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歳代から 50 歳代では、 「男はつらい」と過半数が感じており、その内容を みると、 「妻子を養うのは男の責任だと言われる」 「仕事の責任が大きい、仕事ができ

デートDV

男性の 30 歳代から 50 歳代では、 「男はつらい」と過半数が感じており、その内容を みると、 「妻子を養うのは男の責任だと言われる」 「仕事の責任が大きい、仕事ができ

況をみても家事労働の負担が大きくなっていることがわかる。男性の家事時間は極め て短く、これからの高齢社会を生きていくうえで、介護予防という観点からも、生活 自立の必要性を明確にし、啓発や学ぶ機会をつくっていくことが重要である。 

また、男性の家事や子育て、介護などへ積極的参加を促進する方策として、女性で は「男の子にも小さいときから家庭や学校で家事や育児を体験する機会を増やすこと」

を5割強が選択し、男性自身は、 「夫婦・カップルの間で家事などの分担をするように 十分話し合うこと」 、 「男の子にも小さいときから家庭や学校で家事や育児を体験する 機会を増やすこと」が約3〜4割である。 

男性自身が育児・介護に関わることの大切さに気づくための啓発や学習機会の提供、

さらには家庭生活に参画しやすいよう事業所に向けて職場環境づくりを推進していく 必要がある。 

女性が働き続けるために必要な施策としては、 「保育制度の充実」 「育児・介護休業 制度(病気の看護・介護など)の充実」 「男性の家事・育児・介護等への積極的参加」

が挙げられている。 

女性が働き続けられる職場環境は、男性にとっても働き続けやすいことにつながり、

ひいては男女がともに、仕事や家庭・地域活動・私生活を自分のバランスで充実させ ることになる、ということを市民ならびに事業所へ啓発し、就労環境の整備を引き続 き推進していくことが必要である。 

 

(4)子育てや教育

子どもたちに望む将来の生き方では、男の子には「経済的に自立した生活をする」 、 女の子には「家族や周りの人たちと円満に暮らす」や「人間性豊かな生活をする」を 望む割合が高く、子どもの性別によって望むことに違いがあることがわかる。 

子ども達が最初に出会う社会である「家庭」で固定的な性別役割分担意識を再生産 することがないような施策の展開が望まれる。 

また、保育施設や学校のなかで性別による固定観念を抱くことなく、子どもたちが 自由な生き方を選べるよう、子育て支援や教育に関わる部局及び機関との連携をとり ながら、男女共同参画の視点で施策を推進していくことが求められている。 

 

(5)女性と男性の健康支援

男性の 30 歳代から 50 歳代では、 「男はつらい」と過半数が感じており、その内容を

近年は、女性専用外来の開設をはじめとする女性特有のからだの悩みを相談できる 場が増えつつある。誰もが自分の健康を大事にする権利があることを啓発し、それぞ れの性に特有の疾病など性差に配慮して一人ひとりの状況に応じた医療を受けられる ような取り組みが求められている。 

 

(6)暴力の根絶と人権の尊重

女性への人権侵害についてたずねた設問では、人権侵害だと思う割合が5割を超え た項目はなく、また、女性よりも男性の方が割合は低くなっている。 

メディアにおける性・暴力の問題点では、 「そのような表現を望まない人や子どもの 目に触れている」 「社会全体の性に関する道徳観・倫理観が損なわれている」が上位に 挙げられている。 

日常生活で何気なく目にしているものが、他者を傷つけたり、不快にさせているこ とに気がつくようメディア・リテラシーを取り入れた教育やモラルの向上が求められ る。 

配偶者(事実婚・別居中を含む)や交際相手からの暴力を受けた経験で割合の高か った項目は、<大声でどなられる><『だれのおかげで、お前は食べられるんだ』 『か いしょうなし』などと言われる><なぐったり、けったり、物を投げつけたり、突き 飛ばしたりするなどの身体に対する暴力を受ける><いやがっているのに性的な行為 を強要する>で、女性の割合の方が男性を上回っている。 

あらゆる暴力の根絶に向けて、予防のための啓発はもちろんのこと、暴力によらな い問題解決能力を習得するための学習機会の提供、万が一起きてしまった場合に備え て、被害者が安心して相談できる体制づくりと相談窓口の周知が重要である。