第4章 震災復旧復興計画
第1節 生活安定のための措置
《 目標 》
災害により被害を受けた市民の自立復興を促し、安定した市民生活への早期回復を図るた め、被災者の支援等について次の計画を実施する。
《 生活安定のための措置の構成 》
第1 災 害 市 民 相 談
第2 被 災 者 の 生 活 確 保
第3 農業・中小企 業へ の支 援
第4 住 宅 の 建 設 等
- 229 - 第1 災害市民相談
被災者から寄せられる、多様な生活上の不安等に関する相談に対応できるよう、総合相 談窓口を開設し、被災以前の状態への早期回復に対する支援を図っていく。
1 総合相談窓口の開設【市長室、関係各部】
被災者の様々な不安・困りごと等の解消を図るため、市長室(市民相談担当)に総合 相談窓口を開設し、関係部局との連携の下、次のような相談等に対して柔軟に対応する ものとする。
また、相談等の内容に応じて関係各部との連携を図りながら、柔軟に対応する。
(1) 各種手続の相談
見舞金の交付、資金貸付、税の減免、中小企業者及び農業者への融資等に関する手 続についての相談
(2) 専門分野の相談
ア 医療、保健(精神の保健を含む)、福祉、住宅等に関する相談
イ 相談内容に的確に対応するため、国及び県の担当部局と連携し、専門家の派遣等 を要請する。また、ライフライン関係者との連携にも配慮する。
(3) 法律上の相談
各種の法律上の相談に対応するため、弁護士等の協力について、発災直後から配慮 するものとする。
(4) 情報の提供
被災者が自立を図る上で必要な様々な情報を集約し、各窓口や電話及び報道機関、
広報紙、ホームページ等を通じて市民に提供する。
(5) その他留意事項
ア 照会・通報・要請・苦情等は聞きっぱなしで終わらせることのないようにする。
イ 相談等においては、必要に応じて、避難所等への出向及び巡回についても配慮す るものとする。
ウ 災害時要援護者に関する相談等においては、対応できる職員の配置についても配 慮するものとする。
2 り災証明の交付【総務部、消防本部】
(1) り災証明の実施
り災証明は、災害救助法による各種施策や市税の減免を実施するに当たって必要と される家屋の被害程度について、被災者の応急的、一時的な救済を目的に、市長が確 認できる程度の被害について証明するものとする。
(2) り災証明の対象
り災証明は、災害対策基本法第2条第1号に規定する災害により被害を受けた家屋 について、次の項目の証明を行うものとする。
ア 全壊、半壊、一部破損、流失、床上浸水、床下浸水 イ 火災による全焼、半焼
- 230 - (3) り災証明発行者
り災証明は、市長が行うものとし、り災証明の発行事務は、災対本部が設置されて いる場合は、り災証明発行事務会場を設け、総務部市民税課並びに総務部資産税課が 担当し、総務部納税課が補佐する。
なお、災対本部が設置されていない場合は、総務部市民税課窓口で対応する。ただ し、火災によるり災証明は、消防本部が行う。
(4) り災台帳の作成
被害家屋調査の判定結果、家屋データ、所在地番、住居表示、住民基本台帳等のデ ータを集積した、り災台帳を作成する。
(5) り災証明書の発行
り災証明書は、り災証明の対象となる家屋の所有者、占有者及び一時滞在者の申請 に基づき市長が作成したり災証明書を、これらの者に発行することにより行うことと する。ただし、1世帯1枚の発行とし、草加市消防関係手数料徴収条例(平成12年条 例第8号)第9条第3号の規定により、証明手数料は免除とする。
(6) り災証明書の様式
資料3-7 り災(申請書受理)証明書及び交付申請書の様式
(7) り災家屋の被害状況判定基準
り災台帳の作成に当たり、り災家屋の被害状況の判定は、「災害に係る住家の被害認 定基準運用指針」(平成21年6月内閣府)に基づき、1棟全体で、部位別に、表面的 に、おおむね3週間以内の状況を基に、被害状況調書(り災台帳)に従って行う。
(8) り災証明発行の流れ
震災発生から、り災証明書の発行までの処理等の流れは、次の図のとおりとする。
- 231 -
【り災証明書発行のフロー】
震災発生
① 被害家屋調査の準備
② り災証明申請に関する市民への周知
調査不要
③ 申請の受付
調査必要
④ 被害家屋調査の実施
・第1次判定 ・第2次判定
⑤ り災台帳の作成
(判定に不服のある場合) 再調査の申出受付 (災害発生後4か月以内)
(判定変更なし)
⑦ 再調査の実施 ・第3次判定
(判定変更あり)
り災台帳の修正
① 被害家屋調査の準備
