第4章 震災復旧復興計画
第2節 公共施設等の復旧計画
道路、河川等の公共土木施設及び上下水道、電気、ガス、電話、交通等の都市施設は、市 民生活の基幹をなすものであり、市民の都市生活上極めて重要な機能を持っている。これら の施設については、被災した施設の原形復旧に併せて、再度の災害発生による被害を防止す るため、必要な対策又は改良等を実施するなどの、将来の災害に備える事業計画を策定し、
復旧の早期実施を図る
《 公共施設等の復旧計画の構成 》
第1 公共土木施設 の復 旧計 画
第2 都 市 施 設 の 復 旧 計 画
- 247 - 第1 公共土木施設の復旧計画
公共土木施設が災害等により被害を受けた場合は、各施設管理者は、被害状況を調査し 復旧に努めるものとする。特に、公共の安全確保上、緊急に復旧を要するものについて、
迅速かつ計画的に実施する。
1 基本方針【建設部】
(1) 復旧事業実施体制
災害によって被害を受けた施設の復旧を迅速に行うため、指定地方行政機関、県、
市、指定公共機関、指定地方公共機関等は、実施に必要な職員の配備、職員の応援、
派遣等の活動体制について、必要な措置を行う。
(2) 災害復旧事業計画
被災施設の復旧事業計画を速やかに作成する。県又は市その他の機関は、国又は県 による費用の一部負担又は補助の対象となる事業について、復旧事業費の決定を受け るための査定計画を作成し、その査定実施が速やかに行われるよう努める。
(3) 緊急査定の促進
被災施設の災害の程度によって、緊急の場合に応じて公共土木施設災害復旧費国庫 負担法その他に規定する緊急査定が実施されるよう必要な措置を講じ、復旧工事が迅 速に行われるよう努める。
(4) 災害復旧事業期間の短縮
復旧事業計画の策定に当たっては、被災原因、被災状況等を的確に把握し、再度の 災害を防止して速やかに効果を上げるため、関係機関は十分な連絡調整を図り、事業 期間の短縮に努める。
(5) 復旧事業の促進
復旧事業費が決定され次第、速やかに実施できるよう措置し、復旧事業の実行効率 を上げるように努める。
2 河川【建設部】
河川が災害等により被害を受けた場合、被害状況を速やかに調査し、国・県管理河川 については各河川管理者に復旧の依頼を、市管理河川については復旧を行うものとする。
特に、公共の安全確保上緊急に復旧を行う必要のある対象は、次のとおりである。
(1) 堤防の決壊で市民の日常生活に重大な影響を与えているもの (2) 護岸等の決壊で破堤のおそれのあるもの
(3) 河川の護岸等の脚部の深掘れで、根固めをする必要があるもの (4) 河川の埋そくで、流水のそ通を著しく阻害するもの
(5) 河川施設(排水機場や小型ポンプ、ゲ-ト等)が機能せず、大雨時に市民の日常生活 に重大な影響を与えている場合
3 道路施設【建設部】
道路管理者は、道路、橋りょう、道路付属物等が被害を受けた場合、被害状況を速や
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かに把握し、公益占用物件等の復旧計画と調整を図り、被害を受けた施設を復旧する。
公共の安全確保上緊急に復旧を行う必要のある対象は、次のとおりである。
(1) 道路、橋りょう、道路付属物の被害により、交通が不可能又は著しく困難であるも の
(2) 道路、橋りょう、道路付属物の被害で、これを放置することにより、二次災害が生 じるおそれのあるもの
- 249 - 第2 都市施設の復旧計画
災害時には、上下水道施設、電気施設、電気通信施設、ガス施設、交通施設などの都市 施設に被害が生じることが考えられる。これらの施設は、市民の生活と密着しているもの であり、その影響は極めて大きい。このため、これらの施設の機能を一刻も早く回復し再 開することが必要である。
1 水道施設【水道部】
地震発生後、次の優先順位に従い、配水調整等により順次給水区域を拡大しつつ、速 やかな復旧に努める。
(1) 浄・配水場施設
(2) 特に重要と認められる管路及び施設 (3) 配水管等一般管路
(4) 給水装置等
2 下水道施設【建設部】
(1) 下水管渠及びマンホールポンプ施設
速やかに被害状況を調査し幹線管渠を優先的に復旧させ、緊急避難路、緊急輸送路 を確保し、順次速やかにその他の管渠及びマンホールポンプ施設の復旧を行い、機能 回復を図る。(中川水循環センターとの調整も図る。)
(2) し尿処理
下水道施設の復旧が完了するまでの間、避難所の仮設トイレのし尿は、投入箇所を 指定し処理を図る。
3 電気施設【東京電力(株)川口支社】
復旧の順位は、原則として人命に関わる施設、対策の中枢である官公署、生活安定の ために重要な報道機関、避難所等の施設について優先的に復旧計画を立てるが、災害状 況、施設復旧の難易度を考慮し、電力供給上復旧効果の大きいものから復旧を行う。
