刈 4月」
第3節 沖縄県教員へのアンケート調査
1.圓的
沖縄県の音楽科教育における琉球伝統芸能指導の意義や方法について考察を行うにあた り、まず現状として、実際の教育現場でどのような指導が行われているのか確認する必要 がある。そのため、沖縄県の音楽科教員を対象に琉球伝統芸能指導に関するアンケート調 査を行った。アンケートの回収状況や校種、学年の偏りなどにより、本調査結果は必ずし も沖縄県全体の現状を網羅できたわけではない。しかし、実際に音楽科教育に携わる教員 からの回答には、指導の意図や困難な点、指導上の課題など、現場の指導者にしかわから ない効果や課題を見ることができ牟。沖縄県の音楽科教育における琉球伝統芸能指導の現 状について、その一端を知ることができたという点で、本研究の中でこのアンケート調査 は大きな指針となるものである。
本節では、アンケート調査の方法や回答の内容について整理し、実際の教育現場におい てどのような指導が行われ、どのような効果や課題があるのかを分析する。
2.アンケート調査の形式・方法
質間紙A4用紙裏表印刷2枚、表紙1枚
次ぺ一ジ以降は実際に使用したアンケート用紙である。
これから琉球伝統芸能について質問します。
以下に示される質問についてあてはまるものにOをっけて下さい(複数回答可)。
※琉球伝統芸能には琉球民謡(三線を含む)・エイサー・琉球舞踊・組踊・沖縄歌劇などを 含みます。
(1)音楽科の授業で琉球伝統芸能を取リ扱ったことがありますか。
1.ある 2.ない
※(1)であると答えた方は次の(2)以降の質問にお答え下さい。
ないと答えた方はP5(24)〜(27)の質問にお答え下さい。
音楽科の授業で琉球伝前芸能を取リ扱ったことがある方ば 次の(2)〜(18)の質問にお答え下さい。
(2)対象字年は何年生ですか。
1.小学校→ (1年生・2年生・3年生・4年生・5年生・6年生 ) 2.中学校→ (1年生・2年生・3年生 )
3.高等学校→(1年生・2年生・3年生 )
(3)各学年を通して体系的に取り扱っていますか。
1.全学年を通して取り扱っている
2.2学年を通して取り扱っている→( 年生と 年生)
3.1学年で取り扱っている→( 年生)
(4)教材には何を選択しましたか。
1.琉球民謡(三線を含む) 2.エイサー 3.琉球舞踊 4組踊 5.沖縄歌劇 6.その他 )
(5)取リ扱った曲目は伺Iですか。
〔
(6)取リ扱った教材や曲1ヨを選択した意図や目的を教えて下さし㌔
〔
58
(7)どの領域において取リ扱いましたか。
1.歌唱 2.器楽 3.創作 4鑑賞
(8)教材を取リ扱った時数を教えて下さい(大凡でも構いません)。
1.時数→( ・ 時間)
(9)授業で学んだ後に売表の場を設1ナていますか。
1.発表の場を設けている
』(発表の詳細:
2.発表の場は設けていない
(10)教材・教具(二線等)は学校の備品としてありますか。
1.ある→(楽器名: ) 2.ない
(11)授業でブロの演奏を竈貨させたことがありますか(ビデオ竈業も含む)。
1.ある 2.ない
(12〕ゲストティーチャ_を招き、児童・生徒を指議してもらったことがあリますか。
1.ある 2.ない
(13)児童・生徒は砿球伝維芸能の授業に対して売実感を感じていると思いますか。
1.思う 2.やや思う 3.あまり思わない」 4.思わない
(14)董球伝就芸能を授業1二取リ入れてみてどう思いましたか。
1.壬ごたえがあった→具体的に教えて下さい。
/ 〕
2.手ごたえがなかった
(15)琉球伝統芸能を取り扱う課に、教材研究等で困ったことばあリますか。
1、ある→具体的な理由を教えて下さい。
1 〕
2.ない
(16)琉球伝統芸能を取り入れてみて、今後の操題点や園藝な点などはありますか。
1.ある→具体的に教えて下さい。
〔
2.ない
(17)今後援業において取リ扱いたい、または取リ扱う予定の出日があれば教えて下さい。
/ 〕
(18)珪球伝統芸能の指導にあたって大切にしたいことはどのようなことですか。
/ 〕
壌球民謡を取り扱ったことがある方は次の(19)〜(23)にお答え下さい。
(19〕琉球民協を指導する際ば一線Φ学習も共に行いましたか。
1.三線も取り扱った 2.うたのみを取り扱った
(20〕授業の中でエェ四(一線の桑階〕の語轄について取リ上げたことがありますか。
1.取り上げたことがある
・取1土げたことがない/理由: 〕
(21)児資■生徒は三線を弾きながら琉球民国を歌えるようになりましたか。
1.弾きながら歌える児童・生徒が大半 2.弾けるが、歌えない児童・生徒が大半 3.弾けないが、歌える児童・生徒が大半 4、どちらもできない児童・生徒が大半
(22)重球民謡の種蟹や歴史について取リ上げた二とがありますか。
1.取り上げたことがある 2.取り上げたことがない
』/理由:
(23)曲の青景や歌詞(方言)の意味について取り上げたことがありますか。
1.取り上げたことがある 2.取り上げたことがない
』/理由:
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※玩球民爵を取り扱った二とのある方への質間は以上です。
