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自己点検・評価

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Ⅰ 現状の説明

1 本法科大学院における自己点検・評価

 本法科大学院においては、開設当初から、専任教員により構成される自己点検・評価委 員会が置かれており、自己点検・評価活動に当たっている。(資料10:法科大学院各種委員会 委員一覧)

その主たる内容は、学生に対する授業評価アンケート及びピア・レヴューの実施、FD研 修会の開催、自己点検・評価報告書の作成、外部評価である。

(1) 自己点検・評価報告書の作成

報告書は、関係委員会、事務課などに資料・文書等の提出を求め、自己点検・評価委員 会が取りまとめて2年ごとに作成し、公表することとしている。

報告書を作成しない年においても、平成18年度から、年度末に、点検評価項目と関連 する委員会から活動状況の報告を求め、委員会活動の継続性を保つこととした。

なお、教員の個別的な教育・研究及び実務分野での活動実績等については、自己点検・

評価報告書のほか、ホームページにおいて外部に公表している。(本自己点検・評価報告書 第二部)

(2) 学生に対する授業評価アンケート

授業評価アンケートは、平成21年度前期までは学期の中間と学期末にすべての授業科 目について行っていたが、平成21年度後期から、学期末に行ってきたアンケートの時期 を早め、授業の3分の2が経過した頃に1度実施することとしている。回答結果は、各科 目について担当教員に伝達するとともに、全科目分を冊子にまとめて専任教員全員に配付 している。(資料13:授業評価アンケート集計)

学生に対しては、アンケート後、最初の授業の際に、各教員が回答に記載された要望や 意見に対して口頭で対応することとしている。さらに、教員の対応内容の明確性を高め、

授業改善の方法に関する情報を教員間で共有するために、各教員の対応内容を文書化した リフレクション・ペーパーを冊子にまとめて本法科大学院の授業担当者全員に配付してい る。

(3) ピア・レヴューの実施

ピア・レヴューは、学生アンケート実施後に1週間程度の期間(授業の第12回前後)

を設定し、非常勤担当の科目を含めて、複数の科目について行っている。原則として専任 教員はいずれかの科目を参観し、報告書を提出する形をとっている。レヴューに当たる教 員には、当該授業に対する学生のアンケート結果を予め配付している。なお、専任以外の 教員を含め、他の教員もレヴューへの参加は自由である。

ピア・レヴューの結果は報告書として冊子にまとめ、本法科大学院の専任教員およびレ ヴュー対象科目担当教員に配付し、参考に供している。また、FD研修会でピア・レヴュ

ーの結果を報告し、意見交換を行っている。

なお、平成23年度前期は実務教育科目につき、同後期は新規着任教員の科目につき、

ピア・レヴューを行った。

(4)  FD研修会

本法科大学院では、学生による授業評価アンケート及びピア・レヴューの結果や教授会 での議論などを踏まえて、教育の質の向上を図るため、専任教員によるFD研修会を定期的 に開催している。

また、FD研修会では、クラス担任教員から各担当学生の学習等の状況について報告を 受けるほか、担当授業での学生の状況などにつき意見交換を行ったり、修了生からの意見 や司法試験成績などを素材とした討議を行ったりすることにより、法科大学院教育の改善 方策を検討している。

(5) 外部評価

本法科大学院の運営、教育について、部外の有識者による検証を受けるため、外部評価 制度を平成18年度に導入した。

外部評価委員は、本学の教職員以外の者で、法律実務に従事し、法科大学院の教育に関 し広くかつ高い識見を有する者を含む3名程度に依頼し、委員には、(1)本法科大学院の 自己点検・評価報告書の内容分析等の書面調査、(2)実地調査(自己点検・評価報告書に 基づく事情聴取・質疑応答等、 授業観察、 施設設備の視察、 学生インタビュー等)、(3)

調査結果報告書の作成をお願いすることとしている。  最初の委員は、川嵜義徳元東京高 裁長官、久保井一匡元日弁連会長、土肥孝治元検事総長の3氏に依頼し、平成20年に、

第2回の外部評価が実施された。委員による「近畿大学法科大学院外部評価報告書」の内 容は教授会に報告され、問題点などが論じられた。平成22年度からは、大山隆司・京都 大学大学院法学研究科法曹養成専攻教授、久保井一匡・弁護士・元日弁連会長、深田三徳・

同志社大学大学院司法研究科教授の3氏に3年任期で依頼し、平成22年に第3回の外部 評価が実施された。

(6) 法科大学院認証評価

 平成18年度の、独立行政法人大学評価・学位授与機構による法科大学院予備評価に続 いて、平成20年度に、その本評価を受け、法科大学院評価基準に適合しているとの評価 を得た。評価結果においては、身体に障害のある学生に対する配慮、専任教員数、学生の 自習環境につき優れているとされている。他方、一部の授業科目につき成績評価基準が不 明瞭、入学者数と入学定員との乖離、などの指摘も受けた。これらの問題点については、

関係委員会や教授会で議論し、適切な対応を試みている。

(7) 文部科学省、中央教育審議会による調査等

 平成 20 年度に、文部科学省及び中央教育審議会大学分科会法科大学院特別委員会から、

すべての法科大学院に対して、法科大学院教育の改善のための措置につき報告の要求があ り、本法科大学院も、入学者の質の確保、修了者の質の保証に関する取組状況等につき報

告書を提出した。その後、同特別委員会は、各法科大学院の改善状況に関するフォローア ップとして、平成21年7月にヒアリングを実施し、本法科大学院はさらに、同年11月、

同特別委員会ワーキンググループによる実地調査を受けた。その結果、本法科大学院につ いては、入学者選抜、少人数を生かした教育、新司法試験の合格状況につきなお改善の必 要があるとして、「継続的にフォローアップする必要がある」との判定を受けた。

 平成22年度及び23年度についても、同様に、同ワーキンググループによる実地調査 を受けた。平成22年度実地調査においては、入学者の質の確保について一定の取組がな されていること、授業内容・方法等について継続的に改善されていることなど、指摘事項 に対する改善の取組が相当なされているとの評価を受けたが、なお現在の取組の効果を検 証しつつ更なる改善に取り組む必要があるとの指摘がなされた。平成23年度実地調査に おいては、入学者選抜の厳格化について一定の取組がなされていることが評価されている 一方、成績評価の厳格さについて疑問が付されたほか、なお課題もあり、更に改善に取り 組む必要があることから、「継続的なフォローアップを実施」するとの判定を受けた。

Ⅱ 評価と課題

  本法科大学院は、これまで、学生による授業評価アンケート、ピア・レヴュー、FD研修 会の開催など多角的な方法で、かつ積極的に自己点検・評価活動を行って来た。これを踏 まえて、カリキュラム等、各種の改革がなされて来ている。

 しかし、前回の自己点検・評価報告書に記載されている「改善の全体的な方向や指針につ いての共通理解や統一的な方法論の確認がなお十分とはいいきれない。」という状況は、依 然として続いていると言わざるを得ない。中教審特別委員会によって、改善が不十分との 判定を受けたこともあり、組織的なFD活動を一層精力的・効率的に進めて行く必要がある。

平成22年度からは、教授会の後に、毎回、FD研修会を開き、専任教員全員で、その時々 の問題点を検討している。

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