主催: 社団法人日本肝臓学会
開催責任者: 消化器内科学 高瀬修二郎教授 日時: 平成15年9月20日(土)
会場: 金沢市文化ホール
北陸ストーマ研究会は、コロストミーケアやウロストミ ーケアの向上を目的に北陸地方の医師、看護師を中心に設
立された研究会で今年で1 9回目を迎える。毎年、コロスト ーマやウロストーマのケア上の問題点などについて最新の 治療法や日常診療において難渋した症例などについて活発 な意見交換が行われている。
今年は9月6日(土)、一般外科・消化器外科学教室の高 島茂樹教授が第1回目の本研究会に続いて再度当番世話人と して第1 9回北陸ストーマ研究会を内灘町文化会館において 主催された。高島教授の開会の辞を皮切りに一般演題が始 まり、北陸3県からの医師、看護師など1 2 0人の出席者によ って活発な討論が展開された。また、2階の展示ホールでは ストーマケア用品の展示および使用法の説明が行われ多数 の看護師さんが最新のケア用品について説明を受けていた。
今回の研究会は、一般演題としては過去最多の1 6 題の演 題が集まり、その内容としては臨床において苦労した症例 や各施設で行っているストーマ患者のケアさらにはスタッ フ教育などの問題点、研究成果の報告などさまざまで、発 表の内容からは各施設の研究成果や努力がうかがえた。ま た、会場からは日常ストーマに携わり日々疑問に感じてい る点などについて質問が飛び出し活発な意見交換が行われ た。
また、特別講演として「ウロストーマの管理とその問題 点」というテーマで国立金沢病院泌尿器科医長である勝見 哲郎先生にご講演頂いた。講演終了後は、会場からさまざ まな質問が飛び出し実りある討論が繰り広げられ有意義な 研究会であった。(一般外科・消化器外科学吉谷新一郎記)
第19回 北陸ストーマ研究会
当番世話人:一般外科・消化器外科学 高島茂樹教授
日時:平成15年9月6日(土)
会場:内灘町文化会館
開会の挨拶をする高島茂樹教授
北國がん基金研究助成
佐川 元保 呼吸器外科助教授 長内 和弘 呼吸器内科学講師へ
財団法人北國がん研究振興財団は、このほど第17回北 國がん基金助成の対象として、17件の推薦応募の中から 研究活動助成6件、啓発活動助成1件を選定した。
本学からは、研究活動部門で呼吸器外科佐川元保助教 授並びに呼吸器内科学長内和弘講師の2件が選ばれた。
贈呈式は1 0 月8日(水)午後2時から、金沢市の北國 新聞会館で行われ、それぞれの研究に1 0 0 万円の助成金 が授与された。
佐川助教授の研究は「多検出器 C Tで作成した仮想気 管支鏡と極細径気管支鏡および得られた検体の遺伝子解 析を用いた肺野微小肺癌の診断法の確立」であり、コン ピュータ画像と気管支鏡との組み合わせで末梢の肺組織 から組織を採取、遺伝子診断する。
また、長内講師の研究は「R a b低分子量Gタンパク質 による細胞内小胞輸送機構を標的にしたがん細胞への新 たな分子標的治療戦略の構築」であり、ある種のがん細 胞に高発現するR a bタンパク質の機能を抑制した場合の
変化を解析し、新たながん治療法を構築することである。
この両研究は、今後、がんの診断・治療法を確立発展す るうえで、ますます期待、注目されている。
(学報編集部)
助成金を受ける 佐川元保助教授
長内和弘講師
近年 N I Hがシェーグレン症候群研究に対して研究助 成を始めていたが、今回は N I H が本格的に研究助成を スタートさせたもので、5グループ(北米、南米、ヨー ロッパ、中国、日本)全体に対して5年間にわたり 10,000,000 ドル(11億円相当)を助成すものである。約 1年間にわたる審査の結果、カリフォルニア大学サンフ ランシスコ校(U C S F)歯学部学部長のTroy Daniels教 授を責任者とする5グループが助成を受けることが本年 9月 30日に決定した。研究目的は、1. 国際診断基準の確 立、2. 患者データの収集、3. 将来の研究に備えた全世 界的なデータベースの構築である。助成金もさることな がら、とうとうNIH がシェーグレン症候群を自己免疫 疾患のプロトタイプと認定し、本格的な研究助成に乗 り出してくれたことに対してついに時が来たという感慨 を持っている。日本の厚生労働省もこれに続いてくれる ことを期待したい。金沢医科大学のグループは血液免疫 内科学のメンバー(菅井、小川、河南、下山、得野、
