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LAI = aT + b(400TTh- 120)4-1

ここで,TabTh はそれぞれ,有効積算気温 (℃),増加速度 (m2m-2-1),T= 0の

時のLAI (m2m-2),出穂期の有効積算気温 (℃) である.今回計測したデータのうち,上記

の有効積算気温の範囲に含まれる6月28日,7月10日及び7月19日のデータを式 4-1に 当てはめる単回帰分析を行い,abを決定した.単回帰分析は,「LAI-2200」 と UAV リ モートセンシングのそれぞれの計測データに対して行い,増加速度と決定係数を比較した.

積算気温は,試験圃場に最も近いアメダスにて観測された気温を用いて計算した.

方が大きかった.収量 (精籾) については移植圃場では施用量が多いほど収量は多くなっ たが,直播圃場では収量にほぼ変化は無かった.

4-2 収量調査によってえた収量と収量構成要素.穂数,1穂籾数,登熟歩合,千粒重 はサブサンプルの計測によってえた値で,収量は刈り取った全てのサンプルからえ た値.

作付 方法

施肥 基準

穂数 (本m-2)

1穂 籾数 (粒穂-1)

登熟 歩合 (%)

千粒重 (g10-3-1)

収量 (gm-2) 総籾*1 精籾*2

移植

000区 382.5 85.1 87.4 24.1 582.9 547.7

090区 381.0 90.0 88.8 24.1 619.9 586.3

135区 412.0 89.6 84.9 23.9 653.5 601.9

直播

000区 507.4 66.1 74.7 23.7 544.3 480.3

090区 501.0 68.5 72.6 23.8 553.1 480.7

135区 543.3 68.4 68.0 23.5 570.9 478.6

*1 収量 (総籾) : 収穫した籾全ての乾燥重から計算された収量.

*2 収量 (精籾) : 塩水選によってえられた充実した籾の乾燥重から計算された収量.

4.3.2.LAI 増加速度

作付方法及び施肥基準毎に平均した LAI 増加速度を表 4-3に示す.「LAI-2200」 によ り計測した LAI から計算した LAI 増加速度 (以下,LAI 増加速度 (LAI-2200) という) は,移植圃場が直播圃場よりも大きかった.移植圃場においては,090区と 135区は 000 区よりもそれぞれ,+0.21×10-3m2m-2-1,+0.84×10-3m2m-2-1 の増加を示した.直播圃 場においては,090区と 135区は 000区よりもそれぞれ,-0.11×10-3m2m-2-1,-0.20× 10-3m2m-2-1 の減少を示した.このように,移植は施肥量が多いほど LAI 増加速度

(LAI-2200) は大きくなったが,直播では小さくなった.

UAV リモートセンシングを用いて推定した LAI から計算した LAI 増加速度 (以下,

LAI 増加速度 (UAV) という) は,いずれのエリアでも移植圃場が直播圃場よりも大きか

度も大きくなり,その増加量はエリア1で最も大きく,090区と 135区の 000区に対する 増加量はそれぞれ,+0.53×10-3m2m-2-1,+1.03×10-3m2m-2-1 であった.直播圃場にお いては,エリア1においてのみ施肥量が多いほど LAI 増加速度も大きくなり,090区と 135区の 000区に対する増加量はそれぞれ,+0.78×10-3m2m-2-1,+0.92×10-3m2m-2-1で あった.このように,移植圃場と直播圃場のいずれについてもエリア1においては施肥量 が多いほど LAI 増加速度 (UAV) は大きくなった.

4-3 LAI-2200で計測した LAI 及び UAV リモートセンシングを用いて推定した

LAI から算出した LAI 増加速度.後者の LAI 増加速度は,LAI 計測エリア1か ら5に対して算出.