震災発生後、被害家屋調査を実施するに当たり、次の準備を行う。
ア 調査の実施に当たり、調査実施計画を策定するため、市内の家屋の被害状況を把 握する。ただし、被災範囲が市全域に及ぶ場合は、必要に応じて航空写真を撮影す る。
イ 調査員の確保
⑥ り災証明書の発行
(市 長)
提出のあった被災を受けた箇所 の写真により判定
- 232 - (ア) ボランティア調査員(民間建築士等)の手配 (イ) 他市への応援職員派遣要請
ウ 調査備品等の準備
(ア) 調査携帯品の調達、準備(調査票、土地家屋現況図又は住宅地図等)
(イ) 調査班の編成と調査地区割りの検討 (ウ) 調査員運搬用車両の確保、手配
(エ) ボランティア調査員の判定活動における安全管理のための保険制度 (オ) 他市応援職員等の宿泊場所の確保
② り災証明申請に関する周知の実施
り災証明の申請受付開始前に申請手続に関する周知を広報誌及びホームページを通 じて行う。なお周知する主な事項は次のとおりとする。
ア り災証明の説明と発行までの流れ
り災証明の使用目的、証明の対象物が災害対策基本法第2条第1号に規定する災 害により被害を受けた家屋であること及び発行までの流れを説明するものとする。
なお、建築物の損傷の程度等調査が必要な場合は、即日交付できない旨も説明す ることとする。
イ 申請受付期間
申請期間は震災発生の日から原則1か月以内とし、被害状況に応じて最大3か月 まで延長できるものとする。
ウ 受付場所 エ 受付時間 オ 申請できる者 カ 手数料
手数料は無料とする。
キ 申請時に必要な書類等
認印、運転免許証やパスポート等身分を証明するもの、被災を受けた箇所の写真 等(撮影日等により当該震災に起因することが明白であることが確認できるもの。
以下写真等という。)、委任状(同一世帯以外の者が代理人として申請する場合)
③ 申請の受付及びり災証明書の交付の発行 ア 申請受付時間
申請の受付は、原則開庁時間(平日の午前8時30分から午後5時00分まで)
を基本とするが、発生した震災の状況等により柔軟に対応するものとする。
イ 申請受付期限
申請受付の期限は、震災の被害状況を把握できる場合には、3か月を最大とする が、次の理由によりやむを得ないと認められる場合は特例として1か月延長するも のとする。
ただし、申請に当たっては、「遅延理由書」を提出させるものとする。
(ア) 長期入院していた場合 (イ) 長期出張していた場合
(ウ) その他、市長が特に認めた場合
- 233 - ウ 申請書の受理及びり災証明書の発行等
(ア) 被害状況が確認できる場合
申請者から提出のあった被災を受けた箇所の写真等により、建築物の損傷の程 度が明白である場合は、その写真等をもとに被害状況を判定し、り災台帳を作成
((4)に記載)し、り災証明書を発行((5)に記載)するものとする。
なお、り災台帳作成に当たっては必要事項の記載とともに、提出のあった写真 等を添付するものとする。
(イ) 被害状況が確認できない場合(申請内容と判断結果が異なる場合も含む。)
被災者がやむを得ない理由により、被災を受けた箇所の写真等を提出できない 場合、又は提出を受けた写真等をもとに被害状況の判定ができない場合は、被災 家屋調査を実施し被害状況を判定した上でり災証明書を交付する旨、申請者に伝 えるものとする。
④ 被災家屋調査の実施 ア 調査体制
(ア) 総務部及び都市整備部が調査を実施する。
(イ) 調査は、2人一組で実施する。
(ウ) 調査員は、市職員(資産税課職員、市民税課職員、都市整備部家屋補償関係職 員、建築士)及び建築士等のボランティアとする。
イ 第1次被害家屋調査(第1次判定)
被害家屋を対象に、外観からの目視調査を行い、一見して家屋全部が倒壊してい る場合又は家屋の一部の階が全部倒壊している場合は全壊とする。
全壊と判定したものは調査終了とする。
ウ 第2次被害家屋調査(第2次判定)
被害家屋を対象に、第1次判定で全壊と判定されなかった家屋について、外観目 視調査を行う。
* 規模の大きな建物で、全体をくまなく調査することが困難な場合は、被害が最も大きいと思わ
れる階のみを調査し、全体の損害割合として差し支えない。
エ 調査時期
(ア) 被害家屋調査時期は、震災発生の日からおおむね3週間とする。
ただし、調査対象家屋が多く、おおむね3週間以内に調査が完了しないときは、
調査時期を震災発生の日から起算して3か月まで延長するものとする。
(イ) 第1・2次判定に不服があり第3次被害家屋調査を行うときは、震災発生の日 から起算して4か月までとする。