9. 電荷測定の不確かさと海外規格との比較
9.2. 海外規格との比較
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確かさを0.26 %と見積もっている.また,IPEM ガイドラインでは想定されていない不確
かさ要因による影響が加わるケースについても,合成標準不確かさが0.3 %を超えないよう に規定している.
なお,IEC規格,IPEMガイドラインとも「4.12. パルス影響」の性能要件が含まれてい ない.したがって,信号電流が直流電流と見なせない信号12を測定する場合は,安全性確保 のため,「4.12. パルス影響」の性能要件への適合性を確認し,不確かさ評価においてパルス 影響の不確かさ0.12 %を考慮しなくてはならない.この場合,IPEM ガイドラインに適合 した電位計の電荷測定の相対標準不確かさは0.29 %(信号電流351 pA,信号電荷5.26 nC において)となる.
12 半減期の長い90Srや60Coなどの放射性同位体からの放射線を測定する際の電離箱から の信号電流は直流電流と見なせる.それ以外の加速器からの放射線を測定する際は,時間 変動が存在すると見なし,パルス電流の影響を考慮すること.
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表 9.2 IEC60731およびIPEMガイドラインの性能要件との比較
項目番号 性能要件 許容値 IEC 60731
本ガイドライン IPEMガイドライン IEC 60731 項目番号 4.1 有効範囲 10:1以上 10:1以上 10:1以上 6.2.1.1-3
4.2 極性の表示 極性表示があること - - -
4.3 表示分解能 4桁以上,0.1 % 4桁以上,2 pCまたは0.05 % 4桁以上,0.25 % 6.2.2 4.4 応答時間 3 秒以内 3 秒以内 3 秒以内 6.4.5 4.5 繰返し性 0.1 % 0.1 % 0.25 % 6.2.3 4.6 ゼロ点ドリフト ±0.1 % ±5 fA ±0.5 % 6.3.1, 6.4.1 4.7 ゼロ点シフト ±0.1 % ±5 pC (※1) ±0.5 % 6.3.2, 6.4.2 4.8 電荷漏れ ±0.1 % ±5 fA ±0.5 % 6.3.9(※2)
4.9 非直線性 ±0.2 % ±0.2 % ±1 % 6.3.3, 6.4.3
4.10 レンジ ±0.2 % ±0.2 % ±1 % 6.3.4, 6.4.4
4.11 入力チャンネル ±0.2 % - - -
4.12 パルス影響 ±0.2 % - - -
4.13 オーバーフロー 表示があること - - -
4.14 長期安定性 ±0.2 % ±0.2 % ±0.5 % 6.2.4
4.15 安定化時間 ±0.2 % ±0.2 % ±0.5 % 6.2.5
4.16.1 温度係数(電位計校正定数) ± 0.015 % ℃-1 ± 0.015 % ℃-1 ±1 % 6.3.6, 6.4.6
4.16.2 温度係数(ゼロドリフト) ± 0.015 % ℃-1 ± 1 fA ℃-1 ±1 % 6.3.6, 6.4.6
4.17 湿度影響 ±0.10 % ±10 fA ±1 % 6.3.7, 6.4.7
4.18 ゼロ調整 ゼロ調整機能があること - - -
4.19 線量率依存性 ±0.2 % ±0.2 % ±0.5 % 6.3.10
4.20 デッドタイム ±0.5 % 使用不可 ±0.5 % 6.3.5
4.21 散乱線( < 25 μSv h-1) ± 0.1 % ±10 fA ±1 % 6.3.8, 6.4.8
4.22 EMC ±1.0 % ±1 % ±1 % 6.2.6.1-3
4.23 高圧電源 設定値±1 % 設定値±1 % - -
4.24.1 主電源の静的変動 ±0.2 % ±0.2 % ±0.5 % 6.6.1
4.24.2 主電源の動的変動 ±0.2 % ±5 pC (※3) ±0.5 % 6.6.2
4.24.3 バッテリー運転時 ±0.2 % ±0.2 % ±0.5 % 6.5
4.25 1) 基準振動子 100 ppm - - -
2) 時間表示分解能 0.5 秒 0.5 秒 - -
3) 積算時間設定分解能 1 秒 - - -
4.26 ケーブル影響 ±0.1 % - - -
海外の標準規格などを満たしていても,本ガイドラインの性能要件に対応する性能要件が無い場合は,適合状況の確認が必要となる.(「6.1. 要 求事項」を参照)
※1 最小有効指示値が5 nC未満の場合,本ガイドラインの方が性能要件として厳しい.
※2 本ガイドラインの電荷漏れの評価方法はIEC 60731で規定された方法と異なる.IEC 60731ではフルスケールの90 %の値における電荷漏 れの平均電流と最小定格入力電流の相対値に対して,許容値が設定されているため,評価方法としては本ガイドラインよりも厳しいものである.
※3 本ガイドラインの方が2.5 nC未満の領域において性能要件として厳しい.
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