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本節では、それぞれの構成部分の機能について、具体例をあげて説明する。

■ 「課題提示」部分の機能

 「課題提示」部分は、 「初期画面」時に、,画面全体に表示される。この部分の目的は、

学習者に、次の「メイン画面」で行う学習作業の内容を把握させることにある。そのため、

この部分は、学習者に課題文を提示することに主眼が置かれている。

 以下、このカードについて、各部の詳細を述べる。そのレイアウトは、図皿一3の(

A)のように、中央に題名「鎌倉時代の歴史」、右下に「操作方法について」 「課題につ いて」「メイン画面に移動」の3つのボタンが配置される。そして、それぞれのボタンを クリヅクすることで、以下の機能が実行される。

 最初のボタン「操作方法について」をクリヅクすると、開発教材の操作の概要を述べた 解説文があらわれる。これは、本教材を最初に操作するとき学習者が戸惑うことを想定し て、操作の手順を説明するものである。

 2番目のボタン「課題について」をクリックすると、図五一3の(B)のように、題名 を表示していた部分が課題文に変化する。この課題文は、学習者に次の3点を求めるもの

である。

 ・探究テーマは、学習者が自らの興味関心に基づき自由に設定すること。

 ・その解答を求めて、学習者は「資料データベ・一一一ス探索」部分という「基本的歴史事項   」を説明したカード群を探索すること。

 ・探究した結果は、コンピュータ上に作品としてまとめ、発表すること。

 3番目のボタン「メイン画面に移動」をクリヅクすると、この「課恵提示」部分が閉じ、

「メイン画面」へと移動する(27頁の額皿一1参照ン。こうして、学習作業を開始するこ とができるようになる。このボタンの操作については、上記の課題文の中で指示が行われ

る。

(A)

鎌倉時代の歴史

操作方法について

課題について

メイン画面に移動

(B)

 〈課題〉

 まず最初に、このソフトを動かして鎌倉時代の歴史を学習しながら,あなたが輿味関心をもったことや疑問に 思ったことを.探究テーマとして設定して下さいg

 次にそのテP・マの答えを求めて、「資料データベース探索」などを自由に探紫しながら.自分の考えをまとめあ げて下さい。

 そして最後に.自主作品制作に移って.まとめ上げた作品を、発表用作品として仕上げて下さい。

 分かりましたか? 分かったら.右下の1メイン画面に移動jというボタンをクリックして下さい。

操作方法について

課題について

メイン画面に移動

2 「基本的内容の学習」部分の機能

 「基本的内容の学習」部分は、 「メイン画面」において、画面左上の位置に、青の背景 色を配したウインドウとして表示される。この部分の目的は、学習者に鎌倉時代という単 元全体の概要を確認させることにある。さらに「資料データベース探索」部分を併用する

ことで、学習者に各自の興味関心に基づいて主体的に探究テーマを設定させ、その解答を 探究させることにある。そのために、この部分は、対象単元「鎌倉時代」について、その 概要を通史的に説明するものとなっている。チュートリアル構造を持つ17枚のカード群 で構成される。

解説文

←各機能の    操作部分

←学習情報 部分

←各機能の    操作部分 カード移動機能 ウインドウ移動機能

図E−4 「基本的内容の学習」部分

 以下、この部分に表示されるカードについて、斉部の詳細を述べる。まず、そのレイア ウトは、全カードとも共通で、図五一4のように配置される。最上部と最下部には、各種 の「機能ボタン」を配した操作部分が置かれ、両操作部分の間には学習情報を記す部分が 置かれる。学習情報を記す部分は、さらに上部に「カード名」、左側に「写真・図表」、

右に「解説文」を配置した部分にわかれる。

 このうち、各種「機能ボタン」を配した操作部分は、それぞれのボタンをマウスでクリ

リヅクすると、メイン画面右上のコントロールパネル部分が、アクティブ(操作可能)に なり、そちらへ操作が切り換えられる。なおコントロールパネルがそのとき非表示の場合 には(表示・非表示は学習者により自由に設定できる)、その再表示もあわせて行う。そ の右の「ひらめきメモ保存/閲覧」をクリヅクすると、学習情報を表示する部分の上に、

メモの書き込み・閲覧用のフィールドが開き、その機能が実行できるようになる。また、

左下の「矢印のボタン」は、カードの移動機能である。そのボタンをクリックすることで、

それぞれ左から順に、最初のカード、ひとつ前のカード、直前に表示していたカード、ひ とつ緩のカード、最後のカードへと移動を行うことができる。以上のように、学習者の作 業を支援する役割を持つのがこの部分である。なお、「矢印のボタン」以外の「機能ボタ

