Type X larva of the suborder Spirurina
遊離したビタミンB 12 を吸収する。
13. 無鉤条虫
Taenia saginata
ひも状の 太った
別名: beef tapeworm
“角がある”
無鉤条虫の疫学
• 世界の食肉圏に広く分布 – アメリカ、南米、ロシア、東欧 – アジア(北部中国、韓国)
• 宗教や食習慣に関連 – イスラム教徒には多い – ヒンズー教徒には分布しない
• 国内ではまれ
– 輸入感染症
・ 体長: 6 ~ 7m
・ 最大幅:7~12mm
・ 総片節数:約1000個
・ 頭節: 4 個の吸盤 鉤がない 成虫
牛:角あり
環境中の虫卵又は受胎片節を 食すると感染する
ヒトのみが固有宿主
成虫は小腸内に寄生 頭節が小腸に吸着 六鉤幼虫が孵化
し、小腸壁を貫通 し筋肉中へ移行
六鉤幼虫が筋肉内で 孵化し、嚢尾虫となる
ヒトは、生肉又は不十分 な加熱の肉を食して感染
腸管内で片節が破壊されたときには、検便にて虫 卵が検出される
無鉤条虫の生活史
潜伏期 5~12週
無鉤条虫の感染経路
• 嚢尾虫を含む牛肉の摂食
– 生やきのステーキ – 生肉
– 刺身(ユッケ)
– ホルモン料理
– 焼肉料理
おいしいユッケ ジューシーなT-bone steak
無鉤条虫による症状
• 無症状のこともある
– 虫体の一部が排泄されて気づく
• 腹部症状
– 虫体の機械的刺激、排泄物の刺激→腸管の炎症性変化 – 腹痛、肛門部不快感・掻痒感
• 臍部中心の鈍痛、痙攣様疼痛
• 悪心、倦怠感、体重減少、食欲不振、・・・
– 合併症
• 鼻咽頭迷入、胆嚢内迷入、虫垂炎、胆石様発作、腸閉塞
• 検査
– 感染後2~4ヶ月
• 好酸球増多症(10%以上)
• IgA,IgEの上昇
アレルギー反応 が関与か?
無鉤条虫の診断
• セロファン肛門周囲検査法による虫体検出 – 有鉤条虫との区別はできない
• 排泄された受胎片節 – 不透明乳白色 – 運動性あり
– 子宮側枝が15~20本以上
• 駆虫時に頭節の無鉤を確認
染色した受胎片節
無鉤条虫又は有鉤条虫の虫卵診断
回虫の受精卵 40-50μm
50-70μm
無鉤条虫卵 又は 有鉤条虫卵
30-43μm
30-43μm
消化管に寄生する条虫類
単包虫の虫卵に似ている!
14.有鉤条虫
Taenia solium
ひも状の
別名: pig tapeworm
“角がない”
有鉤条虫の疫学
• 世界の食肉圏に広く分布
– 中南米(特にメキシコ、チリ)、南アフリカ – インド、東南アジア、中国、韓国
• 宗教や食習慣に関連 – イスラム教徒には少ない
• 国内ではまれ
– ほとんどなし
・ 体長: 2 ~ 5m
・ 最大幅:7~12mm
・ 総片節数:1000個以下
・ 頭節: 4 個の吸盤 鉤、額嘴がある 成虫
環境中の虫卵又は受胎片節を 食すると感染する
ヒトのみが固有宿主
成虫は小腸内に寄生 頭節が小腸に吸着 六鉤幼虫が孵化
し、小腸壁を貫通 し筋肉中へ移行
六鉤幼虫が筋肉内で 孵化し、嚢尾虫となる
腸管内で片節が破壊されたときには、検便にて虫 卵が検出される
豚:角なし
虫卵を摂取
筋肉、皮膚、脳な どで有鉤嚢尾虫を 形成
ヒトは、生肉又は不十分 な加熱の肉を食して感染
有鉤条虫の生活史
孵化した六鉤幼虫が 次々に腸管壁を通過し有 鉤嚢尾虫を形成(自家感 染)
有鉤嚢尾虫(シスチセルカス)
球形、楕円球形(レモン型)、半透明、水胞状の嚢状体で、中に 水溶液を満たしている。反転した頭節が内蔵されている。
有鉤条虫の感染経路
• 嚢尾虫を含む豚肉の摂食 – 生やきの肉
– 生肉
• 虫卵に汚染された食べ物(野菜など)、飲料水 – 不衛生な食堂での喫食
• 自家感染
– 保虫者の肛門周囲に付着している虫卵の摂取 – 受胎片節から遊離した虫卵から孵化した六鉤幼虫の
感染
嚢尾虫そのものは、45-50℃
の加熱、‐2℃以下で死滅する が、肉内のものは残っている可 能性がある。(‐10℃で4日以 上)
有鉤条虫による症状
• 成虫による症状は、無鉤条虫に同じ
– 腹部膨満感、悪心、腹痛、下痢、便秘などの消化器症状
• 有鉤嚢虫症
– 皮下・筋肉
• 無痛性隆起
• 平滑、弾性硬 – 脳
• てんかん、痙攣
• 水頭症
• 髄膜炎
– その他
• 目、肺、肝、腎など
有鉤嚢虫症(小腫瘤)
有鉤条虫の診断
• セロファン肛門周囲検査法による虫体検出 – 無鉤条虫との区別はできない
• 排泄された受胎片節 – 不透明乳白色 – 運動性あり
– 子宮側枝が7~13本
• 駆虫時に頭節の有鉤を確認
染色した受胎片節
“角がある”(牛) “角がない”
“鉤が無い”(無鉤条虫) “鉤が有る”(有鉤条虫)
子宮枝が多い 子宮枝が少ない