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浙江省の人民代表大会と政治協商会議の注目環境保護ワード「スモッグの包囲殲

ドキュメント内 中国大気環境改善のための都市間連携協力 (ページ 49-52)

6. その他の省

6.5 浙江省の人民代表大会と政治協商会議の注目環境保護ワード「スモッグの包囲殲

過去

1

年、「スモッグ」と言う言葉は公衆の議論の的であり続けた。浙江省第

12

期人民代表大会第

4

回会議の開幕式で、浙江省省長の李強は

2016

年に浙江 省政府が人民のために行った業務ベストテンを発表したが、そのトップは「スモ ッグ対策強化」であった。

会議の席でも会場外でも、「スモッグ」は浙江省人民代表たちが頻繁に口にす る言葉である。「幸福な社会には緑水青山だけでなく、藍天白雲も必要である。」 子供の頃の空を取り戻すためには、「超低濃度排出」などの措置で発生源からス モッグを「包囲殲滅」するだけでなく、「最も厳しい法律」を制定してスモッグ 対策を保障し、通風回廊を設計して「スモッグを吹き飛ばす」ことも必要である。

「最も厳しい法律」を制定してスモッグ対策を保障

浙江省人民代表、浙江工商大学法学副教授、横店集団持株有限公司総裁助理の 程燕姫は「スモッグ」についてやるせない思いをしている。彼女によると、パソ コンで「スモッグ」を検索するたびにこの地区の連続スモッグの天気予報と医者 の外出を控えるようにと言う提案が表示される。「スモッグの危害は誰もが知っ ている。幸福な社会には緑水青山だけでなく、藍天白雲も必要である。」

「スモッグ対策」には道徳的な拘束力が必要であるだけでなく、「最も厳しい 法律」の保障も必要である。

2016

1

1

日、史上最も厳しい「大気汚染防止 法」が施行されたが、程燕姫は浙江が歩調を合わせて「浙江省大気汚染防止条例」

を改正すべきであると考え、「それは我々の浙江大気汚染対策により多くの希望 をもたらす」と語った。

程燕姫によると、現在の「浙江省大気汚染防止条例」は政府、企業、社会大衆 の責任、義務規定が明確でなく「一旦汚染事故が起きたら、責任をとらせるのは 困難。」また、重点分野の汚染防止措置が不十分で、特に微小粒子状物質、揮発 性有機化合物、窒素酸化物など多くの汚染物質の連携規制の要求が欠落してお り、さらに地域的共同予防管理メカニズムも欠落している。

程燕姫は、これから公布される新「浙江省大気汚染防止条例」は重点汚染排出 総量規制、石炭消費総量規制、地域大気汚染共同予防管理制度を強化すべきであ り、大気汚染防止責任体系の構築に注力し、政府の監督、公衆の参加、共同対策、

連携規制の予防管理メカニズム形成を促進し、石炭燃焼、工業、自動車、建設発 公表日:

2016

1

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情報公表組織:中国ニュースネット 分類:ニュース動向

キーワード: スモッグ、連携規制、共同予防管理、政府の監督、公衆の参加

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塵などの重点分野および重点地域の大気汚染防止を精緻化すべきであると提案 した。

「適切な状況下で、長江デルタは北京・天津・河北と同じく共同立法を行い、

地域大気汚染共同予防管理を行った方が良いと私は思う。」程燕姫は、浙江省の 大気汚染防止重点地域を画定し、重点地域で合同取締、地区横断取締、クロスオ ーバー取締を行い、重点地域内の区設市が隣接地域の大気環境に重大な影響を 及ぼす可能性のあるプロジェクトを建設するときは、速やかに関係情報を通報 し、協議すべきであると提案した。

「法律は信奉されなければならない。そうでなければ有名無実化する。」立法 のほかに、程燕姫は取締強化がより重要と考えている。「政府の責任を強化し、

「スモッグ」と責任者の昇進を直接関連させ、「大気汚染防止法」と「浙江省大 気汚染防止条例」を実行しないリーダーの責任を追及すべきであり、同時に社会 大衆に対する指導を強化し、雰囲気を醸成すべきである。」

