第 3 章 無線設備の技術的条件
5. 複数の規定で動作する機器
2.5 周波数切り替え機能の装備
周波数共用による干渉発生の可能性がある場合や、特定の無線チャネルで干渉が発生する場合に、
手動、又は自動で、異なるチャネルを選択し利用できる機能の装備が望ましい。但し、空中線電力 が 1mW以下の場合は、この限りでない。
5.2 本章で規定する機器
本章で規定する、複数の規定で動作する機器とは、以下の機器を言う。
(1) 複数の規定にわたって技術基準の適合証明または設計認証を受けた機器であって、機器の出 荷または設置の際に動作する規定を指定するように設計された無線機器。
(2) 複数の規定にわたって技術基準の適合証明または設計認証を受けた機器であって、機器が動 作中に外部からの指示に従って動作する規定を切り替えるように設計された無線機器。
(3) 複数の規定にわたって技術基準の適合証明または設計認証を受けた機器であって、動作中に 機器が自律的もしくは通信の相手方からの指示によって動作する規定を切り替えるように設計 された無線機器。
5.3 複数の規定で動作する機器の動作 5.3.1 機器の動作の原則
本標準規格で規定する無線局の無線機器は、以下の原則に従った動作を行うように設計されてい ることが求められる。
(1) いかなる場合にあっても、複数の信号を同時に送信する動作を行わないものであること。た だし、本標準規格に規定する条件に従って、連続する複数の基本チャネルを同時に使用して行 う送信動作はこの限りではない。
(2) 送信動作は、送信に続いて行われる送信休止の動作の終了までが同一の規定に従って行われ ること。
(3) 送信時間の総和は、開始しようとする送信動作の従う規定にかかわらず、該送信を開始する 3600秒前からのすべての送信について加算した値をもって判定すること。ただし、中心周波数 が928.15MHz以上929.65MHz以下の周波数チャネルのみを使用して行われた送信の時間につ いては、中心周波数が928MHz以下の周波数チャネルを使用して行われる送信の条件となる送 信時間の総和に加算する必要はない。
5.3.2 機器の動作の明示
複数の規定で動作する機器の技術基準の適合証明または設計認証を受けようとするときには、以 下に示す動作について工事設計書に明示すること。
(1) 送信チャネルを、中心周波数928MHz以下の単位チャネルのみを使用したチャネルと、
中心周波数928.15MHz以上の単位チャネルのみを使用したチャネルの間で切替えて動作する 場合には、送信チャネルの周波数範囲ごとの送信時間制御動作(送信時間、送信休止時間およ
び送信時間の総和)およびキャリアセンス動作(キャリアセンスレベルおよび判定時間)。
(2) 空中線電力を、1mW以下、1mWを超え20mW以下の間で切替えて動作する場合には、
空中線電力ごとの送信時間制御動作(送信時間、送信休止時間および送信時間の総和)および キャリアセンス動作(キャリアセンスレベルおよび判定時間)。
(3) キャリアセンスの判定時間を、128μs以上5ms未満と、5ms以上の間で切替えて動作する 場合には、判定時間ごとの送信周波数範囲および送信時間制御動作(送信時間、送信休止時間 および送信時間の総和)。特に、送信時間の総和として、すべての判定時間における送信時間を 加算して判定すること、あるいは、すべての送信時間を加算しても規定の送信時間の総和を超 えない動作であることを明示することが望ましい。
5.3.3 機器の動作の例
(1) 単位チャネル番号50と70で交互に送信する例 以下の手順に従って動作する。
ア) 単位チャネル番号1~61における過去3600秒以内の送信時間の総和が359.6秒以内 であることを確認する
イ) 単位チャネル番号50(チャネル幅200kHz)において128μs以上のキャリアセンスを 行い、干渉を与えないことを確認する
ウ) 単位チャネル番号50(チャネル幅200kHz)において400msの送信を行う エ) 4秒間の送信休止を行う
オ) 単位チャネル番号70(チャネル幅100kHz)において、50msの送信を行う カ) 50msの送信休止を行う
(2) キャリアセンス時間5msと128μsで交互に送信する例 以下の手順に従って動作する。
ア) 単位チャネル番号32において5ms以上のキャリアセンスを行い、干渉を与えないこ とを確認する
イ) 単位チャネル番号32において4秒の送信を行う
ウ) 単位チャネル番号1~61における過去3600秒以内の送信時間の総和が359.6秒以内 であることを確認する
エ) 単位チャネル番号33において、128μs以上のキャリアセンスを行い、干渉を与えない ことを確認する
オ) 単位チャネル番号33において、400msの送信を行う カ) 4秒間の送信休止を行う