1 計画の性格 ‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑ 1
2 計画の対象区域 ‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑ 1
3 計画の期間 ‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑ 1
4 整備及び開発の基本構想 ‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑ 1
5 人口の規模及び労働力の需給に関する事項 ‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑ 5
6 産業の業種、規模等に関する事項 ‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑ 5
7 土地の利用に関する事項 ‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑ 8
8 施設の整備に関する事項 ‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑ 10
9 環境の保全に関する事項 ‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑ 16
10 防災対策に関する事項 ‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑‑ 19
1 計画の性格
この計画は、中部圏の都市整備区域、都市開発区域及び保全区域の整備等に 関する法律に基づいて作成したものであって、富山・高岡区域都市開発区域の 開発整備の基本構想及び施設の整備についての大綱を示したものである。
2 計画の対象区域
計画の対象区域は、昭和43年11月14日総理府告示第43号をもって告示した富 山・高岡区域都市開発区域であり、関係市町村は、次のとおりである。(ただし、
保全区域を除く。)
富山市、高岡市、新湊市、砺波市、小矢部市(一部)、中新川郡舟橋村、婦 負郡婦中町、射水郡小杉町、同郡大門町、同郡下村、同郡大島町、西砺波 郡福岡町(一部)
3 計画の期間
この計画の期間は、平成13年度から17年度までの5箇年間とする。
なお、計画の実施にあたっては、今後の社会、経済情勢の推移に応じて弾力 的な運用を図る。
4 整備及び開発の基本構想
本区域は、富山県の中西部に位置し、北は富山湾に面し、南部、西部には丘 陵が広がっており、面積では全県の約20%、人口は約65%、工業出荷額でも約 65%を占めている(いずれも小矢部市、福岡町は全域の数字)。さらに、富山高 岡新産業都市区域の主要部分を占めるとともに、富山高岡広域都市計画区域を 包含している。
また、富山・高岡両市を中核として、東西に走る交通幹線に沿って一つの広 域都市圏を形成し、本県の政治、経済、教育、文化の中心となっている。
本区域の特色としては、日本海側を代表する工業地域であることがあげられ る。昭和20年代後半から、豊富で低廉な電力と工業用水、勤勉な労働力などを 背景に工業開発に取り組み、新産業都市指定を契機にした富山新港の開港や後 背地の大規模工業地帯の形成、テクノポリス開発計画による、高度技術産業を 中心とした産業と学術研究機関、良好な居住環境が結びついた新しいまちづく りの推進、頭脳立地計画による、産業の頭脳部門といわれる情報、デザイン業 等の集積の推進など、積極的な施策展開を行ってきた。また、住環境、学習環 境等に優れ、全国でトップクラスの住み良さを誇る地域でもある。
ただ、近年の経済のソフト化・サービス化、グローバル化の波は、特に、高
速交通体系の整備が遅れている本区域にとって、大きな発展阻害要因となって いる。
しかし、今後、北陸新幹線の整備や、東海北陸自動車道、中部縦貫自動車道、
能越自動車道等高速道路網の整備、特定重要港湾伏木富山港の整備、富山空港 の機能拡充など陸・空・海の広域的な交通体系の整備が推進されることにより、
日本海国土軸や中央横断軸の接点として、また、三大都市圏及び日本海沿岸地 帯と結び、対岸諸国等との経済、文化等の環日本海交流の拠点として、日本海 沿岸地帯の発展をリ―ドするとともに、地域の多様な連携・交流による多軸型 国土の形成に重要な役割を果たすことができる。
こうした観点から、次のような方向を地域開発整備の目標として、魅力のあ る都市圏の形成に努める。
(1) 本区域は、本州日本海側の中央部に位置し、三大都市圏とほぼ等距離にあ るという地理的条件や、環日本海地域と古くから歴史・文化のつながりがあ るなど、環日本海交流の拠点として発展していく可能性の高い条件を有して いながら、高速交通体系の整備の遅れから三大都市圏等との時間距離を短縮 できず、産業構造の高度化、都市機能の集積を図るうえで大きな制約となっ ている。
近年、情報通信の高度化や高速交通網の発達、産業構造の転換等により、
企業立地要因も、かつてのような土地、労働力、電力といった直接要因から、
