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不確かさを示す場合は,不確かさの「種別」と「単位」を明確に示すこと.不確かさの種 別は次の通りである.

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 標準不確かさ

正規分布の標準偏差の幅に相当する不確かさ.表示する際は,明確に「標準不確かさ」

と示すか,不確かさの数値の後に「(𝑘𝑘= 1)」と包含係数の値を示す.

 拡張不確かさ

正規分布の標準偏差の幅に包含係数をかけた不確かさ.𝑘𝑘= 2が約 95 %の信頼の水 準に相当するため,一般に良く用いられる.拡張不確かさを用いる場合は,有効自由 度の評価を必ず行うこと.表示する際は「拡張不確かさ」と明示し,不確かさの数値 の後に包含係数「(𝑘𝑘= 2)」を必ず示す.

 相対不確かさ

測定値に対する相対的な不確かさの大きさを示したもの.単位は百分率 [%]あるい は百万分率 [ppm],十億分率 [ppb]などがある.標準不確かさの相対値を示したも のが相対標準不確かさ,拡張不確かさの相対値を示したものが相対拡張不確かさと なる.

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付録B 校正事業者による電位計校正および

60

Co- γ 線水吸収線量校正

2017 年度からANTM において,電位計の校正サービスが開始される予定である.これ

に併せて,ANTMが既に行っている60Co-γ線水吸収線量校正も分離校正に移行し,電離箱 には標準直流電荷にもとづいた60Co-γ線水吸収線量校正定数𝑁𝑁D, W �Gy C−1�が,電位計に は標準直流電荷にもとづいた電位計校正定数𝑘𝑘elec [C rdg−1]が供給される.分離校正によっ て得られる各校正定数と一体校正によって得られていた電位計の指示値に対する60Co-γ 線 水吸収線量校正定数𝑁𝑁D, W [Gy rdg−1]の関係は次のようになる.

𝑁𝑁D, W �Gy rdg−1�=𝑘𝑘elec [C rdg−1]∙ 𝑁𝑁D, W �Gy C−1

ANTM による電位計校正によって得られる電位計校正定数𝑘𝑘elec [C rdg−1]の相対標準不確 か さ は 0.09 %を 予 定 し て お り , 分 離 校 正 に よ っ て 得 ら れ る 水 吸 収 線 量 校 正 定 数

𝑁𝑁D, W [Gy C−1]の不確かさは0.49 %を予定している.したがって,分離校正後の電位計指

示値に対する 60Co-γ 線水吸収線量校正定数𝑁𝑁D, W [Gy rdg−1]は 0.5 %に改善される予定で ある.なお,一体校正の60Co-γ線水吸収線量校正定数の相対標準不確かさは現在の0.53 % のままである.

また,本ガイドラインに適応した電荷蓄積方式または電流積算方式の電位計を使用した 場合,モニタ線量計の指示値の変動が±0.1 %以内であれば,「モニタ設定値に対する電位計 の指示値」の相対標準不確かさは0.6 %から0.4 %に改善する.ただし,この値はあくまで 参考値である.モニタ線量計の指示値の変動は装置毎に差が激しいため,ユーザーが自らの 手でモニタ線量計の変動を評価した上で,「モニタ設定値に対する電位計の指示値」の相対 標準不確かさを決定しなければならない.また,電離箱,ケーブル接続時の電荷漏れやゼロ 点ドリフトが電荷測定に与える影響が性能要件で定められた範囲に収まらない場合は,そ の影響を不確かさ評価に加える必要がある.

参考例として,分離校正,一体校正,それぞれの場合の,高エネルギー光子線の水吸収線 量計測の不確かさを「表 B.1 高エネルギー光子線水吸収線量計測の不確かさ」に示した.

表から分かるように,高エネルギー光子線の水吸収線量計測の不確かさは分離校正と一体 校正で,それぞれ2.7 %,2.8 %に改善される.その他の,高エネルギー電子線,陽子線,

重粒子線についても,モニタ線量計の指示値の変動が想定した±0.1 %以内である場合は,

「モニタ設定値に対する電位計の指示値」の相対標準不確かさを0.4 %として,水吸収線量 計測の不確かさを評価できる.