綾
㈲直系因子
清 直系親族の価値評価は ︑ A タイプの体系及び B タイプの体系の尊属に於て ︑他と 較べて︑断然 高 い 0 この因子は ︑75 l
して︑同じ 無服親を ︑価値評価の高い順に ︑同 宗 ︑同姓︑外 姻 として扱うことに︑この因子の 働きをみる︒ 適
主神 )
逝 この因子が強く働く姿は︑婚姻を禁ずる 親 族の中に︑直接血の連なる直系 ︵ l ムノ 輔 対象として揚げさえしないことにも窺える︒ ︵﹁ 図 Ⅶ﹂参照︶ 拝 胡 ㈲ 父 ︵ 男 ︶ 系 因子
ぬ 父系親族達の価値評価の範囲が広く︑久伍 値 評価の程度の高 い 傾向が ︑ A
みる︒これは溝葎での親族が︑所謂﹁宗の観念 た ﹂を中心として考えられている
こ ・ の
と
B 母
@c 両 達
関 タ
係
イ女
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)体 外
ス系 祖
こ
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母
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孫
打
, ‑
女
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をⅢの血縁因子と関係し︑清津 に 於ける血の連続 への重視を予想させる︒この因子はまた︑孝の 観念と関係するだ る う ︒しかし︑多くの律で︑父母とほとんど等価 値の者として︑祖父母︵ 曾 ・高祖父母の直系尊属 を含む︶︵ 3 ︶を位置づけ ることは︑価値評価決定の因子としては︑ 孝因 子でなく︑ ︒更にこの因子は ︑
B タイプの体系に於て︑直系尊属と卑属の間で の 価値落差の大きいことをもたらす︒これは︑ 後 の 恩義因子や世代 因
子 と強く相関していると思われる︒
㈲恩義因子
直系尊属と︑伯叔父母︑ 姑 ︑外祖父母の価値 評 価は︑ 池と比べて高い︒これは︑ A,B 両 タイプ の 体系を通じて 云
える︒清 津 では︑これらの親族を ︑ 最も恩義を古 零 る者達と考える︒ここで注目されるのは︑喪服 等級では小功 観 に過
ぎぬ 外祖父母の価値の上昇である︒上に掲げた 他の親族は︑いずれも斬衰 か震衰 ︵ 期 ︶であるが ︑外祖父母は︑この
を ︑清津 は ︑﹁恩義﹂に求める︒ここに恩義因子 の 存在をみる︒この ︵ 6‑
因子は︑父母への孝の観念にも関係するだろう︒ また︑直系因子︑母因子︑同居因子とも強い相 関を持っと予想され
る ︒
㈲世代︵尊卑︶因子
これは︑ B タイプの体系に於て見出される︒ B タ イ ブ の体系は︑ 先掲 の 一 l 図 V ﹂ 一 l 図 W ﹂﹁ 図 Ⅷ﹂ に 於て 明︐ らかな 如
く ︑自己からの世代の上下区分に墓き︑価値 評 価 に厳格な差異を示す︒それは︑上に高く ︑ 下に 低い︒故にこの因子
は ︑世代の上位者に対してプラスの︑下位者に 対してマイナスの方向で働く︒この因子はまた︑ 他 の諸因子︵血縁︑
直系等︶と相関する︒それをこれらの諸因子が 強く働いている喪服等級との関係でみると︑喪服 0 等級が高 い程 ︑上
かかる意味で︑世代因子は ︑ 他の諸因子が強く 働く場面で︑同じく
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たみく 結合していると思われる︒
︑親族の価値評価への ろう︒ここでの各因子のり 基 清 本 的な傾向性は ︑ 取り出し得たと思 う ︒
る 祖先崇拝の構造に 関する 一 研究
㈲ 母 因子
A,B
面 タイプの体系に於て︑世代が上の親族 の妻への価値評価は︑その親族への価値評価と同 じに扱われる 宅図
Ⅷ・ 一 参照︶︒全体として︑女をマイナス因子と して扱う中にあって ︑こ の母漸の価値の上昇は ‑0‑ ︑ 評価体系に於ける 母
因子の存在を示す︒︵ 1 t ︶ この因子は︑恩義因子や世 代 因子と強く関係していると思われる︒
㈲同居因子
これは︑主として A タイプの体系に強く働く︒ 同 居する親族に対し︑ 仮 りにそれが 無服親 でも︑ 高 い 価値評価を与 える 向を観る︒化︵ 頃 2 t ︶ また︒﹁三文人骨﹂に云う 継 父 ︵同居と不同居を分ける︶の扱いにみられる 如
族 に対して高い価値を認めることと関連して︑ 評 価 体系での同居因子の存在を知る︒この因子は また︑ 恐義 因子と強
