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教育内容及び方法・教育の成果

ドキュメント内 大分大学経済学部の現状と課題 (ページ 34-50)

 

5.1  教育の基本方針(目的と目標) 

5.1.1.  教育の目的

本学部は「アドミッション・ポリシー」のなかで次のような教育目的を掲げている。アドミッション・

ポリシーは,毎年「一般選抜学生募集要項」に掲載し,またホームページ上でも公表している。

教育目的

本学部は,経済学,経営学を中心にしながら社会科学の諸分野について,基礎から応用・実践に至るま で幅広く学習することを通じて,経済社会の動向を的確に把握し,社会の中核を支える人材を養成する ことをめざしています。こうした人たちが今日の高度化・複雑化する社会に柔軟に対応しながら,各方 面で真価を発揮するためには,基礎的能力が不可欠です。こうした能力を身につけることは,社会や経 済の変化に対する適応力を高めるとともに,創造性を発揮するうえでの基盤になると考えています。ま た,実社会で活躍するうえで求められる実践力を身につけるためにも基礎的能力が重要です。そこで,

学生の基礎的能力を高めることを本学部の教育目的とします。

(出所:経済学部一般選抜学生募集要項)

5.1.2  教育の目標

  上のような教育目的を達成するために,「アドミッション・ポリシー」では次のような教育目標を定め ている。

教育目標

この目的を達成するために基礎学力を伸ばすことのできる多様な授業,カリキュラムを編成するととも に,少人数教育に基づいたきめ細かな指導によって,論理力,表現力,開かれたコミュニケーション能 力や共生する力を育成します。同時に,国際化,情報化などに対応できる能力も育成します。

(出所:経済学部一般選抜学生募集要項)

5.2  教育の内容 

5.2.1  カリキュラムの編成 (1)  編成方針

多様な学習分野について,基礎から応用・実践への一貫性に配慮した科目を開設し,学生の系統的学習 が可能となるように科目を配置している。

こうした方針は,講義概要(シラバス)に掲載された履修科目のフローチャートとして示されている(資 料1)。また,前・後学期はじめに行われる履修相談により,学生に周知されている。

カリキュラムの編成方針は,教育システム委員会および教授会により定期的に検討している。各年度に 開設されるべき個々の授業科目については,学科会議及び教授会で編成方針に則った検討の上,前年末ま でに定めている。

(2) カリキュラム改革

平成14 年度の学部教育改革プロジェクトにおいて,少子高齢化と全入時代の到来,高等学校までの教 育内容の変化と学生の学習履歴の多様化,ならびに社会から求められる人材の養成等への対応策を検討し た。そして,他大学・他学部との競争を考慮して,学部としての教育面での存続基盤の確立を急ぐ必要が ある,との方針を策定した。これをうけて,教育システム委員会において教育体制,カリキュラムの検討 を進め,個性を伸ばす多様なカリキュラムの実現という従来からの方向性とともに,学部教育のコアとな る知識の修得という2つの柱をたてて,平成17年度入学生より新たなカリキュラムを実施した。

  具体的なカリキュラム改革の内容は,以下のとおりである。

  ・学部教育について,カリキュラムの体系を考慮して,専門基礎科目など専門教育のコアとなる科目を 精査し,必修・選択必修化を行った。

  ・従来マスプロ化が著しかった専門基礎科目や情報リテラシーなどについて,大規模授業を排し,学習 効果を高めるために,1科目複数クラスを開設し,従来よりもきめ細かな指導が可能となるようにした。 

  ・少人数教育の徹底として,新たに1年次及び2年次後期に演習を設け,入学時からのシームレスな少人 数指導を可能とした。

  ・1年次前期の基礎演習Ⅰの内容を標準化し,情報リテラシー,図書館ガイダンス,イコール・パートナ ーシップガイドラインなど学園生活と大学における基礎的学習方法の習得を図った。

  ・卒業要件について,演習など少人数教育の必修単位数を増やす一方で,教養科目における選択科目の 単位数を削減して総単位数を136単位から132単位へ削減し,各科目等の学習時間を十分に確保させると ともに,体系的学習の比重を高めるよう図った。

5.2.2  カリキュラムの特色 (1)  少人数教育

  本学部のカリキュラムは,1年次から4年次まで少人数科目を必修科目として配置し,平成17年度入学 生より新たに1年次及び2年次後期にも演習を設け,きめ細かな指導を行っている。

少人数教育科目開講数

  平成13年度 平成14年度 平成15年度 平成16年度 平成17年度 基礎演習 21 (16.1) 21 (15.9) 21 (15.7) 22 (16.8) 22 (15.6) 2年セミナー 23 (14.3) 21 (15.0) 21 (15.9) 22 (15.0) 22 (15.9) 3年次専門演習 44 (6.5) 43 (6.8) 42 (7.8) 40 (8.1) 41 (7.3)

注)各年度前期開講数,(    )内は平均受講者数                 (出所:経済学部学務係資料)

