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第 3 章 無線設備の技術的条件

2. 干渉回避技術等

920MHz帯では、本標準規格で規定する無線局以外にSTD-T106(高出力型パッシブ)、同T107

(低出力型パッシブ)で規定される各無線局が同一周波数を使用する。これらの無線局との干渉を 極力避けるために、以下のように本標準規格で規定する無線局のチャネルプランを設定する。

2.1.1 915.9MHz~916.9MHz

国際的に流通する1mW以下の無線局に使用を限定する。

2.1.2 920.5MHz~922.3MHz

本標準規格の第 1 編 3.4.1-(1)および第 2 編 3.4.1-(1) に定める通り、STD-T106(構内無線局 920MHz帯移動体識別用無線設備)、同 T107(特定小電力無線局920MHz 帯移動体識別用無線設 備)で規定されている共用化条件に従い、かつ、5msキャリアセンス後に送信を開始した時点から 4秒以内に送信を停止・再開する場合であっても、再開前に128μs以上のキャリアセンスを行う無

線局に使用を限定する。チャネルを束ねて使用する場合にこの周波数帯のチャネルを含む場合にも 本規定を適用する。

2.1.3 922.3MHz~929.7MHz

本標準規格の第1編3.4.1-(2)および第2編3.4.1-(2)に定める通りとする。

2.2 航空無線への影響

航空法の規定により、航空機の安全の保持等のため、航空機内で動作させてはならない電子機器 とされている本標準規格で規定する無線局について、航空機内へ持ち込む場合は、以下のいずれか の仕組みを具備することが求められる。

 電池の取り外し、又はスイッチ操作により、動作しないようにできること。

 スイッチを押さないと動作しない仕組みになっていること。

ただし、米国航空無線技術協会(RTCA)が発行するDO-294に記載された方法で評価され、影 響がないことが確認された機器は、上述の仕組みを具備しなくても良い。

【関係する法令】

 航空法73条の4

 航空法施行規則164条の15:安全阻害行為等

 平成15年国土交通省告示1346号:常時動作させてはならない電子機器

2.3 異なるキャリアセンス時間のシステムの共用

920MHz帯では、本標準規格で規定するように、キャリアセンス時間が短い(128μs以上)無線 局(以下、短CS局と呼ぶ)と、キャリアセンス時間が長い(5ms以上)の無線局(以下、長CS 局と呼ぶ)が混在する。短CS局は、長い周期で短いデータ通信を行うなどの方法により、電池駆 動で省電力を実現する際には有効である。ここで、短CS局が長CS局よりも、常に優位に送信す ることを避ける為に、本標準規格では、短CS局の送信総和時間を10% 以下に制限している。

しかし、図S-1のように、干渉範囲(キャリアセンスに影響を与える範囲)内にある複数の短CS 局が、周期的にデータ送信を繰り返し、長CS局よりも優位にチャネルを占有してしまう可能性が 存在する。

図 S-1 干渉範囲(キャリアセンスに影響を与える範囲)内にある複数の短CS局が、周期的にデータ 送信を繰り返すことで、長CS局よりも優位にチャネルを占有する場合

そこで、システム内の複数の無線局が同一周期で送信するシステムにおいて、キャリアセンスに 影響を与える範囲内に存在する複数の無線局は、システム全体として周期あたり連続5ms以上の間 隔をあけるように設計又は運用することが望ましい。例えば、図S-1の場合、キャリアセンスに影 響を与える範囲内に存在する無線局の数をN、システムの周期をT、ひとつの無線局の平均連続送 信期間(キャリアセンス時間+平均パケット長)をSとしたときには、

T >(N×S)+ 5ms

となるように設計又は運用することが望ましい。

2.4 250mW局の運用条件

2.4.1 干渉低減の推奨

干渉発生の可能性を低減するために、必要な最小限の空中線電力で運用することが望ましい。可 能な限り空中線電力を低減し、規定上限値から低減した範囲内で、指向性アンテナを用いて利得を 補い、必要な送信出力を得る運用も望ましいものである。更に、周波数を共用するシステムの運用 場所が狭い範囲に限られる場合、干渉を防止する電波シールドの活用も好ましい運用形態である。

長キャリアセンス

短キャリアセンス

キャリアセンス

キャリアセンス失敗 キャリアセンス失敗 キャリアセンス失敗

送信 送信 送信 送信 送信 送信 送信 送信 送信

送信 送信

受信 受信 受信 受信

周期T

連続送信期間S

2.5 周波数切り替え機能の装備

周波数共用による干渉発生の可能性がある場合や、特定の無線チャネルで干渉が発生する場合に、

手動、又は自動で、異なるチャネルを選択し利用できる機能の装備が望ましい。但し、空中線電力 が 1mW以下の場合は、この限りでない。

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