初道)と北川助教授(眼科学)、瀬上教授(口腔外科 学)の構成である。応募に際して気の遠くなるような複 雑な書類の作成はすべて小川助教授が担当して見事に 作り上げた。彼の努力に負うところが大である。今回の 決定に関しては私が3月定年退職後、嘱託教授として本 学に籍を置いてもらったことにより、我々が助成を受け ることが出来たことを本学に心よりお礼を申し上げねば ならない。今回の競争はかなり激しいものがあり、私自 身はアメリカのもう一つのグループからも勧誘され、断 った後からも自分のグループが最有力だから自分のグル ープと両方に属してほしいと依頼されるなどかなり強引 なものがあった。
私自身はたまたま、U C S F の責任者の D a n i e l s 教授、
その下で指揮を執っているGreenspan 教授、更に助手の
R. Jordan助教授の3人とは関係が深いという偶然があっ た。D a n i e l s 教授は私と同年で、3 2年前の U C S F留学時 代に口唇小唾液腺生検の方法を教えてもらって以来、
奥さんや子供たちとも親しくしている。彼は誠実を絵に 描いたような人物で、彼がDeanになったと聞いた時は、
彼のような人物がアメリカでもトップになれるのかと正 直驚き、うれしかったことがある。昨年我々が主催した 金沢での「国際シェーグレン症候群シンポジウム」では 長年続いている国際診断基準の論争に決着をつけるた めにD a n i e l s 教授にシンポジウムの座長を頼み、診断基 準の方向性の決定のためにサンフランシスコで意見を交 換して準備をした仲でもある。また、このシンポジウム にはN I H からDr. Pillemerをシンポジストに加えてN I H の動きに合わせた。G r e e n s p a n 教授はやはり私の留学時 代の共同研究者でいろいろやり合った仲で、彼の論文に は私の名前が載っている。Jordan助教授は8年前に小田 島学長(当時)のお力添えで、ロンドンから血液免疫内 科学教室へやって来て3カ月間我々と一緒に研究をした 人物で、血液免疫内科学のメンバーやナースの多くは彼 を良く知っている。これら3人と我々がグループを組む ことによって仕事がスムースに運ぶことが期待される。
今回の大型プロジェクトはかなりハードで、「日本シ ェーグレン症候群研究会」(事務局:本学血免内科学)
の世話人会で全面的に協力してくれることが認められ、
日本からは充実したデータが出るものと期待される。
今後、本学ではIRBでこのプロジェクトを認めていた だくことや、関係各科のサポートを頂く必要があり、改 めて関係各科のご協力をお願いしたい。
(名誉教授・血液免疫内科学菅井進記)
N I H (アメリカ国立衛生研究所)
「シェーグレン症候群研究」に本格的研究助成
−金沢医科大学血液免疫内科学が研究助成金を獲得−
平成15年度 学会開催一覧 (学会開催補助金申請に基づく)
平成15年度科学研究費補助金に3件が追加採択される
平成15年10 月に、平成15年度科学研究費補助金(文部科学省・日本学術振興会)の追加採択が次のとおりあった。平成 1 5 年4月に既に 4 5件が採択されたが、今回3件追加となった。ただし、都合により内定辞退したものが6件、転入が1件あ り、その結果、43件57,000千円の採択となっている。
なお、昨年度は最終的に55件69,666千円であったので、12件12,666千円の減となった。
基盤研究(C)一般 島田ひろき (解剖学Ⅰ講師)
パラコートの急性毒性機構に関与する新規ミトコンドリア酵素の研究 1,800 千円 基盤研究(C)一般 佐々木 洋 (眼科学講師)
日本人の白内障病型別発症率と発症・進行予測および危険因子探索 1,600 千円 萌芽研究 土屋 博 (老年病学講師)
圧負荷心筋肥大における核骨格による情報伝達、及び遺伝子発現制御の研究 1,400 千円