第1章 環境施策の方向
第3節 2 歴史・文化と景観
■ 県 指 定 ・ 市 指 定 文 化 財 一 覧
( 2 ) 景 観
本市は、江戸川河口の漁村から始まり、東京湾の海面埋立事業により形成された平坦 な地形上に急激に発展した都市であり、元町地域には歴史的な面影が残る一方で、近代 的な新しい風景も併せもつ特徴があります。
また、近年のまちづくりにおいては、都市の機能性や安全性だけではなく、潤いと安 らぎのある良好な景観づくりに関心が高まってきています。
わたしたちのまちへの愛着と来訪者にも魅力のある環境づくりのために、市・市民・
事業者が協働して、水と緑に囲まれ、本市に残る歴史を活かした浦安らしい個性のある 景観形成を図ることが必要です。
第3節 2 歴史・文化と景観
2 目 標
■ 環境目標
先に示した現状と課題を踏まえ、環境目標を次のように定めます。
3 施策の方向
先に示した環境目標及び環境指標の達成に向けて、次の施策の方向を定め、総合的・
計画的に各種の施策・事業を展開します。
( 1 ) 歴史的・文化的資源の保存と活用
① 文 化 財 、伝 統 芸 能 、 伝 承 等の 保 存 ・ 活 用 の 充 実
○ 市の重要な有形・無形の文化財を浦安市指定文化財として保護するとともに、その 活用に努めます。
○ 指定文化財の他にも、地域に伝承されてきた伝統芸能・技術など、文化資源の総合 的な把握を進めるとともに、その保護、体験学習などへの活用・情報提供に努めま す。
○ 保存樹木への指定などにより、社寺境内地に残る大木等の保存を推進します。
歴 史 的 ・ 文 化 的 遺 産 を 守 り 生 か す と と も に 、 潤 い の あ る 景 観 を 創 出 す る 。
第3節 2 歴史・文化と景観
( 1 ) 歴 史 的 ・ 文 化 的 資 源 の 保 存 と 活 用
( 2 ) 景 観 形 成 歴 史 的 ・ 文 化 的 資 源 を
守 り 生 か す と と も に 、 潤 い の あ る 景 観 を 創 出 す る 。
施 策 の 方 向 環 境 目 標
② 博 物 館 を 拠 点 と し た 保 全 と 活 用 の 推 進
○ 歴史、文化に関する資料の収集、保存、調査を推進します。
○ 体験学習の機会を創出し、楽しく学べるように体験学習を推進します。
○ 干潟観察会、野鳥観察会などの野外学習活動や、自然や歴史・民俗などの講座、講 演会などを行い、自然や歴史、文化に対する理解を促進します。
○ 教員講座や、総合的な学習の時間などの学校教育の一環として、子どもたちの体験 学習を推進します。
○ 学校と連携して、郷土博物館活用のための副読本の作成と活用を行ったり、郷土博 物館と学校の情報のネットワークを構築し、環境学習、郷土学習などのデータの共 有と活用を図ります。
○ 博物館の運営を支えるボランティア団体の育成や文化団体の活動紹介や後継者の育 成などを通して、市民参加による運営の推進と伝統の継承を図ります。
○ 海苔養殖など、かつて浦安で行なわれていた漁業を再現することにより、これらを 用いた体験学習を推進します。