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一方的にIEC 60731の内容を受け入れるのでは無く,国内で確認された安全性確保に必要

な性能要件を IEC 60731 に盛り込んでいくことも非常に重要である.IEC TC62/SC62C WG3において,IEC 60731規格の改定に向けた作業が開始されており,この作業において 本ガイドラインで新たに性能要件として盛り込んだ性能要件をIEC 60731規格においても 導入するよう働きかける必要がある.

以上のことから,本ガイドラインは定期的に見直され,改定されていく必要がある.そこ で,一般的な電位計の製品サイクルなどを考慮して改定の必要性を適宜検討し,必要がある と判断されれば,改定を行うこととする.

最後に,線量計測の信頼性を向上させていくには,それぞれのユーザーが日頃の業務に対 して問題意識を常に持ち,自らの手法の検証を繰り返すことで,技術を向上させていくこと が非常に重要である.標準計測法やガイドラインは,ある時点における一つの指針に過ぎず,

無条件にユーザーの計測の正しさを保証するものではないことを改めて指摘して終わりと する.

謝辞

本ガイドラインの作成は,一部,JSPS科研費 JP26460729の助成を受けています.

参考文献

[1] ICRU Report 24: Determination of Absorbed Dose in a Patient Irradiated by Beams of X or Gamma Rays in Radiotherapy, ICRU, Oxford journal, 1976.

[2] 「外部放射線治療における水吸収線量の標準計測法(標準計測法 12)」,日本医学物理 学会編,通商産業研究社,2012.

[3] “Medical electrical equipment - Dosimeters with ionization chambers as used in radiotherapy”, IEC 60731:2011-02.

[4] M. McEwen, L. DeWerd, G. Ibbott, D. Followill, D.W.O. Rogers, S. Seltzer, J. Seuntjens:

“Addendum to the AAPM's TG-51 protocol for clinical reference dosimetry of high-energy photon beams”, Med. Phys. 41 (20), 041501, 2014.

[5] A. M. Morgan, E. G. A. Aird, R. J. Aukett, S. Duane, et al.: IPEM guidelines on dosimeter systems for use as transfer instruments between the UK primary dosimetry standards laboratory (NPL) and radiotherapy centres, Phys. Med. Biol. 45, 2445-2457 (2000).

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[6] M. Shimizu, T. Morishita, N. Takase, T. Suzuki, S. Ozawa and S. Skata: Electrometer calibration coefficients in pulsed radiation beams from a clinical linac, Jpn. J. Med. Phys. 36 Sup. 1, 32-33, 2016.

[7] PTW Freiburg社ホームページ,http://www.ptw.de/calibration_services0.html, 2017年 1月.

[8] IBA 社ホームページ,http://iba-dosimetry.com/complete-solutions/service-care/calibration-service, 2016年1月.

[9] B. Downton, S. Walkerm: Humidity effects on calibrations of radiation therapy electrometers, Med Phys. 39 (2), 984, 2012.

[10] 「治療用線量計の校正実績」,線量校正センターニュース vol. 5, 医用原子力技術研究

振興財団,2015.

[11] 畑中星吾,藤崎達也,明上山温,平岡武,齋藤秀敏:「ユーザビームによる相対電位計

校正定数の検討」,医学物理 27 (3), 129-135, 2008.

[12] 松田多美子,小口宏,前島偉,芹澤陽一:「吸収線量測定における電位計校正定数の評

価」,日本放射線技術学会雑誌 62 (9), 1193, 2006.

[13] 畑中星吾,藤崎達也,齋藤秀敏,明上山温:「精密 DC電流源による電位計感度の相

互比較」,日本放射線技術学会雑誌 62 (9), 1193, 2006.

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付録A 不確かさの評価法

本ガイドラインにおける不確かさの評価は「不確かさの評価ガイド(GUM: Guide to the expression of uncertainty in measurement, JCGM 100: 2008)」にもとづいて行った.ここで は,本ガイドラインで用いた基本的な不確かさ評価法として,統計不確かさおよび許容範囲 が明らかな場合の不確かさの評価法について説明を行う.なお,ここでは電荷測定や水吸収 線量計測において,特に頻繁に用いられると予想される不確かさ評価についてのみ説明し ており,具体的な不確かさ評価法についてはGUMを参照すること.

なお,日本語による不確かさ評価の詳細や本ガイドラインで説明されていないケースの 不確かさの評価については,GUMの他,独立行政法人 製品評価技術基盤機構 認定セン ターから出されている以下の文献を参照すること.

- ASG104-0.5 不確かさの入門ガイド

- JCC200-07 校正における測定の不確かさの評価

- JCG200S21-01 内挿校正式による不確かさの見積もり