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水質縦断変化による貯水池の影響評価

ドキュメント内 5. 水質 (ページ 187-197)

T- P濃度(mg/L)DO濃度(mg/L)

5.5.7. 水質縦断変化による貯水池の影響評価

近 10 ヶ年(平成 12 年~21 年(2000 年~2009 年))を対象に、天ヶ瀬ダムの水質縦断変化として 瀬田川洗堰から隠元橋まで流下するに伴って水質がどのように変化しているのかを示し、ダム貯 水池の影響について評価する。

(1)年平均水温の縦断変化

瀬田川洗堰から流入本川、大峰橋、ダムサイトまでは概ね同程度で推移しているが、下流河川 の白虹橋で 1℃程度低下する傾向にある。一方、宇治発電所の放流量が加わった後の隠元橋では 若干水温が上昇する傾向にある。

また、天ヶ瀬ダム貯水池への流入支川について、各支川とも本川よりも低い水温で流入する傾 向にある。これは、本川に対して各支川の流出時間が短く、受熱時間が短いことが要因として考 えられる。しかしながら、本川に対する流入支川の寄与率が小さいことから、これら流入支川に よる天ヶ瀬ダム湖内の水温への影響は小さいと考えられる。

なお、平成 18 年(2006 年)~平成 21 年(2009 年)についても同様の傾向にあった。

田原川

曽束川

大石川

信楽川 10

15 20 25 30

隠元橋 白虹橋 ダムサイト

(表層)

大峰橋 (表層)

鹿跳橋 瀬田川洗堰

水温(℃)

H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21

山科川

隠元橋 白虹橋

天ヶ瀬ダム

ダムサイト 大峰橋 鹿跳橋

河川A類型

瀬田川洗堰

田原川 曽束川 大石川

信楽川 大戸川 喜撰山揚水発電

宇治発電用水路

図 5.5-28 天ヶ瀬ダム年平均水温の縦断変化

(2)年平均 BOD の縦断変化

瀬田川洗堰から流入本川、大峰橋では概ね同程度で推移している。ダムサイト地点で若干増加 するが、下流河川の白虹橋、隠元橋では、流入水質と同程度になっている。

いずれの地点も、近 10 ヶ年全ての年で 1.5mg/L 以下となっており、流入本川から下流への顕著 な水質変化が見られないことから、天ヶ瀬ダムの存在による年平均 BOD への影響は小さいと判断 される。

また、天ヶ瀬ダム貯水池への流入支川について、大石川、信楽川及び田原川は本川に対して希 釈方向、曽束川は濃度増加方向となっているが、負荷量寄与率が小さいことから、これら流入支 川による天ヶ瀬ダム湖内の年平均 BOD への影響は小さいと考えられる。

なお、平成 18 年(2006 年)~平成 21 年(2009 年)についても同様の傾向にあった。

田原川

曽束川

大石川 信楽川 0

0.5 1 1.5 2 2.5

隠元橋 白虹橋 ダムサイト

(表層)

大峰橋 (表層)

鹿跳橋 瀬田川洗堰

BOD(mg/L)

H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21

山科川

隠元橋 白虹橋

天ヶ瀬ダム

ダムサイト 大峰橋 鹿跳橋

河川A類型

瀬田川洗堰

田原川 曽束川 大石川

信楽川 大戸川 喜撰山揚水発電

宇治発電用水路

図 5.5-29 天ヶ瀬ダム BOD 年平均値の縦断変化

(3)年平均 pH の縦断変化

瀬田川洗堰から下流河川の隠元橋まで、概ね同程度になっている。いずれの地点も、近 10 ヶ年 全ての年で環境基準を満足しているとともに、流入本川から下流への顕著な水質変化が見られな いことから、天ヶ瀬ダムの存在による pH への影響は小さいと判断される。

