2014年
3.2 秋田駅西口の駅前空間における「メ ヌキとミドリ」の展開例
3.2.1 秋田プルーラルシティー構想にお ける提案例
2014年3月に景観デザイン専攻などの教員 達と共同研究を行った
2。研究の中で筆者は ランドスケープデザイン的視点から「メヌキ とミドリ」のシステムを秋田駅西口の駅前空 間に展開した場合の提案例を提示した(図12 参照)。メヌキでは3つの提案が考えられる。
道路が一方通行であることに着目して、北側 の道路は旅行者らが出発する門としてゲート ツリーの設置(メヌキ1)。中央の歩行者専 用道路は2.2節で述べた「特別なメヌキ」
の位置づけから行うデザインのリファイン
(メヌキ2)。南側の道路は帰ってくる旅行者 らを迎える目印としてシンボルツリーの設置
(メヌキ3)。一方ミドリでは2つの提案が考 えられる。駅前に広がる外部空間全体を調和 するストライプ状に街路樹の設置(ミドリ1)。
ぽぽろーどを挟んでバス乗り場の反対側が現 在の屋外駐車場から広場に変わったと仮定し た場合のボスク状に叢林の設置(ミドリ2)
という内容である。
3.2.2 設計演習(CAD演習 A 2)
2014年後期の設計演習 (CAD演習 A 2)に おいて、課題の設計対象地を図12におけるミ ドリ2(現在の屋外駐車場)に設定して演習 を行った。まず始めに学生は、敷地におもむ
秋田公立美術大学研究紀要 第2号 平成27年3月 研究報告
図11 メヌキとミドリ
図12 秋田駅前西口への展開
き現地調査を行い、その結果を分析した。次 に技術講師
3を招いてランドスケープデザイ ンの実践に関する講義と具体的に設計のエス キースを教授した。受講した学生のうち、一 人の学生 aは現地調査を昼の明るい時間に 行い、もう一人の学生 bは夜の暗い時間帯 に行った為、昼のランドスケープ、夜のラン ドスケープといった、時間軸での設計アイディ アを考えることが共有できた(図13~16参照)。
3.2.3 広場の設計
まとめとして、筆者による設計例を立案し た(図17、18参照)。設計する上で仮定した 条件は以下による。
a)出迎え車両などの導線ルートは確保する b)現在の駐車台数は別に確保する
c)ぽぽろーど下部の1Fレベルにアーケー ドへの横断歩道を確保する
d)植栽計画は積雪を考慮して高木と中木、
地被のみで構成する(低木は控える)
注
1 秋田県2014年度市街地木質化実証モデル事業 による助成研究『秋田駅周辺市街地の木質・木造 化による景観形成事業』、筆者は研究分担者 2 (仮称)JR秋田駅西口駅前広場再開発計画を モデルとする基盤的調査・研究『秋田プルーラル シティー構想 ver.00』、筆者は研究分担者、秋田 公立美術大学研究報告書、pp.34-40、2014 3 株式会社ランドスケープデザイン 櫻田武志 尚、図1~12、17、18は筆者の作成による。
山内 貴博 街の風景調査および景観デザインスタディー
図16 エスキース(学生 bと技術講師作成)
図13 現地調査(学生 a作成)
図15 現地調査(学生 b作成)
図14 エスキース(学生 aと技術講師作成)
秋田公立美術大学研究紀要 第2号 平成27年3月 研究報告
図17 秋田駅前西口広場平面図
山内 貴博 街の風景調査および景観デザインスタディー
図18 アイソメトリック図
1 はじめに
本稿は、2006年7~9月頃にかけて、筆者 が自分で発案し自宅で行った作業の結果を、
研究報告として形式を整えて、初めて公表す るものである。本稿は、当時も今も所属する 組織とは一切関係がないものである(本稿の 中心をなす図表は、筆者が同組織内関係者に 参考として資料提供したことがあるが、あく まで同組織内限りとしている。)。この研究報 告はあくまで個人的な作業結果であり、同組 織含む我が国関係諸官庁の政策方針に反しな いよう注意して作成したものであって、内容
については筆者がすべての責を負う。
本稿は、2007年12月の改正指令案が欧州議 会によって修正・採択される以前の作業であっ た。欧州意匠指令("DirectiveNo.98/71/EC of the European Parliament and of the Councilof13October1998onthelegal protectionofdesigns")第18条に起因する 問題について、欧州共同体の産業、特に複合 製品及び構成部品の製造業者という大きな影 響を受ける産業分野、消費者がどのような主 張をしているのか、フィールドワークでなく 文献調査をもとに、キーワードとなる箇所を
秋田公立美術大学研究紀要 第2号 平成27年3月 研究報告
欧州意匠指令の修理条項にまつわる対立構造の俯瞰
―2006年当時に誰が何をどのように主張しているのか―
宮田 平
欧州意匠指令における複合製品の構成部品に関する問題は、欧州連合加盟各国及び関係団体の利害 の不一致により同指令公表当初からまとまりをみせなかった。当時、この問題は法学の側面だけで割 り切れない様相を呈していた。ここでは、法学の側面以外にも何らかの側面があると仮定し、関係す る当時の文献を用いた、共同体域内における対立構造の俯瞰の試みを発表する。
キーワード:欧州意匠指令、複合製品の構成部品、共同体の産業
APer spect i veVi ewoft heConf l i ct sofPl ayer sonAr t i cl e18ofEU Di r ect i veNo.98/ 71/ ECont hel egalpr ot ect i onofdesi gns:Who
cl ai msi n2006?
MI YATA Sohei
Keywords:"DirectiveNo.98/71/ECoftheEuropeanParliamentandoftheCouncilof13October1998onthe legalprotectionofdesigns",componentpartsofcomplexproducts,Communityindustry
多数抽出して、それらを KJ法によって幾つ かの島に分けて、それぞれの島における対立 構造を俯瞰しようとする、時間を要する試み であった。
本稿では KJ法による結果の表(島と対立 構造の表として計18の表)を主たる結果物と し、本紀要の制限により、本文の字数は努め て抑え、概要、資料、まとめのみとする。
2 問題の背景
2.1 いわゆるスペアパーツ問題とは何か
ドキュメント内
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(ページ 93-98)