第4章 印刷機能
4.14 画像ファイルの印刷
定義体に組込みメディア項目を定義することにより、各種の画像ファイルを出力できます。
組込みメディア項目を使用するときは、定義体作成時に必ず項目制御部付にしてください。出力する画像ファイルの種類は、項目制 御部で指定します。したがって、項目制御部のない定義体では画像ファイルを印刷できません。項目制御部への画像ファイルの種類 は、項目の表示属性の設定で指定します。
定義した組込みメディア項目のレコードに、出力する画像ファイル名を指定します。レコードの先頭から検索して最後に検出された半 角空白またはNULL以外のデータまでをファイル名とします。
ファイル名をフルパスで指定する場合URLを指定することができます。ただし指定できるのはhttpプロトコルのみです。またURLには ポート番号を指定することができます。
印刷可能な画像ファイルはビットマップデータ、SIA形式のイメージデータ、JPEGデータ、TIFFデータ、PNGデータ、およびGIFデー タです。
注意
・ 画像ファイル名はASCII文字(1バイトコード)で指定してください。
日本語(全角文字、半角カナ文字)を使用した場合、MEFD_RC_MALOAD(42)のエラーになる場合があります。
・ 組込みメディア項目の出力では、改ページ処理は行われません。そのため、画面帳票定義体の場合は、ページの区切りで必要 に応じて、改ページ処理を行ってください。改ページ処理を行わないと、前ページに組込みメディア項目が印刷され、出力したい ページに印刷されない場合があります。ただし、帳票定義体の場合は、改ページ処理が不要です。改ページ処理については、プ リンタ装置の制御を参照してください。
■ビットマップデータ
WindowsのImage OFFICE等で作成したイメージデータを出力します。
なお、以下のビットマップデータを指定できます。
- 白黒ビットマップ
- 16色ビットマップ
- 256色ビットマップ
- 24ビットカラー
ビットマップデータを出力するには、画面帳票定義体作成時に組込みメディア項目の形式をビジュアルとし、種別をファイル名デー タとして定義します。また、帳票定義体作成時では、組込みメディア項目で定義します。
■SIA形式のイメージデータ
MシリーズのELF、DSMで作成したデータ、EPOIMAGE-Gで作成したデータを出力します。
MeFtが出力するSIAデータは、ひとつのファイルに1個のイメージデータだけが格納されているものを扱います。
SIA形式のイメージデータを出力するには、画面帳票定義体作成時に組込みメディア項目の形式をビジュアルとし、種別をファイ ル名データとして定義します。また、帳票定義体作成時では、組込みメディア項目で定義します。
■JPEGデータ
拡張子がJPG、JPEG、JPEまたはJFIFのデジタル静止画面圧縮形式(JPEG形式)のデータを出力します。
JPEGデータを出力するには、画面帳票定義体作成時に組込みメディア項目の形式をビジュアルとし、種別をファイル名データとし て定義します。また、帳票定義体作成時では、組込みメディア項目で定義します。
なお、出力できるJPEGデータは、基本DCT方式(ベースラインJPEG)、拡張DCT方式(プログレッシプJPEG)およびデジタルカメラで 使用されているExif規格のJPEG画像ファイルであり、以下の処理方式のJPEGデータは出力できません。
- 可逆方式
- ハイアラーキカル方式
以下のカラー形式のJPEGデータを出力できます。
- 8ビット(256階調グレースケール)
- 24ビット(RGBフルカラー)
■TIFFデータ
WindowsのImage OFFICE等で作成したTIFF形式のイメージデータを出力します。
MeFtが出力するTIFFデータは、ひとつのファイルに1個のイメージデータだけが格納されているものを扱います。
TIFFデータを出力するには、画面帳票定義体作成時に組込みメディア項目の形式をビジュアルとし、種別をファイル名データとし て定義します。また、帳票定義体作成時では、組込みメディア項目で定義します。
サポートしているTIFF形式の圧縮形式と色の数は以下のとおりです。
- 非圧縮
- MH圧縮(ITU-T Group3(1d) Modified Huffman)
- MR圧縮(ITU-T Group3(1d) Fax)
- MMR圧縮(ITU-T Group4(2d) Fax)
- PackBits
- LZW
圧縮の種類 非圧縮 Pack Bits MH圧縮 MR圧縮 MMR圧縮
色数 2,16,256,16777216 2,16,256,16777216 2 2 2
ただし、実際に印刷できる色数はプリンタ装置の機能に依存します。
■PNGデータ
拡張子がPNGのPNG形式のデータを出力します。
PNG ( Portable Network Graphics ) は線順次画像 ( raster image ) のロスレス( 可逆 )で、通信向けであり、高い圧縮率で広範囲に
使えるファイル・フォーマットです。 PNG は GIF に替わる特許権フリーな画像フォーマットを提供し、多く使われている TIFF の置き 換えも可能です。パレット色 ( Indexed-color )、グレースケール ( grayscale )、フルカラー ( truecolor ) をサポートし、オプションでア ルファチャネル( alpha channel, 透過度 ) をサポートしています。画素サンプリング ( sample depths ) は 1 ビット~ 16 ビットです。
PNGデータを出力するには、画面帳票定義体作成時に組込みメディア項目の形式をビジュアルとし、種別をファイル名データとし て定義します。また、帳票定義体作成時では、組込みメディア項目で定義します。