また、天ヶ瀬ダム貯水池への流入支川は概ね希釈方向(pH=7 へ近づける方向)となっているが、

負荷量寄与率が小さいことから、これら流入支川による天ヶ瀬ダム湖内の pH への影響は小さいと 考えられる。

なお、平成 18 年(2006 年)~平成 21 年(2009 年)についても同様の傾向にあった。

田原川 曽束川

大石川

信楽川

5 6 7 8 9 10

隠元橋 白虹橋 ダムサイト

(表層)

大峰橋 (表層)

鹿跳橋 瀬田川洗堰

pH(-)

H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21

山科川

隠元橋 白虹橋

天ヶ瀬ダム

ダムサイト 大峰橋 鹿跳橋

河川A類型

瀬田川洗堰

田原川 曽束川 大石川

信楽川 大戸川 喜撰山揚水発電

宇治発電用水路

図 5.5-30 天ヶ瀬ダム年平均 pH の縦断変化

(4)年平均 DO の縦断変化

瀬田川洗堰から下流河川の隠元橋まで、概ね同程度になっている。いずれの地点も、近 10 ヶ年 全ての年で環境基準を満足しているとともに、流入本川から下流への顕著な水質変化が見られな いことから、天ヶ瀬ダムの存在による DO への影響は小さいと判断される。

また、天ヶ瀬ダム貯水池への流入支川は概ね本川と同程度であり、流入支川による天ヶ瀬ダム 湖内の DO への影響は小さいと考えられる。

なお、平成 18 年(2006 年)~平成 21 年(2009 年)についても同様の傾向にあった。

田原川

曽束川 大石川

信楽川

0 3 6 9 12 15

隠元橋 白虹橋 ダムサイト

(表層)

大峰橋 (表層)

鹿跳橋 瀬田川洗堰

DO(mg/L)

H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21

山科川

隠元橋 白虹橋

天ヶ瀬ダム

ダムサイト 大峰橋 鹿跳橋

河川A類型

瀬田川洗堰

田原川 曽束川 大石川

信楽川 大戸川 喜撰山揚水発電

宇治発電用水路

図 5.5-31 天ヶ瀬ダム年平均 DO の縦断変化

(5)年平均 SS の縦断変化

流入本川から大峰橋、ダムサイト地点まで減少傾向にあり、下流河川の白虹橋はダムサイト表 層と概ね同程度になっている。なお、宇治発電所の放流量が加わった後の隠元橋では、白虹橋よ りも若干濃度が上昇しており、瀬田川洗堰と同程度になっている。

いずれの地点も、近 10 ヶ年全ての年で環境基準を満足しており、流入本川から下流へは SS 濃 度が低下傾向にあり、天ヶ瀬ダムの存在による SS への影響は小さいと判断される。

また、天ヶ瀬ダム貯水池への流入支川について、信楽川、曽束川、田原川は本川に対して濃度 増加方向となっているが、負荷量寄与率が小さいことから、これら流入支川による天ヶ瀬ダム湖 内の SS への影響は小さいと考えられる。

なお、平成 20 年(2008 年)に鹿跳橋地点で上昇がみられたが、大峰橋地点では他の年と同程度 になった。それ以外は、平成 18 年(2006 年)~平成 21 年(2009 年)についても同様の傾向にあった。

田原川 曽束川

信楽川 0 大石川

5 10 15 20 25 30

隠元橋 白虹橋 ダムサイト

(表層)

大峰橋 (表層)

鹿跳橋 瀬田川洗堰

SS(mg/L)

H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21

山科川

隠元橋 白虹橋

天ヶ瀬ダム

ダムサイト 大峰橋 鹿跳橋

河川A類型

瀬田川洗堰

田原川 曽束川 大石川

信楽川 大戸川 喜撰山揚水発電

宇治発電用水路

図 5.5-32 天ヶ瀬ダム年平均 SS の縦断変化

(6)年平均大腸菌群数の縦断変化

各地点とも年によってばらつきが大きいが、近 10 ヶ年のうち数ヵ年において環境基準を満足し ていない状況である。

全体的な傾向として、流入本川から大峰橋表層、ダムサイト表層と少しずつ低下する傾向にあ る。また、下流河川の白虹橋はダムサイト表層と概ね同程度になっているが、宇治発電所の放流 量が加わった後の隠元橋では、白虹橋よりも若干濃度が上昇しており、瀬田川洗堰と同程度にな っている。