(1)の質問で琉球伝統芸能を取り扱ったことが妙と答えた方ば 次の(24)〜(27)にお答え下さい。
(24)音業科の授業において萬球伝続芸能の学習は必要だと思いますか。
1.思う 2.思わない
(25)琉球伝統芸能を取り扱ったことがない理由を教えて下さい。
1、教材がないため 2.教具がないため 3.指導方法が明確でないため 4.選曲が難しいため
乱その他一
^
(26)玩球伝就芸能に関して今後授業において取リ扱いたい教材や教具がありますか。
1.ある→具体的に教えて下さい。
〔
2.ない
(27)琉球伝続芸能を取り入れる課の課題や困蒙な点などはありますか。
1、ある→具体的に教えて下さい。
⊂
2.ない
発送方法としては、長形3号封筒に質問紙、依頼文、返信用封筒を封入し、発送した。
アンケート読査の対象校は、沖縄県内の6つの教育事務所(国頭教育事務所・中頭教育 事務所・那覇教育事務所・島尻教育事務所・宮古教育事務所・八重山教育事務所)別に、
小学校2校・中学校2校・高等学校2校ずつを抽出した。抽出した学校は教育事務所ごと に各校種の中で児童・生徒数の一番多い学校と、最低各学年1クラスずつある学校を挙げ
た。
2011年9月上旬に一回目、36通(小学校12通、中学校12通、高等学校12通)を発送。
2011年10月上旬に返信のなかった学校に再依頼として二回目、25通を発送した。結果と して計17通(小学校から3通、中学校から4通、高等学校から10通)の返信があった。返 信があった学校は以下の通りである。
小学校1 中学校:
高等学校:
西小学校(国頭)・嘉数小学校(中頭)・伸西小学校(那覇)
小禄中学校(那覇)・豊見城中学校(島尻)・多良間中学校(宮古)・
琉球大学教育学部附属中学校(中頭)
美里高等学校(中頭)・宜野湾高等学校(中頭)・那覇高等学校(那覇)・
小禄高等学校(那覇)・南風原高等学校(島尻)・宮古高等学校(宮古)・
八重山高等学校(八重山)・名護高等学校(国頭)・
南部商業高等学校(島尻)・開邦高等学校(那覇)
(以上17校)
以下にアンケ】ト調査の結果、内容の分析を記述する。
なお回答内容は回答者の今までの経験についてであるため、現在の勤務校以外の内容で ある場合もある。一
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3.アンケート調査の結果と分析
間一時楽科の授業で琉球伝統芸能を取り扱ったことがありますか」
扱ったことがある 17校 扱ったことがない 0校
返信のあった全ての学校が「ある」と回答しており、結果は100パーセントである。こ の結果からは一見、沖縄県の学校教育では琉球伝統芸能が多く取り上げられていると考え
られなくもないが、今回のアンケート調査はサンプル数も少なく返信が得られたのは17校 のみであるため、一概にそのように結論付けることは難しい。また、琉球伝統芸能に取り 組んでいる、普段から関心の高い教員のみが返信したとも考えられる。
間二r対象学年は何年生ですか」
小学校 5・6年生対象 2校 中学校 全学年対象 3校 2・3学年対象 1校 2学年のみ対象 1校 高等学校 全学年対象 5校 1・2学年対象 3校 3学年のみ対象 1校
小学校は2校回答があったが、2校とも5・6年生対象であった。小学校では5年生の音 楽科の単元に、日本の民謡が取り上げられていることもあり、郷土である沖縄県の琉球民 謡を5年生で取り扱い、6年生で更に深めていくという意図も読み取れる。
中学校は全学年を対象としている学校が3校あった。中学校では全学年共通して学習指 導要領において「歌唱表現」、磁賞」、「指導計画の作成と内容の取扱い」の中で、我が国 や郷土の伝統音楽や民謡、和楽器の取り扱いについて書かれている。そのため郷土の伝統 音楽として琉球民謡を取り扱っていると考えられる。また、2・3学年を対象としている学 校では、1学年において基礎固めや日本民謡を取り扱い、3年聞の指導を通して領域に偏り が出ないように配慮しているという記述も見られた。更に、2学年のみを対象としている学 校は時数の関係から選択科目として取り扱っている。取り扱う必要はあると考えているが 実際は合唱コンクールの指導や、学校行事の取り組みで時数が削られているのであろう。
高等学校は全学年を対象としている学校が5校、1・2学年を対象としている学校が3校、
3学年のみを対象としている学校が1校であった。高等学校では音楽科が選択教科であるた め時数が限られていることもあり、全学年を対象として3年間を通して取り組むことで、
より専門的に学びを深めていくことができるのであろう。2・3学年を対象としている学校 や、3学年のみを対象としている学校に関しても、時数が大きく関係していると考える。
間三「各学年を消して体系的に取り扱っていますか」
全学年を通して取り扱っている 6校 2学年を通して取り扱っている 9校 1学年のみで取り扱っている 2校
間二で、全学年を対象としていると回答した学校は8校であったが、間三では、全学年 を通して体系的に取り扱っていると回答したのは6校となっている。
間四「教材には何を選択しましたか」
琉球民謡(三線を含む)のみ 9校 琉球民謡(三線を含む)・エイサー 6校 64