• 検索結果がありません。

解析結果

ドキュメント内 平成 28 年度 修士論文 (ページ 69-72)

第4 章 模型実験規模の重力場における DEM 解析

4.3 模型実験規模の重力場における鏡吹付けモデルの DEM 解析

4.3.3 解析結果

図 4.8 に全断面掘削工法である直壁型切羽,曲面切羽(円型切羽,楕円型切羽,円弧型 切羽)の4ケースの変位図を示す.変位図のカラースケールは最小値0mm,最大値20mm とした.なお,表示の変位量は初期状態からの変位増分を示す.最終ステップ目は,時間 に換算すると0.064 秒ほどである.図 4.9 には,地山の応力状態を表す接触圧図を示す.

接触圧図のカラースケールは最小値0N/mm2,最大値5N/mm2とした.

直壁型切羽では,底面摩擦場のDEM解析と同様な挙動を示した.初期段階で切羽近傍地 山が鏡吹付けを押し出すように変位する.その後,鏡吹付けモデルは引張に耐えられず,

鏡吹付けは引張破壊を起こし,切羽は崩壊した.そのため,その他 3 ケースと比較して,

大きな変位が生じている.また,切羽崩壊に伴い,切羽近傍地山の緩みは大きいが,地表 面に達するほどの変位は生じていない.

円型切羽では,オーバーハング状態になる部分が広いため,切羽面の上部に少し変位が 生じる.鏡吹付けモデルがアーチ効果による耐力で地山からの押し出しに耐え,大きな変 位が生じなかったと考えられる.曲面切羽の中では,水平方向変位が最も小さく,それに 伴い合成方向変位も小さくなった.円型切羽は水平方向に対する耐力が強いと考えられる.

しかし,掘り込みが大きいことで,鉛直方向の変位は大きく,地表面まで変位が進行して いる.

楕円型切羽では,中央部の曲率半径が小さく,直壁型と似た形状になることから切羽中 央が弱部になる.そのため中央部で鏡吹付けモデルは引張に耐えられず,鏡吹付けは引張 破壊を起こし,鏡吹付けモデルが破壊された.底面摩擦場のDEM解析では,疑似重力方向 以外に対して抑止力が働くため変形が小さかったが,重力場のDEM解析は,水平方向変位 が大きくなったことによって,鏡吹付けモデルにせん断力が作用し,鏡吹付けモデルが破 壊されたと考えられる.

円弧型切羽では,初期は鏡吹付けモデルがアーチ効果による耐力で地山からの押し出し に耐えていたが,円型切羽と比較して曲率半径が小さいため,水平方向の変形に耐えられ ず,徐々に鏡吹付けモデルに引張が作用した.円弧型切羽は,円型切羽と比べ切羽前方の 掘り込みが小さいため,オーバーハング状態になる範囲が狭いため鉛直方向変位は小さく,

地山内変位は狭い範囲に収まっている.

66

図 4.8 模型実験規模の重力場における鏡吹付けモデル 変位図 左図:初期状態,右図:最終ステップ時(t=6.4335×10-2sec)

a) 直壁

b) 円

c) 惰円

d) 円弧

67

図 4.9 模型実験規模の重力場における鏡吹付けモデル 接触圧図 左図:初期状態,右図:最終ステップ時(t=6.4335×10-2sec)

a) 直壁

b) 円

c) 惰円

d) 円弧

68

ドキュメント内 平成 28 年度 修士論文 (ページ 69-72)