㈲午食︵長幼︶因子B
タイプの体系は︑同世代の親族に対し︑年会 の上下による価値評価の差異を示す︒世代因子と 同様︑上に高く下 に低い︒ここに︑清津が一般に年令の高さに価値
子の存在を観る︒ こ
0図子と世代因子との関係では︑世代因子の方が より強く働いている︒世代の上下は︑ 令の上︵ 年 9 ︶ 下 に関係なく決定さ
れるが故にである︒つまりこの因子 は ︑一応︑同 世代の者に対して働く因子だと云えよう︒
強く働くと云える︒
いると 巴 われる︒
︵ 2 ︶ 清律 で︑親族分類の規準にその名称が使われる 喪服制が︑同宗の老中心であることに︑窺い知れる︒
︵ 3 ︶ 名例律 ﹁ 構期規 祖父母﹂は︑﹁九 % 親親︑ 及穂 祖父母者︑ 曾 高岡︑ 枯孫 者︑首元岡Ⅰと云う︒故に ︑ 律文中の﹁祖父母︑
孫 ﹂なる表現は︑高祖父母︑曾祖父母︑曾孫︑ 元孫を 含む︒但し例外として︑刑律 一 ・ 諾 正大世﹂﹁ 肛 礼二町 中む 拮 坐の場合
のみ︑それ叶を含まな
︵ 4 ︶ 冊律 Ⅰは︑父母が明らかに祖父母より高い価値 評価を持つ事例は少ない︒ 名例律 ﹁ 臆 読者 之 父祖 有 犯 ﹂︑ 声 律﹁ 別籍異
財 ﹂︑ 膿律 ﹁ 居喪 八冊 伯掘姦 ﹂等の律をみるのみである ︒他の多くの律に於て︑﹁祖父母父母:::﹂の表現に より︑両者は︑
等価的に評価されも︒
︵ 5 ︶外祖父母を期親の町何と等価的に評価するのに ︑ 次の如 き 律をみる︒
格例 律 ﹁ 恵 読者 之 父祖再犯﹂︑声律﹁ 嫁要違 葎生 婚媒人 罪 ﹂︑刑律﹁謀殺祖父母父母﹂﹁ 殴 親親尊長﹂﹁ 罵尊 艮 ・ 一 ﹁千名 犯
義 ﹂ 等 ︒
︵ 6 ︶ 諸國コ 喪服 圓 ﹂︑養二・四十五 て 次の如く云う︒
外祖父母 服 ︑止小功︑ 而律内 ︑興 期親 尊長同論者︑以 恩義 並 重位︑
︵ 7 ︶これを︑清津 に 於ける尊卑区分と喪服等級の関 係 として観ると︑次の如くに要約される︒
Ⅲ卑が尊に対しての犯罪に於て ︑ 卑に課せられる 刑 罰 ︒④喪服の等級が高くなる 程 重い︒⑥喪服の等級に 関係なく一定し
ている
②尊が甲に対しての犯罪に於て ︑ 尊に課せられる 刑 ⑥喪服が高くなる 程 軽くなる︒③喪服の等級に関 係 なく一定し 千 ‑
いる
このⅢの③⑥と㈲の⑥③が各々結合して三通りの組み 合わせを作る︒つまり︑③⑥ ︑ ③③ ︑ ⑥⑥︑である︒ 例えぱ︑ ④⑥は
刑律﹁ 暇 大功以下尊長﹂︑④③は刑律﹁ 殺 子孫八双 脾圓 願人﹂︑⑥⑥は刑律﹁ 親属栢盗 ﹂︑に於て観察される
れの場合に於ても︑喪服等級が高い程尊卑の価値評価 の 落差が大ぎくなる︒
︵ 8 ︶例えば︑ 祀律 ・儀制﹁ 郷 飲酒 祀 ﹂︑番士 セ ・四十 四に 於て︑﹁兄御 患叙歯 ︑友邦飲酒 祀 ︑三有定式︑違 者苔 五十︒﹂と云う
(182)
( 註
様
Ⅰ 已
姦
律
ム
清津
近 規 相 姦
プ
触
最
忌 避
者
親
族
78
清 律を通してみたる 祖先崇拝の構造 価値評価の構造因子として働くのみならず︑ 祖 先達︵親族の者達が死者となった場合︶の価値 評 価の構造因子として
も 働き得ると予想される︒かかる意味で︑清津 に 於ける祖先崇拝の構造が︑これらの諸因子の相 関を通して︑予測さ
れるだろう︒
近代中国の祖先崇拝に於ける崇拝の対象を今坂 りに︑血縁的関係︵或いは親族関係︶を確認し得 る 系譜的に割と近 ︵ ll ︶ い 祖先達と︑それらをはるかに越える如き遠い 祖 先達︵例えば︑共同始祖等︶とに分けて考えた 場合︑本稿は︑その 前者をめぐっての考察に集中した︒この前者に 限定し︑しかも 清 律を通して︑祖先崇拝を考える 場合︑その基礎は
︑靱
﹁親族関係の網の目の中での自己への意識と︑ そ の網の目の中で様々な価値の異りをもって配列 された各親族と自己との関係のあり方︑及びその価値の程度によっ て 規定された諸行為﹂の上に置かれるべきだと 思 う ︒かくして︑親族 7 関 子として︑血縁︑父系︑直系︑恩義︑世代︑ 早合︑母︑同居の各因子を取り出した︒これら の 諸因子は ︑ 単に親族の
研
評価体系を考察してきた︒その結果︑この評価 体系を構成する基本的 因
究
( 9
( 13 ( 1 2 (・Ⅰ l Ⅰ ( 1 0 。 目汁 ; コ " ‑
語例れ
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