現代はストレス社会とも高齢化社会とも言われており、統合 失調症(従来の精神分裂病)や躁うつ病はもとより、不登校や 神経症性障害から老年期の精神疾患に至るまで、神経精神医学 領域の果たす役割はどの年代においても非常に重要となってき ている。
当教室は、1 9 9 7年4月に鳥居方策名誉教授の後任として地引 逸亀教授が第3代主任教授に着任されて以降早や6年余りの歳月 が経ち、大学開講30周年を迎えた現在、研究・教育・臨床(診 療)のいずれの面においても着実に発展を遂げてきた。現在の 教室員は総勢2 8名で、教授1名、助教授2名、講師4名、助手3 名、医員1名、大学院生7名、臨床研修医4名、研究補助員1名 と出向講師1名、出向助手4名から構成され、マンパワーの点か らも申し分なくなってきている。また、同窓生は7 7 名を数え、
全国各地で地域精神医療に活躍中である。
研究面では、主に①未治療の統合失調症患者におけるSPECT を用いた非定型抗精神病薬の作用機序に関する研究、②ADHD や摂食障害、wrist cutting syndromeなどの児童・思春期精神医 学の研究、③晩発性精神病の発病率と疾患分類に関する研究、
④失語、重複記憶錯誤や作話などの神経心理学的研究、⑤視覚 性ERPのP300からみた統合失調症患者の情報処理機能に関する 研究や健常高齢者の加齢(老化)に関する研究、⑥てんかんの 臨床研究、⑦健常成人やてんかん患者におけるf - M R Iを用いた 記憶課題遂行中の脳内賦活部位に関する研究、⑧非定型抗精神 病薬の作用機序に関する動物(ウサギ)実験研究などがある。
どの研究もかなり軌道に乗ってきており、神経精神医学関係の 主要な学会には毎回必ず研究発表を行っている。また、その内 容は論文投稿され、大学院生の学位論文にも大きく関与してい る。
臨床面では、外来診療は神経科精神科と心身医学科の2科で
行われており、入院診療は5 6 床(閉鎖3 4床、開放2 2床)の病 棟を維持している。一昨年の診療統計によると、年間患者数は 外来が新患:7 6 4名、再来:1 , 4 1 6名、合計2 , 1 8 0名を、入院が 2 2 0 名を数え、受診患者はその後も年々増加の一途を辿ってい る。特に、近年はパニック障害、軽症うつ病、摂食障害、解離 性障害や人格障害などの近代社会における影響が密接に関与す る疾患や、老年期痴呆などの高齢化に伴う疾患の割合が増加し てきている傾向にある。また、新たな治療手技としては、統合 失調症や難治性うつ病の患者への磁気刺激療法の試みが開始さ れている。ただ、今年オープンする病院新館(新棟)には、当 科は外来、病棟ともに移転することができないことがすでに決 定しており(心身医学科外来を除く)、このことは残念な結果と 言わざるを得ない。
関連病院は北陸三県にまたがり多数存在し、各医局員が出向、
出張診療をしており、桜ヶ丘病院と松原病院は初期臨床研修機 関にも指定されている。その他、県内の保健所や児童相談所で の相談業務、介護保健審査や臨床心理士が中心となって行って いるスクールカウンセラーなど地域医療にも積極的に取り組ん でいる。
医局行事は年間を通じて盛んで、新年会、送別会、花見会、
新入医局員歓迎会、北陸精神科医ゴルフコンペ(年3回)、医局 看護部合同バーベキュー大会、教室懇話会・同窓会、忘年会、
などを和気藹々と和やかな雰囲気でこなしている。