PNGデータの処理方式には、以下に示すものがあります。
- 色数(2色、16色、256色、24bit、32bit)
- スタンダードエンコーディング形式
- プログレッシブエンコーディング形式
- 拡張機能(透過色指定やガンマ補正など)
以下のカラー形式のPNGデータを出力できます。
- 1ビット(パレットカラー)
- 4ビット(パレットカラー)
- 8ビット(パレットカラー)
- 24ビット(RGBフルカラー)
■GIFデータ
拡張子がGIFのGIF形式のイメージデータを出力します。
GIF( Graphics Interchange Format ) は、コンピュサーブ( CompuServe Incorporated )が標準の画像方式として使用するために開発 したファイル・フォーマットです。仕様には「GIF87」や「GIF87a」、その完全上位互換である「GIF89a」があります。画像データはLZW 方式の圧縮アルゴリズムによって圧縮されています。
MeFtが出力するGIFデータは、ひとつのファイルに1個のイメージデータだけが格納されているものを扱います。
GIFデータを出力するには、画面帳票定義体作成時に組込みメディア項目の形式をビジュアルとし、種別をファイル名データとし て定義します。また、帳票定義体作成時では、組込みメディア項目で定義します。
以下のカラー形式のGIFデータを出力できます。
- 1ビット(パレットカラー)
- 4ビット(パレットカラー)
- 8ビット(パレットカラー)
4.14.1 クリッピングと中央印刷
組込みメディア項目には、クリッピングの有無および中央印刷の有無を指定できます。
「クリッピングする」に設定すると、組込みメディア項目のサイズに画像データが切りだされます。
印刷するメディアデータのサイズは、プリンタの解像度またはメディアデータの解像度より求められます。どの解像度を使用するかは、
帳票定義体の組込みメディア項目のプロパティ、またはプリンタ情報ファイルのMEDIAMODE(メディア解像度指定)の指定によりま す。MEDIAMODE(メディア解像度指定)での指定は、すべての組込みメディア項目で有効になります。各種指定により使用される解 像度は表「使用される解像度」のとおりです。
表4.11 使用される解像度 メディアデータの解像度で出力
(定義体の項目のプロパティ)
MEDIAMODE
(プリンタ情報ファイル) 使用される解像度
あり -(任意) メディアデータの解像度
なし MDA メディアデータの解像度
PRT または 省略 プリンタの解像度
「クリッピングしない」を設定すると、画像データの縦横比を変えることなく、組込みメディア項目の大きさに合わせて拡大・縮小されま す。
「クリッピングする」を指定したとき、および「クリッピングしない」を指定したときのそれぞれ印刷結果を表に示します。
表4.12 クリッピングするを指定したときの印刷結果
大小関係 メディアデータ 印刷結果
メディアデータサイズ
>
組込みメディア項目サイズ
データの一部が印刷される メディアデータサイズ
≦
組込みメディア項目サイズ
データがすべて印刷される
表4.13 クリッピングしないを指定したときの印刷結果
相似関係 メディアデータ 印刷結果
メディアデータの形と組込み メディアデータ項目の形が相
似の場合
データがすべて印刷される メディアデータの形と組込み
メディア項目の形が相似でな い場合
データがすべて印刷される
「中央印刷する」を選択すると、組込みメディア項目の中央に印刷されます。画面帳票定義体の場合、中央印刷の指定は、「クリッピ ングしない」のとき選択できます。帳票定義体の場合は、「クリッピングする」のときでも、「中央印刷する」を選択できます。
ただし、「クリッピングする」の場合、プリンタへ印刷したときは、「中央印刷する」は無視され、中央印刷しないになります。
中央印刷の設定による印刷位置を表に示します。
表4.14 中央印刷の指定による印刷位置の変化 中
央 印 刷
印刷位置
クリッピングしない クリッピングする
中 央 印 刷 し な い
中 央 印 刷
印刷位置
クリッピングしない クリッピングする
中 央 印 刷 す る
※プリンタ印刷時は、「中央印刷する」は無 視され、「中央印刷しない」になります。(上 段右図)
■メディアデータの解像度での出力
メディアデータの解像度を使用して出力されたメディアデータは、解像度の異なるプリンタへの印刷、およびPDF出力において、
同一サイズで描画されます。
メディアデータの解像度を使用できるメディア種は、ビットマップ形式、JPEG形式、PNG形式、TIFF形式、およびGIF形式です。
解像度情報を持たないメディアデータ(注1)を出力する場合は、プリンタ情報ファイルのMEDIADPIX(メディアデータ横解像度指 定)およびMEDIADPIY(メディアデータ縦解像度指定)で指定された解像度を使用して出力します。
注1:解像度情報が省略されているメディアデータ、または解像度に0が設定されているメディアデータ。
帳票を電子化した場合の描画については、帳票の電子化を参照してください。
4.14.2 画像の透過
帳票の電子化を行う場合に限り、組込みメディア項目には、透過する色を指定できます。「透過色を指定する」を設定した組込みメ ディア項目に出力される画像は、指定した透過色以外の部分のみ描画されます。(指定した透過色の部分は描画されません。)透過 色の指定は、帳票定義体の組込みメディア項目のプロパティ、またはプリンタ情報ファイルのSTAMP(画像の透過指定)で指定します。
描画については、帳票の電子化を参照してください。
出力例を下図に示します。