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マネジメントレビュー

実際のマネジメントレビューは、通常会議体として実施され、規格では具体的に以下のイ ンプット(審議項目)とアウトプット(決定事項)を要求しています。

規格で要求されているインプット(審議項目)は、上記ですが、その他にも品質マネジメ ントシステムを進めていく上で検討しなければならない課題があれば、積極的に加えて下さ い。

適切な決定事項を導くためのポイントは、審議項目について事前に充分な準備をすること にあります。規格の要求事項は多岐にわたっていますので、だれがその項目の責任者である か、またはだれが情報をもたらす対象者であるかを明確にして、マネジメントレビューの期 日までに準備をします。

【マネジメントレビュー役割り分担表の例】

審 議 項 目 担 当 者

a)外部、内部監査の結果 品質管理責任者、ISO 事務局

b)顧客からのフィードバック 品質管理責任者、ISO 事務局、営業所長 c)プロセスの実施状況及びサービスの適合性 各部長、営業所長

d)是正処置・予防処置の状況 品質管理責任者、ISO 事務局、対象者 e)前回までのマネジメントレビューの結果

に対するフォローアップ

品質管理責任者、ISO 事務局、対象者 f)品質マネジメントシステムに影響を及ぼす

可能性のある変更

品質管理責任者

g)改善のための提案 全員

5.6.2 マネジメントレビューへのインプット

マネジメントレビューへのインプットには、次の情報を含めなければならない。

a)監査の結果

b)顧客からのフィードバック

c)プロセスの成果を含む実施状況及び製品の適合性 d)予防処置及び是正処置の状況

e)前回までのマネジメントレビューの結果に対するフォローアップ f)品質マネジメントシステムに影響を及ぼす可能性のある変更 g)改善のための提案

5.6.3 マネジメントレビューからのアウトプット

マネジメントレビューからのアウトプットには、次の事項に関する決定及び処置すべてを含 めなければならない。

a)品質マネジメントシステム及びそのプロセスの有効性の改善 b)顧客要求事項にかかわる、製品の改善

c)資源の必要性

( JIS Q 9001: 2008 )

アウトプット(決定事項)については、曖昧な決断とならないように、何のために、何を、

だれが、いつまでに実施し、そのためにどのような資源が必要となるかを明確にすることが 肝要です。

そして、これらの審議事項や決定内容などのマネジメントレビューの結果は、議事録とし て確実に記録に残し、維持します。

なお、例えば事故やクレームなどの情報で、数字の羅列のままではわかりにくいようなも のについては、容易に判断が可能となるような加工や分析をしておく必要がある場合もあり ます。マネジメントレビューのみが対象ではありませんが、これらの活動をまとめて、規格 でも「8.4 データの分析」として記述されています。

ここでの主な活動は、以下の4つです。

① 適切なデータが何であるかを明確にすること

② 明確になったデータを集めること

③ 集められたデータを適切な方法によって分析すること

④ この分析によって a)から d)に関連する情報を提供すること

規格では、分析結果として提供する情報として、マネジメントレビューのインプットとな りうる a)から d)の項目があげられている以外は、方法や程度は定められていませんので、だ れが責任をもって実行するのかもあわせて、自社で取組み方を決定する必要があります。

8.4 データの分析

組織は、品質マネジメントシステムの適切性及び有効性を実証するため、また、品質マネジ メントシステムの有効性の継続的な改善の可能性を評価するために適切なデータを明確に し、それらのデータを収集し、分析しなければならない。この中には、監視及び測定の結果 から得られたデータ並びにそれ以外の該当する情報源からのデータを含めなければならな い。

データの分析によって、次の事項に関連する情報を提供しなければならない。

a)顧客満足(8.2.1 参照)

b)製品要求事項への適合(8.2.4 参照)

c)予防処置の機会を得ることを含む、プロセス及び製品の、特性及び傾向

(8.2.3 及び 8.2.4 参照)

d)供給者(7.4 参照)

( JIS Q 9001: 2008 )