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学生支援

ドキュメント内 大分大学経済学部の現状と課題 (ページ 67-77)

 

7.1  学生生活の援助,指導の体制  7.1.1  学生生活の指導体制

(1)学生生活の指導組織

  本学部における学生生活の指導は,学生生活委員会委員長及び委員3名を中心に行い,その事務は,全学 的には学生支援課で,本学部では学務係が窓口となって取り扱っている。また,全学的な調整を行う場と しての学生生活協議会は,平成15年10月の旧大分大学と大分医科大学の統合を期に,学生生活支援委員会 と名称を変えた。

(2)学生への個別指導の充実

交通事故,悪徳業者とのトラブルをはじめとして学生の様々な点での生活指導は必要に応じて適宜行う ほか,「学生相談制度」を設けて,学生生活委員が絶えず学生の求めに対応できる体制を整えている。特に 近年は,下宿先の学生を狙った悪徳商法の勧誘がいっそう悪質化しており,注意が必要である。学生生活 の実態調査でも,「悪徳商法に巻き込まれたことがあるか」という質問に,本学部では28名が「勧誘等を受 けて,契約したことがある」と回答し,被害は深刻である(平成17年度版『学生生活実態調査報告書』)。   休退学者の増加問題については,平成7年度から実施が始まった出席不良学生に対するヒアリングや,修 得単位数の極端に少ない学生に対する個別指導などの地道な対策を続けている。

平成13〜17年度の休学者数は,38名(院生5名),42名(6名),44名(5名),41名(3名),48名(5名)

と推移しており,平成16年度を除けば,一貫して増加傾向にある。留学のための休学といった積極的な意 味を持つ事例もあるが,経済的理由も多く,17年度には「その他」の理由で22名もの男子学生が休学して いるのが目を引く。多様な個別ケースに応じて面接などで事情を聞き,できる限りきめ細やかな対応をし ている。

退学者の異動理由としては,減少傾向にあった「進路変更」を挙げる者が16年度に15名,17年度に17名 と増加しており,学部と学生のミスマッチが意識される。基礎演習(1年次)や2年セミナーなどの少人数 教育の場で,学生の現状を把握し,早めの対応や指導を心がけている。特に長期欠席が続く者については,

学務係,教務委員会,学生生活委員会が協力し,積極的な個別指導を行っている。その際に,身体状況や メンタルヘルスの点でカウンセリングの必要ありと認められる学生については,本学保健管理センターで カウンセリングを受けるよう勧めている。また,社会人の学生に対しては,その悩みや意見を聞くために 意見交換会を開催している。

除籍に関しては,平成17年度には3件(うち2件は死亡による)と相対的に少ないが,休学件数と退学件 数とあわせて検討すると,問題の深刻さが浮かび上がる。休学という形で問題をペンディングにしている 学生数が従来よりも多いため,除籍や退学の件数が少ないと考えられるからである。休学に入った学生達 とのコンタクトを断たずに,学業の継続と卒業・就職のモチベーションを維持することは簡単なことでは ないが,ゼミ担当教員などの協力を得ながら,個別面談にあたっている。場合によっては早い時期の進路

変更を認め,経済的な理由などから余儀なく除籍に至るようなことが減るように取組んでいる。

異動理由:休学

年度 性別 家庭の

事  情 経済的

理  由 留学の

た  め 病気

療養 その他 学生合計 院生合計 男性 1 2 4 2 22

女性 0 1 3 3 5 平成13年度

合計 1 3 7 5 27

38 5 男性 0 8 3 2 13

女性 0 3 9 2 8 平成14年度

合計 0 11 12 4 21

42 6

男性 0 15 3 0 12

女性 0 2 4 3 10 平成15年度

合計 0 17 7 3 22

44 5 男性 0 11 1 3 13

女性 0 6 2 1 7 平成16年度

合計 0 17 3 4 20

41 3 男性 1 14 (3) 2 4 22 (1)

女性 0 5 (1) 2 2 1

平成17年度

合計 1 19 4 6 23

48 5

(注)(  )は内数  大学院生

異動理由:退学

年度 性別 家庭の 事  情

経済的 理  由

就職の た  め

進路 変更

病気の た  め

卒  業

不可能 その他 学生 合計

院生 合計 男性 0 1 2 3 1 0 12 女性 0 0 1 2 2 0 3 平成13年度

合計 0 1 3 5 3 0 15

24 3 男性 0 2 1 3 1 0 6

女性 0 0 0 0 0 0 1 平成14年度

合計 0 2 1 3 1 0 7

11 3 男性 0 2 2 1 0 0 15

女性 0 0 2 1 1 0 1 平成15年度

合計 0 2 4 2 1 0 16

22 3 男性 0 1 0 11 0 0 5

女性 0 0 2 4 1 0 1 平成16年度

合計 0 1 1 15 1 0 6

24 0 男性 0 0 0 15 0 1 1

女性 0 2 0 2 0 0 0 平成17年度

合計 0 2 0 17 0 1 1 21 0

異動理由:除籍

年度 性別 授業料

未  納 死亡 学生累計 院生 合計

男性 6 0

女性 1 0

平 成13年

合計 7 0

7 0

男性 2 1

女性 2 0

平 成14年

合計 4 1

5 0

男性 5 0

女性 1 0

平 成15年

合計 6 0

6 0

男性 7 1

女性 1 0

平 成16年

合計 8 1

8 1

男性 0 2

女性 1 0

平成17年

合計 1 2

3

0

休学,退学,除籍件数推移

年度 休学件数 院生内数 退学件数 除籍件数 13 43 5 27 7 14 48 6 14 5 15 49 5 25 6 16 44 3 24 9 17 53 5 21 3

      (出所:経済学部学務係資料)

