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解析結果

ドキュメント内 平成 28 年度 修士論文 (ページ 43-46)

第3 章 底面摩擦模型実験の DEM による検証解析

3.2 模型実験規模の底面摩擦場における鏡吹付けモデルの DEM 解析

3.2.4 解析結果

図 3.12に全断面掘削工法である直壁型切羽,曲面切羽(円型切羽,楕円型切羽,円弧型 切羽)の4ケースの変位図を示す.変位図のカラースケールは最小値0mm,最大値20mm とした.なお,表示の変位量は0 ステップからの変位増分を示す. 図 3.13には,地山の 応力状態を表す接触圧図を示す.接触圧図のカラースケールは最小値 0N/mm2,最大値

5N/mm2とした.

直壁型切羽は,スライド初期段階で切羽近傍地山が鏡吹付けを押し出すように変位する.

その後,スライド量を増やしていくと鏡吹付けモデルは引張に耐えられず,鏡吹付けは引 張破壊を起こし,切羽は崩壊した.そのため,その他 3 ケースと比較して,大きな変位が 生じている.また,切羽崩壊に伴い,切羽近傍地山の緩みの範囲が大きく,地表面直下ま で変位が生じている.

円型切羽は,スライド量を大きくしても切羽面の上部に少し変位が生じるのみである.

これは,鏡吹付けがアーチ効果による耐力で地山からの押し出しに耐えたと考えられ,直 壁型切羽に比べ鏡吹付けモデルが機能していることがわかる.変位が上部にのみ発生した 要因としては,円型切羽が,無支保時と同様に切羽上部から天端部にかけてオーバーハン グ状態になる範囲が広いことで,切羽直上の地山が崩落しやすい状態にあることが挙げら れる.

楕円型切羽は,円型切羽と同様に鏡吹付けモデルがアーチ効果による耐力で地山からの 押し出しに耐えたと考えられ,鏡吹付けモデルが機能していることがわかる.楕円型切羽 は,楕円型切羽の上部と下部は曲率が大きく,中央部は曲率が小さく,曲率が一定でない ため弱部に応力が集中する.そのため,切羽中央部は曲率半径が小さく,直壁型切羽と似 た形状になるため弱部となり,中央部に変位が生じたと考えられる.

円弧型切羽は,円型切羽,楕円型切羽と同様に鏡吹付けモデルがアーチ効果による耐力 で地山からの押し出しに耐えたと考えられ,鏡吹付けモデルが機能していることがわかる.

円弧型切羽は,円型切羽と比べ切羽前方の掘り込みが小さいため,オーバーハング状態に なる範囲が狭く,また楕円型切羽と比べ曲率が一定であることから鏡吹付けのアーチ作用 が発揮されやすく,大きな変位が生じなかったと考える.

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図 3.12 模型実験規模の底面摩擦場における鏡吹付けモデル 変位図 左図:初期状態,右図:最終ステップ時(スライド量 15mm)

a) 直壁

b) 円

c) 楕円

d) 円弧

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図 3.13 模型実験規模の底面摩擦場における鏡吹付けモデル 接触圧図 左図:初期状態,右図:最終ステップ時(スライド量 15mm)

a) 直壁

b) 円

c) 惰円

d) 円弧

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