ン」は、 「コントロールパネル」部分にも、全く同じものを設定している。しかも、そち らの方が操作性が良い。したがって、実際には、本ウインドウの「操作ボタン」が利用さ れるケースは少ないと考えられる。しかし、学習者の便宜を考えた場合、選択肢の多さも 重要と考え、この「ボタン」が残されている。

 一方、学習情報を記載した部分については、以下の様になる。まず「カード名」は、前 章で定めた「知識ベース」に準じて設定される。表∬一1は、この「カード名」の一覧で ある。その順序は、チュートリアル型であることを踏まえ、17枚を分野別に時代順を考 慮して配置したものとなっている。すなわち、8枚目までは平氏政権から執権政治の確立 にいたる鎌倉時代前期の政治が、時代順に説明される。ついで9、10枚目では鎌倉時代 の社会経済が、その後11枚目から13枚目では鎌倉時代の文化が、分野ごとに説明され る。そして最後は再び政治に戻り、元冠から幕府滅亡という鎌倉時代後期の政治が説明さ れている。

表∬一1 「基本的内容の学習」部分の全「カード名」

1 平氏政権 7 承久の乱 13 鎌倉時代の美術 2 源平の争乱 8 執権政治 14 元冠

3 鎌倉幕府の成立 9 鎌倉時代の社会 15 得宗専制政治 4 鎌倉幕府の職制 10 鎌倉時代の経済 16 鎌倉幕府の衰退 5 鎌倉幕府の基盤 11 鎌倉時代の宗教 17 鎌倉幕府の滅亡 6 北条氏の台頭 12 鎌倉時代の文学

 次に、 「解説文」は、各カードとも200文字程度の文章で構成される。その記述方針 は、まず第1に、各カードの担当する時代・分野について、その特徴を簡潔に紹介するこ

とが基本となる。そのため、個々の歴史事項の内容については説明が省かれている。第2 に、鎌倉時代における「基本的歴史事項」はできるかぎり挿入する。その理由は、この解 説文をもとに、学習者が「資料データベース探索」部分のカードを検索することになるか

らである。「資料データベース探索」部分の「カード名」は、次項で紹介するが、個々の

「基本的歴史事項」で構成されている。したがって、その探索の手掛かりが「解説文」内 に配置されることは重要である。200文字という限られた解説文字数のなかで、また歴 史の流れを主体に構成した文章において、組み込まれる「基本的歴史事項」の数は限られ ている。しかし、探索の手掛かりという重要な意味を持つため、多少、文章表現に問題が 生じても、止むを得ない処置と考える。

 最後に、「写真・図表」については、ウインドウの大きさから考えて、各カードに配置 される枚数は、 1枚が妥当な数である。そのため、組み込まれる「写真・図表」について は、十分に厳選する必要がある。これを踏まえ、「写真・図表」については、それぞれの

「カード名」および「解説文」の内容を象徴す為ものが選ばれるように心掛ける。さらに、

その関係を明示するため、写真の下には、簡単な説明が配される。

 最後に、実際の記載例について、図π一4をもとに紹介する。このカードは、「基本的 内容の学習」部分の1枚目にあたる。その「カード名」は「平氏政権」である。「解説 文」については、上記の方針に基づいて構成されている。すなわち、この「平氏政権」カ ードの役割は、鎌倉幕府成立直前の政治の流れを整理し、あわせて当時の政治状況たつい て学習者に理解させることにある。そこで、「解説文」の内容は、平氏政権そのものの解 説に限定するのではなく、その成立過程から衰退までの歴史の流れを概観している。まず 最初に、 「保元・平治の乱に勝利をおさめた」 「娘徳子を入内させセ」 「一族で高位高官 を独占して」の墨絵で、平氏政権誕生の経緯に触れる。次に、 「西国・瀬戸内の武士たち を家人として」 「膨大な知行国・荘園を所有して」の親心で、平氏政権そのもののの特徴 を紹介し、あわせて「日宋貿易」について言及する。最後に、 「旧勢力(後白河上皇や南 都の寺院)の反発を生み」の表現で、鎌倉幕府成立に至る政治の流れについて紹介するの である。「基本的歴史事項」をできるかきり挿入する件については、図皿一4のカードの 場合、 「保元の乱」 「平治の乱」「平清盛」 「平徳子」.「日宋貿易」 「後白河上皇」「南 都」などがそれにあたる。次に、「写真・図表」については、「平氏政権」のカードでは、

「厳島神社」を採用している。「厳島神社」は、広島県厳島にある、かつての安芸国の一

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