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評価の手順

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第 4 章 追跡調査実験による環境配慮行動推薦手 法の有用性評価

4.2 評価の手順

4 章 追跡調査実験による環境配慮行動推薦手

図 4.1: 評価実験の全体像および比較構造図

ザのPEB実行意図のみをたずねるだけでは、実際にPEB実行を上昇させた人とPEB 実行意図を示しただけの「高態度低行動」な人を分離できないため、実際にユーザの PEB実行が上昇したかどうかを調べる必要がある。しかしユーザのPEB実行が上昇し たかどうかを調べるには、推薦後ある程度時間をおいてユーザにPEB実行機会を与え る必要がある。よって本手法の評価方法を追跡調査実験として調査を二段階に分け、前 半の調査では本研究で構築したシステムを用いてPEBを推薦し、推薦されたPEBが 実行できそうかどうか実行意図をたずねる。続いて一定期間後再度ユーザにアンケー トを行い、推薦したPEBを実際に実行しているか、どのように実行しているかどうか をたずねる。一定期間としては、長すぎるとユーザが他にPEB実行に影響を与えうる 経験をし、それが結果に影響を与える可能性がある。逆に短すぎるとユーザにとって PEB実行の機会が乏しく、また調査結果としても「ユーザにとってPEB実行の機会が 無かったため実行されなかった。機会があれば実行されたかどうかはわからない」と いう実りの少ない調査結果が多くなりうる。これらの理由を考慮し、一定期間を1ヶ月 とした。これは、社会人の多くは月給という形で収入を得ており、1ヶ月という単位を 生活の1サイクルとして用いることができると考えたためである。以降、一度目の調 査実験を一次調査実験、二度目の調査実験を二次調査実験と呼ぶ。

副目的は主目的が達成された際、「指数効果」および「推薦効果」がどの程度はたら いたかを確認することである。本手法によるPEB推薦では指数効果と推薦効果の相乗 効果によってPEB実行を促すが、各効果単体の効果を評価するためには両者を分離し て評価する必要がある。そのためには、被験者を2群に分けた対照実験を行い、片方 にはPEBマッチングモデルを用いてPEBを推薦し、もう片方にはPEBマッチングモ デルを用いずランダムにPEBを推薦する。前者には指数効果と推薦効果の両方、後者 には推薦効果のみが働くため、それらの結果を比較することで指数効果のみが評価で きる。

一方、推薦効果のみを評価するには、基礎データ収集アンケートを用いる。基礎デー タ収集アンケートでは回答者に各PEBを一度に提示するなど、特に推薦などを行わず に各PEBを実行できそうかどうかたずねた。そのため基礎データ収集アンケートの結 果とPEBマッチングモデルを用いない推薦を行った結果を比較することで、推薦効果 のみが評価できる。

また、補足的にユーザの環境意識をたずね、PEB実行および外的・内的要因と環境 意識の相関を調べる。本来この調査は一次調査実験の前後および二次調査実験の直後 に行い、ユーザの環境意識の遷移やPEBを実行できた人と実行できなかった人の環境

意識の変化の度合いなどを調べることが望ましいと考えられる。しかし、ユーザが環境 意識をたずねる質問に答えること自体が本調査に影響を与える可能性が高い。例えば、

「環境のことを考えて使い捨てはやめ、リユース、リサイクルを進めるべきである」と いう質問文を読んだ後、「不用品をバザー、フリーマーケット等のリユース、リサイク ルにまわす」というPEBを推薦されたユーザは、おそらく実行意図を示すであろう。

このように本手法およびシステムの評価に影響を与えうるリスクを考慮し、ユーザの 環境意識を知ることの優先度が高くないこともあり、一次調査実験前後の環境意識調 査は行わない。ただし、二次調査実験終了後に環境意識をたずねても、本手法およびシ ステムの評価に影響を与えないため、二次調査実験終了後に環境意識をたずねる。ユー ザが二次調査実験への参加を通して自己のPEB実行状況を再確認し、それが環境意識 に影響を与える可能性があるため、環境意識に関する調査および分析はあくまでも補 足的なものである。

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