4 電気通信施設【東日本電信電話(株)埼玉支店】
災害等により、電気通信施設に被害の発生又は発生するおそれのある場合に、東日本 電信電話株式会社埼玉支店は、次により対応する。
(1) 災害時の活動体制 ア 災害対策本部の設置
災害が発生、又は発生するおそれのある場合、施設等の迅速かつ適切な復旧を図 るため、社内規定により、埼玉支店に災害対策本部を設置し対応する。
イ 情報連絡
災害が発生、又は発生するおそれのある場合、市災害対策本部及びその他の各関 連機関と密接な連絡をとるとともに、気象情報、報道機関等の情報に留意し、被害 情報、その他各種情報の把握に努める。
- 250 - (2) 応急措置
電気通信施設に被害が発生した場合は、次の応急措置を講ずる。
ア 重要回線の確保
行政機関及び災害救助活動等を担当する機関の通信を確保するため、応急回線網 の作成等、そ通確保の措置を講ずる。
イ 特設公衆電話の設置
災害救助法が適用された場合等には、避難所等に、り災者が利用する特設公衆電 話の設置に努める。
ウ 通信の利用制限
通信のそ通が著しく困難となり、重要通信を確保する必要がある場合は、利用制 限等の措置を行う。
エ 災害用伝言ダイヤル等の提供
災害発生により、著しく通信の輻輳が発生した場合には、安否等の情報を円滑に 伝達できる災害用伝言ダイヤル等を速やかに提供する。
(3) 応急復旧対策
災害に伴う電気通信施設等の応急復旧は、恒久的復旧工事との関連及び状況の緊急 度を勘案して、迅速、適切に実施する。
ア 被災した電気通信施設の復旧は、サービス回線を第一として速やかに実施する。
イ 必要と認める場合は、災害復旧に直接関係ない工事に優先して、復旧工事に要す る要員、資材及び輸送の手当を行う。
ウ 復旧に当たっては、行政機関及びライフライン事業者と連携し、早期復旧に努め る。
(4) 災害時の広報
ア 災害が発生、又は発生するおそれのある場合は、通信のそ通及び利用制限の措置
状況及び被災した電気通信施設等、応急復旧状況に関する広報を行い。通信の障害 等による社会不安の解消に努める。
イ 広報は、テレビ、ラジオ、新聞等の報道機関を通じて行う他、必要に応じて広報 車による巡回広報及びホームページ等により、直接被災地への周知を図る。
ウ 災害用伝言ダイヤル等を提供した場合は、交換機からの輻輳トーキ案内、避難所 等における利用案内を実施する他、必要に応じて、報道機関及び自治体等との協力 により、テレビ、ラジオ等を通じて利用案内を実施する。
(5) 復旧対策 ア 復旧要員計画
(ア) 被災地の支店等の要員のみでは、短時間の復旧が困難な場合は、他支店等から の応援措置を講ずる。
(イ) 被害が甚大で、社内措置のみでは復旧が困難な場合は、社外復旧要員の措置を 講ずる。
イ 移動無線機、衛星車載局及び移動電源設備等の稼動 ウ 被災状況の把握
早期復旧に対処するため、直通連絡回線、携帯無線機等の利用の他、マウンテン
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バイク隊等による情報収集活動を行い、電気通信施設の被災状況を迅速に把握する。
エ 通信の輻輳対策
通信回線の被災等により、通信が輻輳する場合は、臨時通信回線設定の考慮及び 対地別の規制等の措置を講ずる。
オ 復旧工事は、応急対策に引き続き、災害対策本部の指揮により実施する。
5 都市ガス施設【東京ガス(株)】
ガスの供給を停止した場合の供給再開については、二次災害を防止するため、次の手 順により慎重に進める。
(1) 供給施設における措置
ガスの供給を一時又は一部停止した場合は、所定の点検計画に基づき、施設の点検、
補修を行い、各設備の安全性確認の後、標準作業に基づいてガスの供給を再開する。
(2) 供給施設の点検
ガス再供給時のガス漏れ等による二次災害を防止するため、次の点検措置を行う。
ア 中圧導管
中圧導管は路線別に点検調査し、必要に応じ被害箇所の修復を行う。
イ 整 圧 器
作動、据付状況等の点検を行い、作動機能を確認する。
ウ 低圧本支管
整圧器出側からの本支管についても点検調査を行い、被害が大きい地区について は、復旧措置をブロック単位で実施し、順次修復する。
エ 供給の再開
供給を停止した導管系統のうち、点検済みの中圧導管については、ガスのエアー パージや気密試験を行い、整圧器以降に低圧導管の検査完了地区ごとに供給を開始 する。
(3) 需要家設備の点検
低圧本支管の点検修理と並行して、各需要家の内管検査及びガスメ-タ-の点検を 実施し、必要な補修を行う。
6 交通施設【東武鉄道(株)】
災害に伴う被災線区の迅速な運転再開により、社会経済活動の早急な回復を図る。ま た、災害復旧に際しては、再び同様の被害を被ることのないよう鉄道施設の耐震性の向 上を図るとともに、関係機関が行う復旧作業等を考慮し、迅速かつ適切な復旧の実施に 努める。