第4章 介護予防ケアマネジメントって何?
7 能力の見極めと真の課題の把握
・身体機能・知的機能・障がい・疾病の状態
(ADL・IADL)は?
・性格や暮らしぶり,ストレスの状況は?
・普段の体調管理(水・食・運動・排泄)は?
・状態回復できるものか? できないものか?
維持できるのか?
・経済的状況(収入・預貯金・不動産)は?
・価値観(人生で大事にしてきたこと)
特技・趣味・生きがいは?
・過去の人脈・現在の人脈
本人が作ったネットワークなど
・相談者と本人の関係は?
・家族構成員の状況と家族システムの現状
(決定や権威など)
経済状況は?
・住居地域がどんな地域か?
どんな文化を持っているか?
本人家族と近隣住民との関係性は?
地域での役割は?
(時系列で変化を捉える)
・住宅や地域の日常生活導線は?社会資源の状況は?
・かかりつけ医や民生委員との関係は?
・取り巻く人のストレスは?
(障がい・疾病への理解度・偏見の有無)
的確なアセスメント
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<背景因子>
健 康 状態
□病名と症状 □服薬内容□既往歴 □歯科受診□義歯の適合性 □主治医からの制限 □受診行動(頻度,方法) □飲酒,喫煙の習慣など参加 ⇔参 加 制限
□外出先の有無 □趣味活動 □生きがい □役割 □友人・親戚の交流 □地域の居場所 □日中の活動の有無 □その他()活動 ⇔活 動 制限
□立ち座り,浴槽のまたぎなどの起居動作 □移動(屋内・屋外歩行)□運搬作業 □洗髪・洗身□爪切り・耳掃除 □下着・衣類の着脱 □買物□金銭管理 □簡単な調理 □掃除□整理整頓 □服薬管理 □洗濯 □電話の利用 □交通手段の利用個 人 因子 ( 肯定 的 ・否 定 的)
□年齢□生育歴 □趣味・嗜好 □性格 □価値観□職歴など環 境 因子 ( 促進 因 子・ 阻 害因 子 )
□家族構成及び家族の健康状態□家族・親戚との交流,つながり □経済状況□住環境(立地状況) □公共交通機関へのアクセス□よく使用していた社会資源 □福祉用具・自助具□医療・保健・福祉サービス □友人など家までの距離□民生委員・ケアマネなど □その他()国 際 生活 機 能分 類 (I C F) か らみ た 介護 予 防ケ ア マネ ジ メン ト の視 点 (例 ) 生活機能
平成27年度地域包括推進事業介護予防ケアマネジメント実務者研修資料 生駒市作成資料一部追加※ICF(InternationalClassificationofFunctioning,DisabilityandHealth):国際生活機能分類
心 身機 能・ 身 体構造 ⇔機 能・ 構 造障害
□睡眠の内容(不眠,中途覚醒,服薬の有無) □栄養(増加,減少,嗜好,水分摂取状況) □視覚・聴覚・痛みと日常生活の支障の程度 □口腔機能と衛生 □排尿・排便障害 □筋力□全身持久力 □精神面(抑うつ・認知機能)58
≪生活機能低下のきっかけ(例)≫
生 活 機 能 が 徐 々 に 低 下 す る き っ か け
身体的特性 感覚器の低下(目や耳の感覚が鈍ってきたなど),
脱水傾向,尿失禁,記憶力の低下 身体機能の低下
(廃用症候群)
しばらく出歩かなかったら足が弱った,車ばかり乗 っていたら足が弱った,義歯があわないまま放置し ていたら軟らかいものしか食べられなくなった 閉じこもり 外出しない,しようとしない
意欲・気力
冬場に動くのがおっくう(季節による変化),いつ も人に頼っている,頼ろうとする,無気力,いつも 自信がない,生活に張りや満足感がない,やる気が 起こらない,何もしたくない
不安・抑うつ 気がかり,ふさぎ込み,以前ほど嬉しい,悲しいな ど思わなくなった,ストレスを発散できない 刺激
腹の底から笑う機会がない(刺激の不足),やるこ とがない,楽しみがない,やりたいことが見当たら ない
孤独 寂しいと感じる,一人でいる時間が長い
体調 食事がおいしくない,熟睡ができない日が続いてい る,なんとなく身体がだるい日が続いている 生 活 機 能 が
急 に 低 下 す るきっかけ
事件 身近な人(家族など)との死別,ペットの死,地震 や台風などの災害
転居 周囲からの孤立・不安・孤独感・焦燥感・言葉の壁
(方言等)
疾病 風邪で寝込む,脳血管疾患後遺症による軽度の麻 痺,入院・手術
事故 転倒による打撲・骨折,階段からの転落
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高齢者が住み慣れた地域で自分らしく暮らすためには,本人ができることは本 人が行うことが基本です。
ケアマネジメントとは,生活機能の向上に対する意欲を引き出し,サービス利 用後の生活がわかりやすくイメージができるよう,本人や家族,地域などの情報 を把握して,日常生活行為について具体的な目標を立て,本人自らが取り組み(自 助),家族や地域の援助(互助),社会資源などの活用,必要な介護サービス(共 助)などを見える化し,自らが意欲を持って取り組みができ,今後の生活を検討 するためのケアプランを作成することにあります。
利用者や家族に対して,課題を解決するために3か月や6か月といった短い期 間で少しずつ達成できる生活の「目標」と具体策を示します。作成したケアプラ ンの達成状況の確認や評価を行い,必要に応じて計画の見直しを行うことが重要 です。(モニタリング)
アセスメントでは,そのコミュニケーション過程を通じて,介護予防の考え方 を利用者に説明し,本人や家族に生活機能を低下させている行為や関連性に気づ いてもらうことが肝心です。
本人の能力と実際の状況を見極め,生活機能の低下している原因や背景を分析 して課題を整理した上で,本人の生活の意向に合わせ,本人が積極的かつ主体的 に改善点を考えるなど,自立への意欲を引き出すような達成可能な目標を一緒に 探し,成功体験を積み重ねていくことが大切です。
また,意欲の醸成,課題の解決にはサービス担当者会議で各専門職からの意見 やアドバイスが有効です。連携を図り,チームで利用者を支援していきましょう。
介護予防ケアマネジメントについて
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