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(a) εzx= 0 (b) εzx= 0.020 (c)εzx= 0.030 (d) εzx= 0.035

(e)εzx= 0.0375 (f)εzx= 0.0385 (g) εzx= 0.0395

z [112]

-y [110]

x [111]

YO

Fe Hidden

TiO2

-det BIJ>0 det BIJ<0

Fig.4.11 Distribution of negative AES atoms in Fe-0.6wt%YO-0.2wt%TiO2 alloy.

(3) 結晶方位と原子エネルギー分布から,(2)の欠陥発生→合体で生じる変形は双晶 変形であることを示した.

(4) 高い弾性限界を示したFe-0.6wt%YO-0.2wt%TiO2の組成では,TiO2クラスター が小さく界面からの欠陥生成が抑制されていた.

(5) 系全体の弾性剛性係数の行列式の変化(系の安定性)を調べた結果,完全結晶Fe は応力ピークが系の不安定点(行列式が負となる点)と一致した.酸化物を添加 した系では内部不均一を有するため,系全体の不安定に達する前に応力急減して いた.

(6) 行列式の値はTiO2の組成によって大きく変わるが,YOによる変化は小さかった.

(7) 各原子の原子弾性剛性係数の行列式の値(AES)を調べた結果,無負荷平衡状態 でも負のAES原子が存在し,そのほとんどはYO粒子であった.TiO2粒子は負 のAESを有するものは皆無であった.

(8) せん断変形による負のAES原子の割合変化を調べた結果,ひずみ0.01近傍から 負のFe原子が急増した.負のAESを有するYO粒子の割合は初期のそれからほ とんど変わらなかった.TiO2は応力ピーク後の変形下においてもほとんど負の 原子は認められなかった.

(9) AESの正負で内部構造変化を観察した結果,比較的粗大なTiO2析出物を形成し,

弾性限界が0.03程度であった系では,TiO2析出物-母相界面でAESが負となる Fe原子が集団的に発生し,そこが双晶変形の起点となっていた.一方,酸化物 が細かく均等に分散し,高い弾性限界を示したFe-0.6wt%YO-0.2wt%TiO2の組 成では,TiO2の界面だけでなくYO粒子周辺からもAESが負となるFe原子が 様々な方向,場所で発生,成長していた.

(10) (9)より,Fe-0.6wt%YO-0.2wt%TiO2では,負のAESとなったFe原子の不安定 モード,方向が異なるため,界面からの双晶発生が抑制されたものと結論づけら れる.

5 章 ねじれ粒界のへき開シミュ レーション

5.1 解析条件

図5.1 に模式的に示すように,bcc格子の[001]方向をz 軸として上半分,下半分 をそれぞれ18.4518.45回転させることで[001]Σ5ねじれ粒界を導入する(粒子数 240,000).次に,前節と同様に,NPT-LMC法により1500[K]から600[K]まで20[K]刻 みで温度を下げながら酸化物分散形態を作成する.図5.2,図5.3に得られた分散形態 を示す.3.2.5項で示した[001]Σ5傾角対称粒界の場合と同様に粒界面のTiO2 粒子の 偏析が認められる.また,いずれの組成も粒界から離れたバルク部分でのTiO2粒子 の粗大析出物は見られず,特にTiO2が0.2wt%の図5.2(a)(c)ではTiO2粒子がすべて 粒界近傍に位置している.すなわち,3章の傾角粒界よりもねじれ粒界の方がTiO2の 偏析が大きい.

この構造を,分子動力学法により600[K]で20[ps],さらに10[K]で応力制御しなが

ら20[ps]の緩和計算を行うことで引張シミュレーションの初期状態とした.得られた

シミュレーションセルに対して,z方向に毎ステップひずみ増分∆εzz = 1.0×106を 与えることで粒界のへき開シミュレーションを行った.YO粒子の組成を0.2,0.6wt%,

TiO2粒子の組成を0.2,0.4wt%の4通りとし,純鉄の場合も解析した.温度は10[K],

全方向周期境界条件とし,引張時のx, y方向のセル辺長は不変(ε = 0)とした.

[100]

[001]

[010]

[100]

[001]

[010]

x z[001]

y

17.2

9.03

9.03 [nm]

17.2

Fig.5.1 Schematic of simulation cell for Σ5 twist grain boundary.

z [001]

y x

(a) Fe-0.2wt%YO-0.2wt%TiO2.

z [001]

y x

(b) Fe-0.2wt%YO-0.4wt%TiO2.

z [001]

y x

(c) Fe-0.6wt%YO-0.2wt%TiO2.

z [001]

y x

(d) Fe-0.6wt%YO-0.4wt%TiO2.

Fig.5.2 Dispersion morphology of YO and TiO2 particles in bulk laminate structure of Σ5 twist grain boundary.

z [001]

x y

(a) Fe-0.2wt%YO-0.2wt%TiO2.

z [001]

x y

(b) Fe-0.2wt%YO-0.4wt%TiO2.

z [001]

x y

(c) Fe-0.6wt%YO-0.2wt%TiO2.

z [001]

x y

(d) Fe-0.6wt%YO-0.4wt%TiO2.

Fig.5.3 Dispersion morphology of YO and TiO2 on Σ5 grain boundary.

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