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画像診断の配置と利用に関する公的データの現状

第 5 章 画像診断機器に関する配置と利用の関連についての分析

5.1 背景

5.1.3 画像診断の配置と利用に関する公的データの現状

金支部及び国民健康保険団体連合会に提出され、6月審査分として審査決定された診療報 酬明細書及び調剤報酬明細書(以下、レセプト)のうち、後述する NDB に蓄積されている ものを集計対象としている。「実施件数」の定義は「当該検査を実施したと記載のある6月 審査分(1か月分)のレセプトの枚数」である。レセプト枚数であるため、同一患者が複数 回検査を受診した場合も1件としてカウントされるため、実際の利用状況を表現できてい ない。加えて、医療機関におけるレセプトは入院と外来診療で別々に作成されるため、同一 患者が1か月の間に外来受診の後に入院へと移行した場合、2件としてカウントされる。そ のため、患者数としても過剰推計される可能性がある。同様に、「回数」の定義としては「診 療報酬上、当該検査を算定した回数」とされている。そのため、検査回数としての評価指標 として適しているが、診断群分類(Diagnosis Procedure Combination:DPC)に基づく包 括支払制度の対象病院(以下、DPC 病院)においては入院期間中の検査は算定対象となら ないため集計対象となっていない。また、6月審査分(1か月分)のみを対象としているた め、前述と同様に季節性バイアスがある場合、当該バイアスが存在する可能性については検 証されるべきであると考えられる。

最後に、NDB について述べる。NDB は日本の医療機関から保険者に対して請求された 全てのレセプトをデータベース上に格納しており、悉皆性が非常に高い行政ビッグデータ として活用が推進されている。NDB の利用形式としては、厚生労働省が都道府県別、ある いは性・年齢別に集計した「NDB オープンデータ」と、集計前のレセプトデータを匿名化 処理した上で提供する「第三者提供」とに分けられる。この内、前者は既に集計済みのデー タであり、年間の集計であるため利用しやすい反面、都道府県単位のデータであるため地域 別の分析など粒度の高い分析には適していない。また、都道府県別集計と、性・年齢階級別 集計が別のテーブルとして公開されており、性・年齢別の調整などには適していない。一方、

第三者提供は各レセプトを個票レベルで集計することが可能である。全国データを使用す る場合には単年で約 19 億件格納されているため、データ分析環境の構築が障壁となるが、

利用可能であれば悉皆性を担保した分析が実現でき、地域別の利用状況を把握することが 可能である[13]。しかし、NDB を活用し、画像診断機器の利用状況を分析した研究は存在 しないのが現状である。

表 13:画像診断機器の配置状況・利用状況についての統計調査・データベース(〇:各調査・データベースにおける利用可能項目)[14]

調査名 医療施設調査

(静態)

医療機能情報

提供制度 病床機能報告 社会保険診療行為調査 NDB

(オープンデータ)

NDB

(第三者提供)

調査対象 医療施設 医療施設 病院及び

有床診療所

電子レセプト及び 特定健診データ

電子レセプト及び 特定健診データ

電子レセプト及び 特定健診データ

調査周期 3 年 1 年に 1 回以上 1 年 1 年 1 年に 1 回

(2014 年以降) 1 年

調査期間 9 月 1 日~30 日 - 7 月 1 日時点 6 月審査分 通年 -

地域単位 市区町村 市区町村 市区町村 二次医療圏 都道府県 市区町村

施設数

(検査実施施設)

台数

検査数

患者数

(実施件数として集計)

(名寄せが必要)

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