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研究活動

ドキュメント内 大分大学経済学部の現状と課題 (ページ 77-95)

8.1  研究の基本方針(目的及び目標) 

本学部では,これまでの教育研究の基本方針を踏まえて,教育研究の目的と目標を定めている。研究に 関しては,その目的を①本学部の特性を生かした積極的な研究活動の推進,②理論と実践の融合,③地域 と響き合う研究の推進,④グローバルな視点に立つ研究の推進におき,それぞれについて,具体的な目標 を設定している(『分野別研究評価自己評価書―経済学系−』平成15年7月)。

「研究の目的」

①本学部の特性を生かした積極的な研究活動の推進

本学部は,『大分大学基本構想』で本学の基本理念とされている「創造性の開発」と「社会性の向上」

を踏まえ,経済学,経営学を中心とした社会科学の諸分野について教育研究を進める体制を整備してい る。教員は多様な研究機関や学会などと連携しながら,多元的な資金を活用し,各専門分野で研究を推 進している。

②理論と実践の融合

  大分高商以来の実学重視の伝統を踏まえ,理論と実践の両面について均衡のとれた研究を行い,社会 に向けて政策的提言を行うとともに,企業を始めとする社会諸組織の活動への貢献に努める。

③地域と響き合う研究の推進

  これまでの研究の実績を基礎にして地域経済及び地域の企業活動の分析をさらに発展させ,政策立案 への協力など地域社会の要請に対応し,地域社会との双方向的コミュニケーションを実現する幅広い研 究活動に取り組む。

④グローバルな視点に立つ研究の推進

  現代社会におけるグローバル化の進展に伴う経済構造の変化や企業行動に関する研究を進めるとと もに,国内外の研究交流を促進する研究体制の整備を目指す。

(出所:『分野別研究評価自己評価書―経済学系―』平成157月)

