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図~. 1 局面察布盟における人工草地と天然草原の枚草生産力の比較

④ 気 候 資 額 の 有 効 利 用

こ こ で は , 気 候 学 的 な 純 一 次 生 産 力 NPP ( Net  Primary  Productivity  of  Natural  Vegetation, 以 下NPPと 略 す ) の 観 点 、 か ら , 牧 車 生 産 力 と 牧 草 生 産 管 理 方 式 に つ い て 検 討 す る 。

NPPの推定には, 内fu,号・清野(Uchijima and  Seino,  1985) の 筑 後 モ デ ル を 採 用 し た 。 筑 後 モ デ ル は 次 式 で 表 き れ , 世 界 の 広 い 範 囲 に お い て バ イ オ マ ス 量 を 高 い 精 度 で 推 定 し 得 る こ と が 明 ら か に さ れ て い る 。

NPP=0.29 [exp  {‑0.216 (RD!)  2)]  (Rn/41.8605)  ( 3.  4) 

ここに, NPPは 純 一 次 生 産 力 ( 乾 物 純 放 射 量 (MJ/nf)である。

筑 後 モ デ ル で は , 放 射 乾 操 度RDiの 推 定 はBudykoの 式 (Budyko, 1956) , 年 間 純 放 射 撃Rnの 推 定 に はChangの 式 (Chang,1970) を 使 用 し て い る (Uchijima

t/ha・y) , RD lは放射乾燥度, hlま年間

and  Seino,  1985)。

2:.Rn 

RD!=  10" 一一一 1 2:.  r  Rn=  (1

α) st 

0.  00006σT a 4〔286.18 202.60 (St/S)。

( 3.  5) 

一{4 5.  2 4 10.92 (St/S) } 。 y' e.]  ( 3.  6) 

ここに, 1 は 水 の 蒸 発 潜 熱 (J / g)  ' αはアルベド, Stは 月 平 均 全 天 日 射 ( MJ/ m')  , ぴ は ス テ フ ァ ン ・ ボ ル ツ マ ン 定 数 (5.67042×l08W/ ( m' ・K4)  ) ,  Taは 月 平 均 気 温 ( 絶 対 温 度K) , S。 は 月 平 均 大 気 外 日 射 霊 (MJ/m')  , e aは 月 平 均 水 蒸 気 圧 ( hPa), である。

本報では, 日射量は, λngstrom型 の 日 照 時 閣 に よ る 田 帰 式 に よ り , 日 照 時 間 よ り 推 定 し た 。 回 帰 式 の 算 定 に は , 内 蒙 吉 の 毛 烏 素 沙 地 開 発 整 治 研 究 セ ン タ ー で 観 測 さ れ た 日 射 聾 と 日 照 時 開 の 日 デ ー タ ( 内 蒙 古 沙 漠 開 発 研 究 会 , 1989) を 用 い た 口 得 ら れ た 回 帰 式 は 次 式lこ示す。

門 ︐ ー

の べυ

St/So=0.230.47 (n/N)  ( 3.  7) 

ここで, nは 日 照 時 間 (hr), Nは 可 照 時 間 (hr)である。

,図3.8は 内 蒙 吉 草 原 勘 察 設 計 院 ( 1987) が 測 定 し た 牧 草 生 産 力 とNPPを 比 較 し た も の で あ る 。 牧 養 力 に 余 裕 の あ る 地 域 ( P<100%) で は , 牧 草 生 産 力 と NPPの 間 に は 次 式 に 示 す よ う な 線 形 関 係 が 成 立 し , 相 関 も 高 い 。

NGP= 0.  204* NPP+ 0.  509  (r= 0.  897)  ( 3.  8) 

ここに, NGPは 牧 草 生 産 力 ( 乾 物 t/ha・y) で あ る 。 こ の 関 係 式 は , 次 に 示 す 王 ほ か ( 1990) の 牧 草 生 産 力 と NPPの 関 係 式 ( 周 ほ か , 199 5) の ほ ぼ1/21こ相当す る。

NGP=0.566*NPP+0.437  (r=0.978)  (3.9) 

ここに, NGPは 牧 草 生 産 力 ( 生t/ha・y) で あ る 。 内 蒙 古 で は , 牧 草 の 生 重 か ら 乾 燥 重 へ の 換 算 係 数 は 42〜58%といわれているが, こ の 関 係 は (3.  8) 式 と ( 3.  9) 式 の 間 に も 成 立 し て い る 。 す な わ ち , 内 蒙 古 で は 過 放 牧 さ れ て い な い 天 然 の 草 原 で は , 牧 草 生 産 力 は ほ ぼ 気 候 学 的 なNPPに 対 応 す る こ と が わ か る 。

一 方 , 過 放 牧 が 進 め ば 牧 草 生 産 力 は 低 下 し て い る 。 牧 草 生 産 力 と NPPは , 放 牧 率 が100

200% の 範 囲 で は 対j芯 関 係 が 抵 く な る が , 放 牧 率 が 200% を 上 回 る と 牧 草 生 産 力 はNPPlこ 依 存 せ ず , 気 候 に 関 係 な く 約0.3t/ha・yの 最 低 値 を と っ て い

る 。 す な わ ち , 草 原 と い え ど も , か な り 放 牧 の 影 響 を 受 け て い る と 言 え る 。 こ れ に 対 し , 囲 い 草 地 を 建 設 し , 輪 牧 な ど に よ っ て 草 地 を よ り 自 然 に 近 い 状 態 に 維 持 管 理 す る こ と に よ っ て , 気 候 学 的 なNPPlこ 対 芯 し た 牧 草 生 産 力 を 確 保 す

る こ と が 可 能 で あ る 。 す な わ ち , 囲 い 草 地 は 気 候 資 源 を 有 効 に 利 用 し た 方 法 で あ り , 牧 畜 業 の 持 続 可 能 な 開 発 を 可 能 に す る 最 も 基 本 的 な 方 法 で あ る と 評 価 で きる。

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