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注入設備

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5.3 凝集用薬品注入設備

5.3.7 注入設備

凝集用薬品注入設備は、次の各号による。

1. 注入方法は、使用する薬品の種類、性状に応じて適正な注入が確保できるものを選ぶ。

2. 注入装置の容量は、最大注入量から最小注入量まで安定した注入ができるものとする。

3. 注入機は、予備機または、予備設備を設けること。ただし薬品等注入設備が停止して も給水に支障が無い場合は、この限りではない。

〔解説〕

1.について;

注入方式は注入量、制御方式及び経済性等の条件を比較検討して決める必要がある。薬品の注 入方式は次のように分類される。

① 計量時の薬品の形態の違いにより乾式、湿式

② 乾式薬品の場合に計量が質量か体積かにより質量式、容積式 ③ 湿式計量の場合の流量測定方式によりポンプ計量式、流量計量式 ④ 送液の方法によりポンプ圧送、インジェクタ圧送、自然流下 ⑤ 操作方式により自動、手動

⑥ 操作方法により遠隔操作、現場操作

これらのうちからどの方式を選ぶかは、薬品の種類、処理効果、経済性、購入のしやすさ、安 全性、注入後の水質に悪影響を及ぼさないことはもちろん、取扱い性の良いことなどを検討して 決める。

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一般に、粉体の場合には流動性が悪いので、乾式で注入をする場合貯留槽や注入機のホッパ取 り出し部にはブリッジやフラッシュ防止策を施すなど十分注意する(図-5.3.7参照)。

図-5.3.7 水酸化カルシウム自動溶解注入設備のフロー図

湿式では、オリフィスを利用した自然流下方式の定量注入設備、遠心ポンプや容量制御ポンプ 等によるポンプ方式、インジェクタ方式等がある。

一般的に用いられている各薬品の注入方式を表-5.3.6に示す。

表-5.3.6 薬品注入方式

薬品の種類 注入方式 摘 要

液体硫酸アルミニウム 湿式 酸化アルミニウム(AlO3)換算として 6~8%のものを使 用する。

ポリ塩化アルミニウム 湿式 酸化アルミニウム(Al21)換算として 10~11%のものを 使用する。

液体硫酸アルミニウム 湿式 固形硫酸アルミニウムは、水溶液として注入する。

硫酸 湿式 硫酸(H2SO4)濃度 98%を 80~100 倍に希釈したものを使 用する。

塩酸 湿式 塩酸(HCl濃度 35%を 4~5 倍に希釈したものを使用す る。

炭酸ガス 湿式 液化ガスを気化器を使用して注入する。

液体水酸化ナトリウム

(かせいソーダ) 湿式 水酸化ナトリウム(NaOH)濃度 20~25%に希釈したもの を使用する。

水酸化カルシウム

(消石灰) 乾式又は湿式 消石灰は粉体のまま使用する場合と、石灰乳又は飽和水溶 液等を一定濃度の水溶液として注入する場合がある。

炭酸ナトリウム

(ソーダ灰) 乾式又は湿式 ソーダ灰は細粒状のものを乾式で注入する場合と、バッチ 式で一定濃度の水溶液として注入する場合がある。

2.について;

薬品の注入量は、処理水量に注入率を乗じて求められるが、注入率は原水の水質によって異な るので、ある期間の実験及び過去の実績を参考にして決定する。最大注入量と最小注入量との比 は、薬品の種類によっても異なるが、数倍から数十倍という範囲の広いものとなるので、複数の

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注入機を組み合わせて、常時最大注入量から最小注入量までの変動範囲に対応できるよう計画す る。

3.について;

注入機の故障及び修理点検等に対処するため、予備機を設ける。予備機は注入系統ごとに1台 設けることが望ましいが、系統数が多い場合には状況に応じて共用することができる。

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