昭和 50 年(1975 年)~平成 21 年(2009 年)について、流入(本川)、大峰橋表層、ダムサイト表層、
放流(白虹橋)の窒素及びリンの濃度を形態別にとりまとめた結果を表 5.3-7、窒素の形態別濃度 の経年変化を図 5.3-21、リンの形態別濃度の経年変化を図 5.3-22 に示す。また、窒素、リンの 季節変化を確認するため、平成 18 年(2006 年)~平成 21 年(2009 年)の全窒素の月別変化グラフを 図 5.3-23 に、全リンの月別変化グラフを図 5.3-24 に示す。
窒素については、各地点とも T-N 濃度に大きな変動は見られないが、近年になって硝酸態窒素 が増加する傾向にある。この一因としては、以下の理由が考えられる。
○ 琵琶湖流域における人口が増加したことで流域からの負荷量が増加
○ 琵琶湖流域における下水道整備が進んだことで、有機態窒素が除去されたことで負荷量は 削減できたが、無機態窒素の割合が高くなったこと
○ 琵琶湖流域における下水道整備が進んだことで、下水処理場における処理水量が増加し、
無機態窒素の負荷量自体は増加したこと
図 5.3-25 に湖南中部浄化センター放流水質・水量の経年変化を、図 5.3-26 には流入(本川)地点 負荷量に占める湖南中部浄化センター放流負荷量(うち琵琶湖への流入量)の推移を示す。
リンについては T-P 濃度は各地点とも減少傾向にあったが、近年は横這いである。オルトリン 酸態リンがほぼ横這いであることから、T-P 濃度の減少は有機態リンが流域で除去されているこ とが要因として考えられる。
表 5.3-7(1) 窒素の形態別濃度の平均値のとりまとめ(S50~H21)
地点 内容
流入(鹿跳橋) 大峰橋 (表層) ダムサイト
(表層) 放流(白虹橋)
各地点とも、無機態:有機態の割合は、概ね 1:1 程度である。
全窒素の濃度に大きな変動が見られない一方で、無機態の割合が上昇傾向にある。
流入~貯水池~下流にかけて、形態に大きな変化は生じておらず、無機態の割合が上 昇する経年的な傾向も同様である。平成 18~21 年についてみると、各地点とも概ね横 ばい傾向である。
なお、各地点とも経月的な変化に傾向はみられなかった。
表 5.3-7(2) リンの形態別濃度の平均値のとりまとめ(S50~H21)
地点 内容
流入(鹿跳橋) 大峰橋 (表層) ダムサイト
(表層) 放流(白虹橋)
流入~貯水池にかけて、無機態:有機態の割合は、概ね 1:2 程度である。
近年において、下流の白虹橋において無機態:有機態の割合が概ね 1:1 程度となって いる。また、全地点において、全リンの濃度が経年的に低くなる一方で、オルトリン 酸態リンの割合が高くなっている。平成 18~21 年についてみると、放流(白紅橋)地 点で若干の上昇傾向が見られる以外は、各地点とも概ね横ばい傾向である。
なお、各地点とも経月的な変化に傾向はみられなかった。
流入(本川)
0 0.2 0.4 0.6 0.8 1
S50 S52 S54 S56 S58 S60 S62 H1 H3 H5 H7 H9 H11 H13 H15 H17 H19 H21 (mg/L)
全窒素 アンモニウム態窒素 亜硝酸態窒素 硝酸態窒素
ダムサイト(表層)
0 0.2 0.4 0.6 0.8 1
S50 S52 S54 S56 S58 S60 S62 H1 H3 H5 H7 H9 H11 H13 H15 H17 H19 H21 (mg/L)
大峰橋(表層)
0 0.2 0.4 0.6 0.8 1
S50 S52 S54 S56 S58 S60 S62 H1 H3 H5 H7 H9 H11 H13 H15 H17 H19 H21 (mg/L)
放流(白虹橋)
0 0.2 0.4 0.6 0.8 1
S50 S52 S54 S56 S58 S60 S62 H1 H3 H5 H7 H9 H11 H13 H15 H17 H19 H21 (mg/L)
出典:5-9 図 5.3-21 窒素の形態別濃度の経年変化
流入(本川)
0 0.02 0.04 0.06 0.08
S50 S52 S54 S56 S58 S60 S62 H1 H3 H5 H7 H9 H11 H13 H15 H17 H19 H21 (mg/L)
全リン オルトリン酸態リン
ダムサイト(表層)
0 0.02 0.04 0.06 0.08
S50 S52 S54 S56 S58 S60 S62 H1 H3 H5 H7 H9 H11 H13 H15 H17 H19 H21 (mg/L)
大峰橋(表層)
0 0.02 0.04 0.06 0.08
S50 S52 S54 S56 S58 S60 S62 H1 H3 H5 H7 H9 H11 H13 H15 H17 H19 H21 (mg/L)
放流(白虹橋)
0 0.02 0.04 0.06 0.08
S50 S52 S54 S56 S58 S60 S62 H1 H3 H5 H7 H9 H11 H13 H15 H17 H19 H21 (mg/L)
出典:5-9 図 5.3-22 リンの形態別濃度の経年変化