「スモッグの包囲殲滅」には多様な取組が必要である

環境保護部が先ごろ公表した

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つの大気汚染防止重点都市の発生源分析報告 によると、杭州、寧波の主要汚染源は自動車と工業生産であった。

発生源からスモッグを除去するために、

2016

年に浙江は

17

台の大型石炭燃 焼発電設備の超低濃度排出技術改造を行い、

8,000

台の石炭燃焼小型ボイラーを 廃棄・改造し、

100

カ所の新エネルギー自動車充電電池交換所と

1

万本の充電 ポールを新設し、黄ラベル車を全て廃棄すると浙江省省長の李強は表明した。

「石炭焚き発電は我が国の電力の主な供給源であるが、石炭燃焼により発生す る二酸化硫黄、窒素酸化物、粉じんはスモッグの主要な原因物質である。」浙江 省人民代表、浙江エネルギー集団有限公司董事長の呉国潮は、スモッグ対策強化 は、エネルギー企業の重要業務であると考えている。彼は、企業は超低濃度排出 を推進し、石炭焚き発電設備の全脱硫、全脱硝改造を行い、発生源から「スモッ グの包囲殲滅」を行うべきであると提案する。

一部の移送由来スモッグについて、浙江省人民代表、杭州師範大学生命・環境 科学院執行院長の王慧中は、緑化ベルトを作って緑化面積を増やすなどの規制 方法を考えるべきと提案する。

都市工業廃ガス、建設発塵、自動車排ガスにより内部で発生したスモッグにつ いて、彼は都市計画設計の中で事前に風の通り道を設計し、空気中のスモッグな どの汚染物質を吹き飛ばすことを提案する。

「杭州は三方を山に囲まれ、銭塘江の岸は高層ビルが多く、通風が悪い。四方 が閉じられた状態であると、移送由来スモッグにしても内部発生スモッグにし ても、長時間都市上空に滞留し、簡単には消散しない。」王慧中は、風の通り道 は都市の通風口となり、高層ビルが密集して都市がスモッグに覆われるのを防

50

ぐことができると考えている。

出典:中国ニュースネット

URL

:http://www.hbzhan.com/news/detail/104311.html

6.7

湖南省が全国で五番目の

VOCs

汚染排出費徴収パイロット事業省に

*

これに関連する中央政府の情報については、中央政府の政策動向「

7.

環境保 護部など

3

部・委員会:「揮発性有機化合物汚染排出費徴収パイロット事業規則」

公布」をご参照ください。)

近日、北京、上海、江蘇省、安徽省で揮発性有機化合物

VOCs

汚染排出費徴 収が始まったのに続いて、湖南省が全国で五番目の

VOCs

汚染排出費徴収パイ ロット事業省になり、

2016

3

1

日から実施される。

湖南省は「石油化学工業および包装印刷業などパイロット事業対象業種の揮 発性有機化合物汚染排出費徴収基準制定などの問題に関する国家発展改革委員 会、財政部、環境保護部通知」(発改価格〔

2015

2185

号)に基づき、補充通知 を発布した。実情を踏まえ、湖南省は石油化学工業と包装印刷業を今回のパイロ ット事業対象業種に決定した。

今回のパイロット事業は

VOCs

排出について差別化費用徴収政策を実行する。

VOCs

排出監視技術水準に基づき、企業の

VOCs

排出濃度数値が国家もしくは 省が規定する排出規制値より高い時、もしくは規定の排出総量指標より高い時 は、徴収基準の倍額の汚染排出費を徴収する。同時に上述の二つの問題があると きは、徴収基準の

3

倍の汚染排出費を徴収する。企業の生産技術、設備、製品 が、「産業構造調整指導目録(修正)」に規定する廃棄類であるときは、徴収基準 の倍額の汚染排出費を徴収する。企業の

VOCs

排出濃度数値が国家もしくは省 が規定する排出規制値より

50

%以上低い時は、汚染排出費を半分に減額する。

出典:中国投資諮詢ネット

URL

:http://www.ocn.com.cn/chanye/201601/zssya19154601.shtml

公表日:

2016

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情報公表組織:中国投資諮詢ネット 分類:政策動向

キーワード:

VOCs

、汚染排出費徴収、差別化費用徴収

ドキュメント内 中国大気環境改善のための都市間連携協力 (ページ 49-52)