また、天ヶ瀬ダム貯水池への流入支川については、本川に対して濃度増加方向となっている。

特に、田原川、曽束川は本川に対して 10 倍程度濃度が高い傾向にある。

なお、平成 18 年(2006 年)~平成 21 年(2009 年)についても同様の傾向であったが、やや低い値 を示している。

曽束川

信楽川

田原川 大石川

1 10 100 1000 10000 100000

隠元橋 白虹橋 ダムサイト

(表層)

大峰橋 (表層)

鹿跳橋 瀬田川洗堰

H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21

山科川

隠元橋 白虹橋

天ヶ瀬ダム

ダムサイト 大峰橋 鹿跳橋

河川A類型

瀬田川洗堰

田原川 曽束川 大石川

信楽川 大戸川 喜撰山揚水発電

宇治発電用水路

図 5.5-33 天ヶ瀬ダム年平均大腸菌群数の縦断変化

(7)年平均 COD の縦断変化

瀬田川洗堰から流入本川地点へ流下するに伴い、若干改善される傾向にある。さらに大峰橋ま では改善傾向にあり、ダムサイト地点で若干増加している。下流河川の白虹橋、隠元橋では、年 平均 BOD と同様に流入水質と同程度になっている。

以上のように、流入本川から下流への顕著な水質変化が見られないことから、天ヶ瀬ダムの存 在による水質への影響は小さいと判断される。

また、天ヶ瀬ダム貯水池への流入支川について、大石川、信楽川及び田原川は本川に対して希 釈方向、曽束川は濃度増加方向となっているが、負荷量寄与率が小さいことから、これら流入支 川による天ヶ瀬ダム湖内の水質への影響は小さいと考えられる。

なお、平成 18 年(2006 年)~平成 21 年(2009 年)についても同様の傾向であったが、やや高い値 を示している。

田原川 信楽川

曽束川

大石川

0 1 2 3 4 5

隠元橋 白虹橋 ダムサイト

(表層)

大峰橋 (表層)

鹿跳橋 瀬田川洗堰

COD(mg/L)

H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21

山科川

隠元橋 白虹橋

天ヶ瀬ダム

ダムサイト 大峰橋 鹿跳橋

河川A類型

瀬田川洗堰

田原川 曽束川 大石川

信楽川 大戸川 喜撰山揚水発電

宇治発電用水路

図 5.5-34 天ヶ瀬ダム COD 年平均値の縦断変化

(8)年平均 T-N の縦断変化

瀬田川洗堰から下流河川の白虹橋、隠元橋まで、ほぼ一様な水質状況である。

また、天ヶ瀬ダム貯水池への流入支川について、各支川とも濃度が高くなっているが、流量が 小さく負荷量寄与率が小さいことから、これら流入支川による天ヶ瀬ダム湖内の水質への影響は 小さいと考えられる。

なお、平成 18 年(2006 年)~平成 21 年(2009 年)についても同様の傾向にあった。

田原川

曽束川 大石川 信楽川

0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5

隠元橋 白虹橋 ダムサイト

(表層)

大峰橋 (表層)

鹿跳橋 瀬田川洗堰

T-N(mg/L)

H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21

山科川

隠元橋 白虹橋

天ヶ瀬ダム

ダムサイト 大峰橋 鹿跳橋

河川A類型

瀬田川洗堰

田原川 曽束川 大石川

信楽川 大戸川 喜撰山揚水発電

宇治発電用水路

図 5.5-35 天ヶ瀬ダム年平均 T-N 濃度の縦断変化

ドキュメント内 5. 水質 (ページ 187-197)