市場等への時間距離、都市基盤の整備等の間接要因がより重視されるように なっている。特に、輸送等に係る高速交通網の整備水準は、企業立地の大き な要因である。このような状況に対処し、日本海国土軸や中央横断軸等地域 連携軸の形成を図るために、北陸新幹線の整備を推進するとともに、北陸と 大都市圏及び中部内陸地方を結ぶ東海北陸自動車道、中部縦貫自動車道、能 越自動車道の高規格幹線道路の整備拡充を推進するほか、本区域内及びその 周辺地域における地域高規格道路をはじめとする広域幹線道路網の整備拡充 を図る。
また、環日本海諸国と距離が近く、交流実績もある本区域が、今後とも環 日本海交流の拠点として発展するためには、多方向・多頻度の物流拠点を用 意することが必要である。このため、環日本海諸国とのゲートウエイとして の機能を発揮できるよう、特定重要港湾伏木富山港の機能強化・高度化等の 整備を進めるとともに、富山空港について、新規路線の開設や増便、空港施 設の計画的な整備を図る。
(2) 富山・高岡両市及びその連担地域を中心に、業務、文化、情報、国際交流 等の高次都市機能の集積や、レクリエーション施設等を整備するとともに、
地域住民が安全・安心で快適な生活ができるよう、住宅、公園、下水道等生 活基盤施設の整備充実を図るほか、地域交通網の整備を推進し、富山・高岡 市を核に周辺市町村を包括した一体的な中核都市圏の形成を図る。
また、定住人口以外に交流人口の増加を図るという観点から、高速交通体 系及び情報通信体系の整備や、自然・歴史・文化等の地域の個性を活かした 特色ある地域づくりを推進するとともに、魅力あるイベントの開催などによ り多様な地域との交流・連携を図る。
(3) 本区域における定住の促進を図るため、人々がその能力と個性に応じて就 業できるよう、産業構造の転換や就業形態の多様化に対応した総合的な雇用 対策を進め、労働力需給調整の円滑化を図る。特に、全国平均より早いスピ ードで高齢化が進展しており、少子化も進む中、労働力不足と需給のミスマ ッチという相反する課題への対応が求められる。このため、少子・高齢、高 度情報社会に対応した保健・医療・福祉サービス、インターネット等情報通 信関連サービスなど質の高い生活及び多様な就業機会の確保対策を推進する。
特に、新事業の創出や成長産業の振興等を図ることにより、雇用機会を確保 するとともに、富山・高岡の中心市街地や駅周辺において、賑わいの核とな る高次都市機能の集積を図るなど、魅力ある都市づくりを進める。
また、若者が定着し、その能力を伸ばし活かせるよう、高齢化・国際化や 高度情報化等の進展に対応した人材の育成や、人々の学習意欲の高まりと地 域産業の期待に応えうる高等教育の整備を進める。
(4) 工業については、経済のグローバル化や情報通信技術(IT)の進展など、
本区域の産業構造が大きな変革の時期を迎えている中、新しい時代に対応し た新産業の創出や集積を図る必要がある。
このため、戦後、本区域に蓄積されたアルミ、化学、機械産業等の高度技 術、質の高い労働力や豊富な電力等の地域資源を有効に活用し、地域の特色 を活かした産業の振興を図る。
また、域内企業に対する総合的な支援体制を整備するとともに、地域資源 を結集した研究開発拠点を形成し、産学官の連携による戦略的な研究開発を 推進する。
中小企業、地場産業については、経営基盤の充実、新製品・新技術の開発、
人材育成等により、その振興を図る。
(5) 商業については、厳しい商業環境に対応できるよう経営基盤の強化を図る とともに、商業基盤施設の整備やまちづくりと一体となった商業集積の形成 の推進など、魅力ある商業空間、コミュニティ空間の形成を進め、新たな生 活文化を提案する生活創造型産業としての発展を図る。
サービス業は、高度情報社会、少子・高齢化社会の到来に伴い需要の増大 が期待できるほか、若者の雇用の場の提供や地域経済の活性化に大きな役割 を果たすものである。このため、既存サービス業の経営基盤を強化するとと もに、情報サービス業や福祉サービス業等の多様なサ―ビス業の育成を推進 する。
また、国内外の交流の拡大により、観光産業の発展が見込まれることから、
地域の観光資源の積極的な活用や滞在型・通年型観光の促進を図るため、観 光商品の多様化や人材の育成を図る。
(6) 農林水産業については、担い手の育成確保や経営基盤の強化を図るととも に、産業としての農林水産業の振興のみならず、幅広い観点から施策を展開 し、農林水産業が併せ持つ多面的な機能が発揮できるよう、道路整備や生活 環境の整備等による住みよく豊かな農山漁村の整備を進める。
(7) 本区域の環境汚染については、これまでの環境対策の進展を反映して、全 般的には改善されてきている。しかしながら、今日の環境問題は、生活排水、
自動車騒音、廃棄物などの都市・生活型の環境問題が課題となっている。さ らに、近年、地球温暖化、オゾン層の破壊、酸性雨、海洋汚染などの地球的 環境問題が生じているほか、ダイオキシン類などの有害化学物質対策も新た な課題となっている。
今後は、良好な自然環境と快適な生活環境を確保するため、環日本海地域 や地球環境問題までを視野に入れ、自然との共生や循環型社会の形成を通じ て安全で健康な環境の確保を図る。
(8) 本区域は、背後に急峻な山岳部を控え、急流河川が多く、多雨多雪によっ てもたらされる災害を多く経験している。
また、海岸部では冬期風浪等により絶えず海岸侵食の危険にさらされてい る。このため、河川、山地、海岸の保全対策を推進するとともに、被害の発 生を最小限にくい止めるための防災対策の充実に努める。
雪対策については、少子・高齢化や高度情報社会等に対応する快適なまち