北北東

北東 東北東

東南東 南東 南南東 南南西 南西 西南西

西 西北西

北西 北北西

1112

0%

10%

20%

30%

北北東

北東 東北東

東南東 南東 南南東 南南西 南西 西南西

西 西北西

北西 北北西

121

0%

5%

10%

15%

20%

北北東

北東 東北東

東南東 南東 南南東 南南西 南西 西南西

西 西北西

北西 北北西

1~2月

0%

5%

10%

15%

20%

北北東

北東 東北東

東南東 南東 南南東 南南西 南西 西南西

西 西北西

北西 北北西

23

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表1 捕集時期ごとの測定結果及びその変動 単位:μg/cm2/日 ( )は変動係数

11月 11~12月 12月~1月 1月~2月 2月~3月

研究所 0.191 (16%) 0.243 (36%) 0.280 (54%) 0.164 (36%) 0.142 (3%) 東区役所 0.087 (46%) 0.072 (35%) 0.083 (47%) 0.085 (33%) 0.063 (38%) 北区役所 0.013 (14%) 0.016 (4%) 0.017 (10%) 0.017 (7%) 0.016 (26%) 江南区役所 0.049 (19%) 0.037(40%) 0.055 (13%) 0.056 (0%) 0.056 (28%) 秋葉区役所 0.029 (19%) 0.024 (31%) 0.030 (64%) 0.045 (37%) 0.040 (55%) 南区役所 0.052 (35%) 0.026 (36%) 0.028 (34%) 0.043 (34%) 0.037 (39%) 西蒲区役所 0.051 (12%) 0.042 (37%) 0.033 (17%) 0.020 (14%) 0.023 (22%)

3 まとめ

今回の結果では、海岸からの距離が最も近い研究所で海塩捕集量が最も多く、次に近い東区 役所で捕集量が 2 番目に多かった。江南・秋葉・南・西蒲区役所では時期によって変動がある ものの、東区役所に比べると捕集量がやや少なかった。なかでも北区役所が最も捕集量が少な く、変動も少なかった。建物や周囲の地形の影響が強かった一部を除き、海岸からの距離が遠 いほど捕集量は少なくなるという予想された結果になった。

また、並列に設置した北・西蒲区役所の 2 地点でばらつきが小さかったことから、捕集器の 配置方法が結果に影響を与えたと思われた。

各測定地点の捕集量を捕集時期別に見たところ、東区役所、南区役所、西蒲区役所の 3 地点 は 11 月が最も捕集量が多かった。他の地点では 12~1 月、1~2 月で多かった。

また、今回初めて調査期間中の風向の集計を行い、各地点の捕集量と比較したところ、必ず しも最多風向の時期と一致せず、建物や周辺の地形による地域的な風向、風速等が捕集量に影 響を与えている可能性が示唆された。

次回の調査では、緑地や駐車場など建物の影響がなく風通しの良い設置場所を選びたい。ま た、飛散される海塩を捕集するため 3 台を海からの風を受ける西から北西側に並列に配置し検 証したい。

ドキュメント内 平成17年度 (ページ 68-71)

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