Type X larva of the suborder Spirurina
横川吸虫の第 1 中間宿主
10. 肝吸虫
Clonorchis sinensis
蘭 Orchis
肝臓に寄生する吸虫
肝吸虫とは?
• 1874年に、Mc Connelがカルカッタで、剖検により胆管から はじめてこの虫を発見した。
• 1877年に、石坂が岡山県帯江新田村(現在の倉敷市)で、
ある農夫の剖検により肝臓から多数の虫体を得た。
• 人体寄生虫として日本全国に広く分布していることが知ら れた。
肝臓に寄生する吸虫
秋田、宮城、新潟
茨城、群馬、埼玉、 千葉、 長野 愛知、岐阜、石川、三重、滋賀 京都、大阪、兵庫、岡山、広島、山口 福岡、佐賀、熊本
黄牛病として有名
幕末から明治にかけて、黄牛村(現在の登 米市津山町柳津黄牛)には「黄牛病」と呼ば れる原因不明の病が流行し、村人たちは恐怖 におののいていた。父を黄牛病で亡くした鈴 木安右衛門(ヤス)は、村を病の恐怖から救 うために医師の高屋養仙とともに黄牛病を根 絶するための努力を続けていた。
ある日、ヤスは山で怪我をした横山村のハ ルという娘を助けて村まで送り届けるが、病 がまん延する黄牛村に偏見を持っていた村人 たちはヤスを追い返してしまう。病に苦しむ 人々を救うために前向きに生きているヤスの 姿にハルは惹かれていくが、ハルには弥彦と いう許嫁がいた。
黄牛病の研究を続けるヤスと養仙は、病の 原因究明には「腑分け(解剖)」が必要とい う結論に達する。しかし当時、腑分けされる のは処刑された罪人のみであり、実現は困難 だった。混迷する黄牛の人々とヤス。そこへ 再びハルが訪れ、二人は気持ちを確かめ合う。
しかし、ヤスは自らが黄牛病に侵されている ことを知る・・・。
肝臓に寄生する吸虫
宮城県本吉郡津山町黄牛の音声寺近く
鈴木安右衛門記念碑
タイ肝吸虫の患者の黄疸
肝吸虫の生活史
肝臓に寄生する吸虫肝吸虫の中間宿主
マメタニシ 第1中間宿主
モツゴ(鯉科の淡水魚)
第2中間宿主
ウグイ、モツゴ、ヒガイ、タ モロコ、鯉、フナなど
肝臓に寄生する吸虫
肝吸虫の成虫
・ 細長く柳葉状
・ 扁平
・ 10-25mm×3-5mm
肝吸虫症の病態と症状
• 少数寄生の場合
– ほとんど無症状
• 多数寄生の場合
• 初期
– 肝吸虫の成虫胆管枝を塞栓 – 胆汁のうっ滞
– 虫体の刺激による胆管壁と周囲の慢性炎症
• 晩期
– 肝組織間質の増殖 – 肝細胞の変性、萎縮、壊死
– 肝硬変
肝臓に寄生する吸虫
食欲不振、全身倦怠感、下痢 腹部膨満、肝腫大
症状
腹水、浮腫、黄疸、貧血 症状
肝吸虫の診断
肝吸虫卵
15-17μm
27-32μm
16-18μm
28-32μm
横川吸虫卵
・陣笠状で卵殻 から横に突出
・下部がややふく れている。
・後極に結節状 の小突起
肝臓に寄生する吸虫
肝吸虫の治療
使用禁忌
‐ 本剤へのアレルギーの前歴
‐ 有鉤のう虫(条虫)症の人
‐ リファンピシンの服用中
“ 吸虫の特効薬” プラジカンテル(商品名:ビリトリシド)
・ 1回20mg/kg を1日2回 2日 経口投与
(1錠中に600mg含有)
肝臓に寄生する吸虫