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5. 現状業務の調査

7.1 製品実現の計画

<ポイント>

ポイントは、①自社の物流サービスとは何かをはっきりさせ、②品質マネジメントシステ ム全体としてとらえる、という2つです。

① 自社の物流サービス

物流サービスの提供そのものを現実のものとするために必要とされるプロセスは、本章 の「5.現状業務の調査」(49 ページ)で主要業務として整理、分析を進めています。

本手引きで例示・検討している、以下の流れ図がこれに該当します。

「7.1 製品実現の計画」において、直接物流サービスの提供に関わるプロセスを、主要 業務工程とする旨を宣言し、例えば下のように図示等によりこれを明確にします。

【主要業務工程の表示例】

7.1 製品実現の計画

組織は、製品実現のために必要なプロセスを計画し、構築しなければならない。製品実現の 計画は、品質マネジメントシステムのその他のプロセスの要求事項と整合がとれていなけれ ばならない( 4.1 参照 )。

( JIS Q 9001: 2008 )

配車 積込 運行 荷降

荷主

(顧客) 受注 届け先

(顧客)

基本契約

配 車

積 込

運 行

荷 降 受

輸送委託 荷主

(顧客)

処 理 業 務

計 画

運行管理

届け先

(顧客)

② 品質マネジメントシステム全体として

必要なプロセスの計画として、さらには、その他のプロセスとの要求事項と整合性も考 慮して、主要業務工程を取巻く、全体像を考えてみましょう。

整合性を考える際に、品質マネジメントシステムのその他のプロセスすべてを列挙し、

整合がとれていることを示すという方法は、あまり現実的ではありません。そこで、まず は上記のように品質マネジメントシステムの全体像をイメージします。図は、規格で示さ れているモデルに従い全体を概略で表していますが、これをさらに発展させます。そして、

プロセスのつながり、顧客と組織の品質マネジメントシステムとの関係、組織内の役割り、

関連する手順書等を明確にして、「品質マネジメントシステムの体系図」を策定します。

巻末の参考資料に「2.品質マネジメントシステム体系図」(110 ページ)として、また、「標 準マニュアル」にも体系図の例を添付していますので、こちらも参考にして下さい。

【概略の品質マネジメントシステム全体像】

物流サービスの実現 経営者の責任 資源の運用管理

測定、分析 及び改善 経営者のコミットメント

顧客重視 品質方針 計画

マネジメントレビュー 責任、権限及び コミュニケーション 資源の提供

人的資源 インフラスト

ラクチャー 作業環境

監視及び測定 不適合サービス

の管理 データの分析 改善

品質マネジメントシステムの継続的改善

 

 

一般要求事項・文書化に関する要求事項

基本契約

輸送委託

運行管理

価値を付加する活動 情報の流れ

<ポイント>

計画にあたって以下を明確にすることとなっていますが、この 7.1 節で個別に書き出すの ではなく、計画の中で明らかになるような仕組みであることを求めています。したがって、

品質マニュアル、品質マネジメントシステム体系図、各種手順書によりこれらを明らかにし ます。

このように、物流サービス実現の計画を表すものは、主要業務工程図や品質マネジメント システム体系図だけではなく、品質マニュアルやそれぞれの手順書も該当しますので、本節 は大きな視点でとらえて理解して下さい。

7.1 製品実現の計画 ( 続 き )

組織は、製品実現の計画に当たって、次の各事項について適切に明確化しなければならない。

a)製品に対する品質目標及び要求事項

b)製品に特有な、プロセス及び文書の確立の必要性、並びに資源の提供の必要性

c)その製品のための検証、妥当性確認、監視、測定、検査及び試験活動、並びに製品合否 判定基準

d)製品実現のプロセス及びその結果としての製品が、要求事項を満たしていることを実証 するために必要な記録( 4.2.4 参照 )

この計画のアウトプットは、組織の運営方法に適した様式でなければならない。

注記 1 特定の製品、プロジェクト又は契約に適用される品質マネジメントシステムの プロセス(製品実現のプロセスを含む。)及び資源を規定する文書を、品質計画書 と呼ぶことがある。

注記 2 組織は、製品実現のプロセスの構築に当たって、 7.3 に規定する要求事項を 適用してもよい。

物流サービスに対する品質目標・要求事項

物流サービスのためのプロセス(仕事)と手順書の必要性

物流サービスのための人、設備、作業環境の必要性

検証、チェック、監視等とその判定基準

要求事項を満たしていることの実証に必要な記録

( JIS Q 9001: 2008 )

【物流サービス実現のPDCA】

P 計 画

Cチェック

A改善 D実施