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総括

ドキュメント内 九州大学学術情報リポジトリ (ページ 70-76)

7. 2

今後の課題

( 1 )マン ・ マシン ・ システム ・ モデルについて

主な課題としては減速があげられる. 騒音や排気ガスに対する影響は小さいものの, 父 差点容量や交通量制御を想定する場合, 加速・減速を取り吸うことにより, より現実にみ あう自動車挙動を予測することが出来る.

また, 追従挙動を表すモデルを提案しているが, これに関しては追従行動に対する安定 性の評価を行う必要がある. 従来の追従理論は, 速度変化の伝播を論じて追従車が追突す ることなく安全な運転をすることが出来る交通量の上限を導いているが, 現実には観測さ れる交通量がこの上限を越えており, なおかつ重大な追突事故につながっていないという 問題がある. そこで本研究で提案したモデルは時間遅れの一部をフィードパック回路の外 に出すことにより安定化を図っており, 十分現実の交通流に対応可能であると恩われる.

本研究では機械的性能を把握しやすい手動変速車両を取り扱ったが, 現実の普及率を考 えると自動変速車両(オートマチック車)を考慮する必要がある. これに関しては, マン・

マシン・システム ・モデルを作成する際にあらかじめ考慮に入れて自動車機械性能のモデ ル化を行っており, オートマチック車の諸元に関する情報があれば, 対応可能である.

提案したマン・マシン・システム・モデルは, 信号交差点における交通容量の計算や交 通公害の予測とそれに基づく交通量制御への応用が可能であり, 第5章では騒音, 排気ガ スについて予測を行っている. しかし, 排気ガスに関しては建物を考慮した拡散について 高さ方向の検討を行っておらず, 建物を含めた拡散計算に関しては改善の余地を残してい る.

( 2 )人体の動力学的特性

本研究では「評価装置」としての人の研究に関しては, いまだ初歩的な段階にある. ま た, 設備や被験者の選定などの制約に残された課題がある. 試験路面を走行させる評価実 験は, 被験者に対する入力に雑音が含まれる点で好ましくないし, 被験者のサンプル数や 選定方法にも改善の余地がある.

人一車椅子モデルを考える場合, 人体を頭一胸・腹一腰の3自由度に単純化し腕, 脚の 効果は省略したものの, モデルは走行実験の結果を比較的よく再現した. しかし, 神経伝 達系を考慮する場合, 脚を省略したことが妥当であるかどうか検討する必要がある.

謝辞

本論文をまとめるに際し, 終始ご指導を賜った九州大学大学院工学研究科都市環境シス テム工学専攻角 知憲教授に心から感謝申し上げます. また, 本論文の作成にあたり, 九 州大学大学院工学研究科都市環境システム工学専攻樗木 武教授, 建設システム工学専攻 大塚久哲教授ならびに九州工業大学工学部生産設計工学科建設教室渡辺義則教授の貴重な ご助言を賜りましたことに対して, 厚くお礼申し上げます.

また, 走行実験を行うにあたってご指導いただきました九州大学大学院工学研究科都市 環境システム工学専攻壇 和喜技官, また実験・解析に御協力頂きました修士l年の森野 伸崇君をはじめとする交通システム工学研究室の学生諸君に深く感謝しヨたします.

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