「研究の目標」

①本学部の特性を生かした積極的な研究活動の推進

1)各専門分野での多様な研究活動,とくにプロジェクト研究を支援するとともに,学会,研究諸組織,

あるいは学術誌などを通じた研究成果の積極的な公表を推進する。

2)社会科学の幅広い分野をカバーした教育研究体制を構築している本学部の特性を生かし,学部内の 研究会において研究の成果報告を行うなど,研究の相互交流を図る。

3)研究成果の発表機会を拡充するため研究紀要の発行や学術図書の刊行助成を行う。学会開催につい ても協力する。

4)研究活動を支えるため教育研究支援室を設置する。その活動の一環として戦前期植民地関係資料や 西日本の地域経済に関する資料を収集・整理し,学内外の利用に供する。

5)学内の研究費はもとより,教育研究特別経費や外部資金の活用を図る。また,本学部の同窓会から 資金的な支援を受け,研究活動の活性化を図る。

6)研究体制や研究成果などについて,多面的な評価を実施し,研究体制の改善及び研究活動の推進に 活用する。

②理論と実践の融合

1)理論と実践の両面に亘り幅広い研究を行うため理論研究と政策・実証研究の均衡のとれた研究体制 を構築する。

2)企業の経営実態や経営課題などに関する実証的な研究を推進し,企業の実態やニーズを踏まえた研 究を行うなど,企業活動への貢献に努める。

3)社会的な要請のある研究を進めると同時に研究の社会貢献を図るため,企業や行政,シンクタンク などとの共同研究を推進する。

4)公開講座や講演会などを通じ,社会に向けて研究成果を発表し,経済・経営理論と実証研究の成果 の普及を図る。

③地域と響き合う研究の推進

1)地域の産業振興,新産業創出ならびに雇用創出などに貢献する共同研究の推進を通じて,地域社会 の要請する学問的課題の解決に取り組む。

2)経済の地域的構造に関する研究を推進して,それぞれの地域の特質を明らかにし,問題点や課題の 解明に努める。

3)地域の研究機関,産業界,自治体等との共同研究を推進し,地域社会の要請に合った研究内容の充 実を図る。

4)コミュニティ総合研究センターや地域共同研究センターなど学内研究支援組織を活用し研究活動の 推進を図る。

5)地域との共同研究で得られた成果を講演会,公開講座,マスコミなどを通じて広報し,地域社会に 還元する。

④グローバルな視点にたつ研究の推進

1)経済のグローバル化をめぐる社会科学的研究に共同で取り組み,その成果を公表する。とりわけ東 アジア経済の動向に関する研究体制を整備する。

2)国際的な共同研究プロジェクトを推進し,その研究成果を公表することで,国際社会への知の情報 発信を進める。

3)諸外国の経済動向や研究動向について研究を推進し,現代の経済,経営上の諸問題の解決に役立て る。

4)海外からの研究者の受入れ,国際シンポジウムの開催や参加を通じて,世界的水準の研究との交流 を推進する。そのための財政的支援体制を整備する。

5)国際学会での研究報告の支援や海外派遣制度の充実など,学部スタッフの海外での調査研究活動を 強化する。

(出所:『分野別研究評価自己評価書―経済学系―』平成157月) 

8.2  研究活動 

8.2.1  研究活動の実施体制,支援・推進体制,検証・改善システム (1)大分大学経済学会

本学部には大分大学経済学会を置いている。同学会は,広く経済に関する研究調査及びその振興を図る ために必要な援助を行い,会員相互の啓発に資するとともに一般文化の向上に寄与することを目的とし,

研究資料の収集に対して,あるいは研究調査や研究会・講演会に対して援助を行い,さらには機関誌の刊 行等を行っている。

(2)  教育研究支援室

平成14年4月,大分大学コミュニティ総合研究センターの設置(経済学部経済研究所の改組による)

を機に,本学部に教育研究支援室を新設した。同支援室は研究部等の5部から成る。各部は本学部教員の 中から任命された主任と部員から編成され,本学部における教育研究の重要な支援組織として位置づけら れる。同支援室には3名の助手を配置し,図書・資料の受入れ,閲覧・貸出し,雑誌目録の発行,蔵書目 録データーベースに関するメンテナンス,研究紀要の編集・発行,研究会・講演会の開催,情報機器のメ ンテナンス等本学部における研究活動を広く支援している。(本報告書第3章を参照)

(3)  柔軟な研究体制を整備するための人事面での配慮

学部教員の編成の基本方針として,柔軟な教育研究体制の整備がある。すなわち,外国人,女性教員,

社会人教員(民間企業,行政機関等での職歴を有する者)の採用の推進である。とりわけ,社会人の応募 を促進して教員の多様性の増大を図っている。また採用の場合,任用候補者の推薦に先立って,いかなる 分野の教員を任用するか,学科会議の議論や経済学部人事委員会の調整にもとづき,採用の方向性を決定 している。(本報告書第3章を参照)

(4)  研究活動の推進のための施策

プロジェクト研究の振興方策として,教育研究支援室による共同研究の組織化を挙げることができる。

同室はこれまで大分県産業創造機構等との共同研究プロジェクトを組織してきた。また,平成14 〜15年 度には「グローバル化と日本の経済・社会」の共同研究を組織し,創立 80 周年記念事業として出版する 等プロジェクト研究の推進主体となっている。プロジェクト研究にあたってはコミュニティ総合研究セン ターや地域共同研究センター,ベンチャー・ビジネス・ラボラトリー等の学内諸施設と協力している。

研究環境の整備方策として,第1に,研究用図書の整備と予算の執行方針を挙げることができる。本学 部は予算の執行にあたって,図書・雑誌類の整備を優先する方針を貫いてきた。そのため,予算のうち図 書購入費を十分確保するとともに,予算の弾力的運用による共同利用を進めている。とくに雑誌や大型の 図書セット等は共同利用を原則とし,計画的な購入を進めている。第2に,教育研究支援室の資料の整備 を推進している。同室では大学の紀要や企業,行政機関,シンクタンクの機関誌等の収集に努めるととも に,「地域開発」に関する資料,統計,書籍等の収集を進めている。これらの資料は整理し学内外に公表 するとともに,データーベース化してインターネットによる学内外からの検索が可能である。また,戦前 期旧殖民地資料を所蔵しており,これも整理して学内外の利用者に供している。   

研究成果の発表機会の確保と研究の相互交流を図る方策として,第1に,経済学部教員の研究成果の発 表の手段として,『大分大学経済論集』,『コミュニティ総合研究』(旧『研究所報』)及びワーキングペー パーを利用できる。また教員の単著刊行を促進するための出版助成制度もある。第2に,教員間の研究交 流や共同研究を進めるために研究会を開催している。第3に,教員の在外研究や内地研究を奨励している。

ドキュメント内 大分大学経済学部の現状と課題 (ページ 77-95)

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