すでに身体管理だけが求められる時代が過ぎ、精神管理を含 めた総合的医療が求められる今日、医局員一丸となって精神医 療の発展に貢献していく所存でありますので、今後とも大学職 員、同窓会各位をはじめとする関係諸氏の皆様のより一層のご 支援、ご指導、ご鞭撻をお願い申しあげます。
金沢医科大学創立30周年記念事業募金のお願い
趣意書
金沢医科大学は、昭和 4 7年に日本海側でただ一つの私立医科大学として金沢市に隣接する内灘の地に開学し ました。「良医を育てる、知識と技術を極める、社会に貢献する」という建学の精神のもと、優れた教員を確 保し、最先端の教育、研究、医療設備を充実させ、次世代の医療の良き担い手の育成に努力してまいり、開学 以来29年を経て約2,400名の卒業生を世に送り出しました。
本学が、来る平成 1 4年には創立 3 0周年を迎えるのにあたって、2 1 世紀の社会が求める医育、医療に応える ために、教育・研究施設のさらなる整備充実が必要となっており、また年月の経過に伴い、病院の建造物の老 朽化も目立っております。さらに患者さんの療養環境の改善、特定機能病院および教育病院として社会からの 負託に応え得る診療機能と教育機能の改善が、現場からの強い要望として出されるようになりました。
約 1 0 年にわたる検討を経て、この度、病院新棟の建設と教育施設の整備充実を、創立3 0周年記念事業とし て計画いたしました。病院新棟については、平成12年12月に着工し、平成15年の完成を予定しております。
これらの計画の実現には多額の資金を必要とします。本学では鋭意、自己資金の確保、経営の合理化などの 努力を行っておりますが、関係各位の格段のご支援を仰がねば、この計画を達成することは困難であります。
つきましては、経済情勢も大変厳しき折から誠に恐縮に存じますが、医学、医療の果たすべき役割、私学教 育の育成という観点から、何卒これらの趣旨をご理解いただき、格別のご協力を賜りたく心からお願い申し上 げます。
学校法人 金沢医科大学 理事長 小田島 粛夫 学 長 竹 越 襄
募集要項
寄付金の性格により手続上、個人対象の場合と法人対象の場合に区別されております。1. 金 額 特定公益増進法人寄付金(個人対象) 10億円 受配者指定寄付金(法人対象) 7億5000万円 2. 募集期間 平成13年7月1日〜平成16年6月30日
3. 申込方法 個人用、法人用、それぞれの寄付申込書の所定の欄に必要事項をご記入の上、教育研究事業推 進室へご提出願います。
4. 税制上の特典 特定公益増進法人寄付金制度と受配者指定寄付金制度により、税制面での優遇があります。
詳細については、金沢医科大学教育研究事業推進室へお問い合わせください。
TEL 076(286)2211 内線 2720〜2724 FAX 076(286)8214
創立30周年記念事業募金寄付者ご芳名
(敬称略)No.8
(H15.8.6〜H15.10.21 受付順)〈個 人〉
尾張 祐樹(石川県) 澁谷 亮治(石川県) 林 秀樹(富山県) 北川 伴次(石川県)
金沢医科大学北斗会(石川県)原島 完司(石川県) 林 朋子(北海道) 吉田 行夫(石川県)
高田 稔(石川県) 東 美知子(石川県) 加藤 義博(石川県) 大橋 和史(静岡県)
樋口 禮治(愛知県) 石坂 裕子(富山県) 西澤 誠(石川県) 佐藤 州(静岡県)
青沼 宏(静岡県) 麻生 都(石川県) 若狭 久枝(石川県) 赤尾 浩慶(石川県)
中野 浩(愛知県) 八木 祥晴(石川県) 林 健太郎(石川県) 上田 文夫(石川県)