(3)新入生へのオリエンテーションの充実

  新入生については,大学生活に慣れないことや初めての一人暮らしから生じるメンタルな問題,生活習 慣が乱れる問題などが多く指摘されている。また,入学後にはじめて本学部でやりたいことを探し始める 学生もいて,そうした動機付けの低さから早々に講義からドロップアウトし,友人関係をつくれない学生 も見受けられる。そのため本学部では,早く大学生活になじませ,幅広い交友関係を作らせるためにオリ エンテーションを行ってきた。

  平成11〜16年度では,基礎演習のゼミ単位でオリエンテーション企画を立てて実施した。ただし,複数 ゼミの合同バスハイクから,市内観光,食事会まで,企画にかなりの相違があったので学部全体でのオリ エンテーションの必要性と期待される効果を再考した。それを受け,17年度は新入生を4グループに分け,

各グループ100名程度のバスハイクを企画した。

体験型グリーンツーリズムでは地域の受け入れ農家との交流が可能であり,野外教育活動センターのフ ァシリテイターの活動に興味を持つ学生もいる。バスハイク全体では,本学部自治会に新入生の指導や世 話を依頼し,新入生と上級生の交流の場を用意して互いに親しみをもたせ,大学生活になじみやすいよう にすることもできた。

(4)学生生活の環境整備

本学への通学事情は,大分大学前駅の設置(平成15年)とそれに伴う男子寮の脇を抜けてメインストリ ートに接続する学内通学路整備(車イスでの通行路も確保)により,JRでの通学はかなり便利になった。

ただし,相変わらず自動車通学を希望する学生は多い。しかし,教育研究環境の点からも,駐車のスペー スの点からも,その要望すべてに応えることはできない。自動車通学を希望する者については,通学距離 が5キロ以遠などの条件を満たす者のみに,学生支援課が入構許可証を発行している。

  こうしたシステムによって,学内の交通秩序や環境はほぼ保たれているといえよう。安全と静謐な環境 を守るために,メインストリートなど中心部への車の乗り入れを禁止し,自動二輪の駐車場は講義棟から 離して設置されている。附属図書館側には希望の多かった自転車の駐輪場が増設された。

  本学部内での学習環境の向上についても,努力を続けている。セメスター制の導入により,7月や8月の 暑い時期に講義や学期末試験を実施しなければならないので,全講義室に冷房施設を整備した。

身体障害者の学生のために,エレベーター,スロープ,トイレ,自動ドア,控え室などを設置して,学 習環境の改善を行った。その他,夜間街灯の設置や,ロッカーの増設,駐輪場の整備・拡充,トイレの改 修,メインストリートに面した学部棟と隣接する学部棟の1階渡り廊下の改修と屋根の設置など,引き続き 学部内外の環境の整備を行っている。

  学生への広報活動として,年4回『BUNDAI.OITA』を刊行し,全学的な広報を行っている(大分大学 のホームページにも掲載)。また大学ホームページ自体も充実してきており,その中に設置されている学生 サービス用情報システム(学生向けのWeb「学生掲示板」MASIS・メイシス)では,時間割,休講・補講,

就職情報,アルバイトの求人情報,施設利用状況などの情報を得ることができる。また大学からの学生呼 出の掲示や,学生が意見を大学に伝える電子意見箱も設置され,大学と学生を繋ぐツールともなっている。

本学部の学務係からも頻繁に更新を行い,情報提供に努めている。

これとは別に,本学部・研究科のホームページも,ゼミ・教員紹介ページのリニューアルやキャリア開 発室のページの拡充など,学生生活の環境整備に向けて情報発信を続けている。

7.1.2  学生の自治活動及び課外活動への援助 (1)自治活動

  本学部の学生は自治組織として「思学会」を組織しており,学生大会を中心に様々な活動を行っている。

本学部としても自治活動を尊重しつつ,必要に応じて相談にのるなどしている。一方,思学会の側も,新 入生歓迎行事に積極的に協力し,学生の意見を集約して学部や全学の「意見交換会」で要望,意見交換を 行っている。とりわけ,活動の主体となるのが,2年生と3年生(11月の聡明祭運営まで)なので,1年生の オリエンテーションや学園祭の実施などを中心に,学部運営にとっては近年,一層重要な組織となってい る。

(2)課外活動

  学部を越えた団体として,様々なサークル,同好会などが多数組織されており,それらを統括する組織 として体育会及び文化会がある。現在旦野原キャンパスには,体育会には26部5同好会,文化会には24部1 同好会が加盟しており,本学部の学生も多数加入し,積極的に活動している(大分大学『学生生活案内』

平成17年度版)。本学部では,教員が顧問になるなどの形でサークル活動を支援している。

  また本学では,平成15年10月の大分医科大学と旧大分大学の統合を期に学園祭の開催時期などが見直さ れ,10月末に医学部祭(挾間キャンパス),11月上旬に聡明祭(旦野原キャンパス)が開催されるようにな った。また12月初旬には駅伝大会(旦野原キャンパスで開催,医学部・地域住民も参加)が,開催されて いる。学生主催のこれらの行事には,多数の学生が参加して活動を盛り上げている。大学としても学生の 自主的活動の一環としてこれを支援している。

また,本学部学生による行事として従来は学部スポーツ大会が開催されていたが,参加人数の減少やカ リキュラム上の理由から中止を余儀なくされ,学生の交流促進には別の手段が考えられている。これとは 別に,学生の自主的活動をできるだけ支援するため,学部運営に支障のない限り,学生の要望に応じて施 設やスポーツ,キャンプ用品などの備品を貸し出しするなどの活動は継続している。

ドキュメント内 大分大学経済学部の現状と課題 (ページ 67-77)

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