(2)  基礎的能力の育成

  1 年次の少人数教育である「基礎演習」では,大学の勉学へのモチベーションを高めながら,論理力,

発表力の養成,学習技法の習得を目指し,FD等を通じて標準化した内容での指導を行っている。また,

情報化に対応するため,基礎演習で1年次生全員に基礎的な指導を行うと同時に,「情報リテラシーⅠ・

Ⅱ」を複数クラス開講し,受講生一人あたりパソコン各一台使用する環境で指導を行っている。

(3)  情報化に対応した教育

  本学部では平成10年度に社会経済の情報化に対応して,「情報処理教育の現状と今後のあり方」を作成 し,情報処理教育に関する次のような教育課題を設定した。

・情報化社会で活動するために必要な素養を習得することができる。

・情報機器を利用することによって有意義な学生生活を送ることができる。

・情報を自らの学習に即して,的確に判断し,処理し,伝達できる能力を身に付けることができる。

・卒業後,情報化された企業や多くの組織で円滑に活動できる能力を身に付けることができる。

本学部のカリキュラムは,これら4つの課題のそれぞれに対応した科目を開設し,それらを体系的に配 置している。

経済学科 経営システム学科 地域システム学科 間 接 的

応用

・統計学Ⅰ

・統計調査論

・オペレーションズリサー チⅠ・Ⅱ

・情報産業論

・情報社会論 Ⅰ・Ⅱ

・情報と法

専門科目

直 接 的 応用

・統計学Ⅱ

・計量経済学Ⅰ・Ⅱ

・経営情報システム論Ⅰ・

・情報処理論Ⅰ・Ⅱ

教養科目

  情報基礎教育

・情報処理関連の教養教育科目

・情報処理リテラシーⅠ・Ⅱ・Ⅲ

(出所:経済学部学務係資料) (4)  国際化に対応した教育

国際化に対応した人材の養成のために,本学部では,①国際化関連の専門科目および外国書講読の設置,

②外国人教員の採用,③国際学生フォーラム,④海外学術講演会の開催の取組みを行っている。

①に関して,学科ごと,あるいは共通で,多様な国際化関連科目を設けており,学生の知的要求と社会 の人材要請に応えるとともに,学生のコミュニケーション能力,異文化との共生力を涵養している。

学科 国際化関連専門科目

経済学科 「外国書講読AⅠ・AⅡ」「国際貿易論」「世界経済論」「開発経済論」「アジア経済発展論」

「アメリカの政治経済」「国際関係論Ⅰ・Ⅱ」「西洋経済史Ⅰ・Ⅱ」「国際金融論Ⅰ・Ⅱ」

経営システム学科 「国際経営論」「国際物流論Ⅰ・Ⅱ」「国際会計論Ⅰ・Ⅱ」「外国書講読BⅠ・BⅡ」

地域システム学科

「異文化間コミュニケーション論Ⅰ・Ⅱ」「比較社会文化論Ⅰ・Ⅱ」「英語コミュニケーショ ンセミナーⅠ・Ⅱ」「ドイツ語コミュニケーションセミナーⅠ・Ⅱ」「英米言語文化論Ⅰ・Ⅱ」

「現代ドイツ社会論」「近代ドイツ文化論」「フランス文化論」「現代フランス社会論」「中 国文化論」「現代中国社会論」「現代英語論」「イギリス言語文化論」「アメリカ言語文化論」

学科共通 「ビジネス英語」「東アジア経済統合と中国経済」

(出所:経済学部学務係資料)

②に関して,本学部は3名の外国籍教員(中国,韓国,英国)を擁し,教育の国際化を日常的に推進して いる。

  ③に関して,平成16年度に特別講義として「東アジア経済統合への道」を開講し,この講義の一貫とし て第1回国際学生フォーラム(参加大学  韓国2,中国1,タイ1,ドイツ1)を本学において開催した。17 年度にはチェンマイ大学(タイ)において開催された同フォーラムにも参加した。

④に関して,海外から講師を迎えて学術講演会を開催している。この講演会は,学生だけでなく一般に も開放しており,平成13年から17年の間に,以下の表に挙げた国々から講師を迎えている。

出身国 講演数 中国 5 韓国 2 米国 2

タイ 1

ドイツ 1 (出所:経済学部学務係資料)

(5)  インターンシップ

  平成11年度に「大分大学インターンシップ実施要領」を作成し,継続してインターンシップを実施して いる。参加する学生にマナーなどの事前指導を行うとともに,事後には報告会を実施し,報告書を作成し ている。インターンシップは単位として認定しており,その評価の基礎として,受け入れ企業の実習指導 者に実習効果,積極・自発性,理解度,報告・相談及び職場規律に関して5段階の評価を依頼している。

インターンシップ実施にあたっては,本学部のインターンシップ委員会が実施主体となり,全学的な調 整は教務協議会の内部に設置された「インターンシップ連絡会」が行っている。さらに対外的には,大分 県が主催する「インターンシップ導入促進等支援事業の実施に係る連絡会議」に参画し,促進・調整を図っ ている。

平成13年度 平成14年度 平成15年度 平成16年度 平成17年度

実施事業所数 4 8 10 12 14

参加学生数 11 19 37 50 39

       (出所:経済学部学務係資料)

(6) 社会人講義

職業意識を啓発し,社会に対する学生の視野を広めるため,社会人を講師とする科目として「地域と経 済」(平成12年度以降)を設けている。また平成14年度からは野村證券寄附講義として「日本経済と証券ビ ジネスの展望」(15年度以降「資本市場の役割と証券投資」)を,平成15年度からは四極会寄附講義として

「会社研究」を開講している。さらに,平成15年度には損害保険寄附講義として「規制改革と激動する損 害保険」を開講した。

ドキュメント内 大分大学経済学部の現状と課題 (ページ 34-50)

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