作付 方法

施肥 基準

LAI 増加速度 (10-3m2m-2-1) LAI

-2200

UAV

1 2 3 4 5

移植

000区 5.86 8.23 7.92 8.01 7.81 8.03

090区 6.07 8.76 8.59 8.34 7.92 8.22

135区 6.70 9.26 8.85 8.31 8.11 7.80

直播

000区 5.32 5.17 5.10 4.74 4.80 4.76

090区 5.21 5.95 5.46 5.09 4.86 5.04

135区 5.12 6.09 5.35 4.91 4.84 4.89

また,表 4-3に示した結果について,分散分析を行った結果を表 4-4に示す.表中の

Dif (N-n) は,試験区ごとの計測エリア N と n の LAI 増加速度の差分を示す.LAI-2200

で計測した LAI 増加速度は,移植において施肥基準に対する有意差が見られた.UAV リ モートセンシングで推定した LAI 増加速度は,移植の計測エリア1と2において施肥基 準に対する有意差が見られた.このエリアは追肥を施した範囲と一致する.一方,直播に おいては全てのエリアにおいて有意差は見られなかったが,エリア1の P 値 (0.1144) は,

ほかのエリアの P 値 (0.3664~0.5945) よりも小さかった.エリア間での LAI 増加速度の 差に関する分析結果は,移植における Dif (1-2) を除き,施肥基準に対する有意差が見ら れた.

4-4 LAI-2200 で計測した LAI 及び UAV リモートセンシングを用いて推定した LAI から算出した LAI 増加速度について,施肥基準に関する分散分析をした結 果.後者の LAI 増加速度は LAI 計測エリア1から5に対して算出.

作付 方法

P値

LAI -2200

UAV

1 2 3 4 5 Dif

(1-2)

Dif (1-3)

Dif (1-4)

Dif (1-5)

移植

0.0303

*

0.0094

**

0.0002

***

0.1351 0.3379 0.3335 0.4282 0.0038

**

0.0006

***

7.873E-7

***

直播

0.6302 0.1144 0.3664 0.4625 0.8579 0.5945 0.0067

**

0.0021

**

0.0014

**

0.0038

**

*** 0.1%水準で有意,** 1%水準で有意,* 5%水準で有意

移植及び直播圃場の各試験区における LAI 増加速度を単回帰分析によって求めた際の 決定係数を図 4-2に示す.縦軸にとった UAV リモートセンシングのデータはエリア1の ものである.「LAI-2200」 の決定係数は0.64から1.00の範囲の値をとり平均値は0.95で あった.一方,UAV リモートセンシングの決定係数は,0.78から1.00の範囲の値をとり,

平均値は0.96であった.

表 4-3に示した LAI 計測エリア1の LAI 増加速度 (UAV) に対して,表 4-2に示した 収量 (総籾と精籾) をプロットしたものを図 4-2に示す.移植圃場については,LAI 増加

速度 (UAV) は収量 (総籾) 及び収量 (精籾) のいずれについても正の相関を示した.ただ

し,LAI 増加速度 (UAV) の増加に対する収量 (精籾) の増加率は,収量 (総籾) に対する

増加率よりも小さかった.直播圃場については,LAI 増加速度 (UAV) は収量 (総籾) に 対しては正の相関を示したが,収量 (精籾) に対しては弱い負の相関を示した.移植圃場

における LAI 増加速度 (UAV) に対する収量の増加率は,直播のそれよりも大きかった.

4-2 各試験区における 「LAI-2200」 及び UAV のそれぞれで計測した時系列 LAI (2018628日,710日,719) を単回帰分析を行った際の決定係数.点線は,11のラインを示す.● は各試験区のデータを示しており,全ての作付方法と施肥基 準のデータを含む.

4-3 作付方法及び施肥基準毎の LAI 増加速度と収量 (総籾及び精籾) の関係.丸と三角 のシンボルはそれぞれ,移植圃場と直播圃場を示す.塗潰しと白抜きのシンボルはそれ ぞれ,総籾重と精籾重を示す.図中の数式は,近似直線の数式と決定係数.

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