森田 恵美(石川県) 西出 正子(石川県) 北川登美子(石川県) 南 洋子(石川県)
間嶋めぐ美(石川県) 田所 壽夫(大阪府) 浜中 豊(石川県) 福田 雅隆(石川県)
南 光代(石川県) 長 久代(石川県)
個人寄付金累計 1,202件 622,752,452円
〈法 人〉
喜生会(木戸外喜夫) ニプロ㈱ 澁谷工業㈱ 紫蘭会(笠島學)
ホテル金沢㈱ホテルイン金沢 浅ノ川(小市政男) 青梅医院(平岡久樹) 和楽仁(仲井信雄)
青和病院(青木劔一郎) 高陵クリニック(遠山龍彦) 花北病院(齋藤悦郎) マルホ㈱
トーアエイヨー㈱ 日本臓器製薬㈱ エスエス製薬㈱ 萬有製薬㈱
新井病院(新井三郎) 持田製薬㈱ 日本シェーリング㈱ 杏林製薬㈱
㈱大塚製薬工場 日本海ビューテイ㈱ ㈱メディコスヒラタ 旭化成㈱
㈱アズウェル アストラゼネカ㈱ アベンティスファーマ㈱ エーザイ㈱
大塚製薬㈱ 小野薬品工業㈱ 科研製薬㈱ カネボウ㈱
キッセイ薬品工業㈱ 協和発酵工業㈱ グラクソ・スミスクライン㈱ グレラン製薬㈱
興和新薬㈱ 沢井製薬㈱ 三共㈱ 参天製薬㈱
㈱三和化学研究所 シェリング・プラウ㈱ 塩野義製薬㈱ 住友製薬㈱
第一製薬㈱ 大正製薬㈱ 大日本製薬㈱ 大鵬薬品工業㈱
武田薬品工業㈱ 田辺製薬㈱ 中外製薬㈱ ㈱ツムラ
帝国臓器製薬㈱ 帝人㈱ テルモ㈱ 東和薬品㈱
キリンビール㈱ 富山化学工業㈱ 鳥居薬品㈱ 日研化学㈱
ニプロファーマ㈱ 日本化薬㈱ 日本ケミファ㈱ 日本新薬㈱
日本製薬㈱ 日本たばこ産業㈱ 日本ワイレスレダリー㈱ 日本ベーリンガーインゲルハイム ㈱ ノバルティスファーマ㈱ バイエル薬品㈱ ファイザー製薬㈱ 藤沢薬品工業㈱
扶桑薬品工業㈱ ブリストル製薬㈲ 丸石製薬㈱ 三笠製薬㈱
三菱ウェルファーマ㈱ 明治製菓㈱ 明治乳業㈱ メルク・ホエイ㈱
山之内製薬 ㈱ 雪印乳業㈱ わかもと製薬㈱ ㈱ミノファーゲン製薬
日機装㈱ アムジェン ㈱ 栄研化学㈱ ㈱ヤクルト本社
㈱アイビックス北陸 扇翔会(宮埼誠示) 化研生薬㈱ メディキット㈱
誠林会(林松夫) 本田医院(本田一典) 真柄建設㈱ ㈲アカシア商会
ロート製薬㈱ (財)石川県予防医学協会 佐藤製薬㈱ エルメッドエーザイ㈱
金城病院(山 幹雄) 森永乳業㈱ 笠原病院(笠原文和) 押水クリニック
㈱人材派遣北陸
法人寄付金累計 333件 546,460,000円
金沢医科大学学術振興基金募金について
米地 稔(宮城県) 清水 伸一(愛媛県) 三治 秀哉(石川県) 医療法人社団順和会(富山県)
柴原 義博(宮城県) 村上 哲志(福岡県) 小嶋昭次郎(岐阜県) 小田 政行(岐阜県)
小林 睦(東京都) 高村 敬一(福井県) 稲尾 次郎(富山県) 由木 邦夫(栃木県)
花田 紘一(福岡県) 辻 外幸(富山県) 鈴木 昌和(長野県) 鈴木 桂子(長野県)
鈴鹿 正剛(奈良県) 曽根 節子(石川県)
金沢医科大学学術振興基金への寄付者ご芳名
(過去1年間の分、敬称略)1. 目標額:10億円
2. 寄付方法:寄付申込書等を本学教育研究事業推進室 にご請求ください。(TEL 076-286-2211 内線2 7 2 0 〜 2 7 2 4、FAX 076-286-8214)折返し、寄付方法、税務
に関することなどをご連絡致します。
3. 本学は、平成1 5 年9月1日付で文部科学大臣より特定 公益増進法人であることの証明を受けております。
募集要項 学術振興基金の募金も従来どおり受け付けています。