根腐れを起こしてしまいます。
根が鉢の中を回りながら伸びると、
徒長枝の原因にもなりますので 樹形が崩れやすくなります。
(1)植え替えの目的は?
植え替えの目的は2つあります。
1、根を切ること 2、用土を新しくすること
根を切って古い根、枯れた根を取り除くと、
新しい根が生えてきます。
新しい根は水や養分を吸収する力が強いので、
木が元気になります。
鉢の中の用土は、時間が経つにつれて 粒が崩れたり、雑菌が繁殖します。
粒が崩れると目詰まりを起こしやすく、
通気性が衰え、雑菌が増えることで
根に酸素が供給されにくくなります。
植え替えをして新しい根を増やし、
用土を取り換えて環境をよくする。
これが、植え替えの目的です。
(2)植え替えの回数 植え替えは、生長の早い木、
若い木は毎年1回植え替えます。
生長の早い木とは、枝や葉がよく繁る木です。
同じ樹種でもよく繁る木と、
それほどよく繁らない木がありますので、
勢いの弱い木は2年に1度にした方が良いです。
松柏類は、1年に1度しか成長しないので、
植え替えは3年から5年に1度でよいのです。
しかし、用土は2年、3年と月日が経つと 水の吸い込みが悪くなり、通気性が衰えるので、
根の生長と用土の様子を見ながら判断する必要があります。
◇1年に1回のおもな樹種
姫リンゴ、ウメモドキ、小姓梅、
マユミ、グミなどの実もの。
カイドウ、黄梅、梅、などの花もの。
ニシキギ、ニレケヤキ、ツタなど葉もの。
◇2年に1回のおもな樹種
松柏類を除いて、ほとんどの木は 2年に1回は植え替えをしないと 鉢の中が根でいっぱいになり、
木が弱ったり枯れたりします。
◇3~5年に1回の樹種
松柏類の黒松、赤松、錦松、蝦夷松、
コメツガなど1年に1回しか伸びない木は、
毎年植え替えると根の生長が 追いつかず、樹勢が衰えたりします。
根の様子を見ながら鉢が
根でいっぱいになるようでしたら、植え替えます。
(3)植え替えの時期 植え替えの時期は
地域と樹種によって違いがあります。
四国・九州と北海道では2カ月ほども差があるので、
一概に「いつ」と言うことはできませんが、
基本的には新芽が動く少し前になります。
芽が動くというのは、
枝についている新芽が開く前。
新芽が膨らんできたときです。
新芽が開いて葉が出始める前までが適期となります。
この時期は、根を半分くらい切って植え替えても 新しい根が元気に生えてきます。
(4)植え替えの方法 1、根を鉢から外す
外したら周囲の根と土をハサミで切るか、
カッターでほぐします。(深く切り込まず、5ミリ程度)。
2、ピンセットで根をほぐす。
幹の真下の根が重要なので、
なるべく裏側からほぐしていくとほぐしやすいのです。
3、太い根、交差している根は根元から切る。
根を半分ほど切り落とし、
太い根は根元から切ります。
4、根を固定する準備
鉢の底にネットを針金で固定したら、
根を固定する細い針金を通しておきます。
5、粒の大きなゴロ石を敷く ゴロ石は、1層から2層。
浅い鉢の場合はゴロ石を使わず、
直接、植土でもよいです。
6、植土を入れ、木を置いて針金で固定する ゴロ土の上に植土を入れます。
植土は真ん中を盛り上げるようにします。
針金はあまりきつく締めすぎないようにして、
鉢と木が離れない、ぐらつかないようにする。
7、植土を詰める 隙間に植土を入れ、
棒で軽くつつきながら詰めていきます。
強くつつかないようにしてください。
8、化粧土を載せる 化粧土を載せるのは、
観賞価値を高める効果もありますが、
植土が乾燥しないようにするのが本当の目的です。
浅い鉢は化粧土を載せることで 乾燥を遅らせることができます。
9、微塵を取り除く
化粧土を載せたら、1時間以内に
じょうろ(ホースのシャワー)で水をかける。
最初のうちは鉢底の穴から
濁った水が流れ、次第に透明になります。
穴から出る水が透明になったら植え替えは完了です。
透明になるまで水をかけるのは、
用土の微塵を取り除くためなので 忘れないようにしてください。
(5)適期を外した植え替え 樹種によっては、芽が動いた後で
植え替えするものもあります。
例えば五葉松は夏。
モミジは紅葉が終わる前などがあります。
ただし、これは
どの樹種にも共通するものではなく、
基本的には初冬から早春までの 休眠期に植え替えるのが良いのです。
しかし、休眠期には
真冬の気温の低い時期もあるので、
その時期の植え替えは避ける方がよいでしょう。
植え替えをした後は、木はできるだけ根を伸ばし、
葉を展開して秋から冬に向けて養分を蓄えます。
春の芽吹き時期を外すほど、
このサイクルを壊すことになるので
どうしても、春に植え替えができない場合は 根を切りすぎないこと。
どの程度を目安にするかと言えば、
木と根のボリュームを同じに保つことです。
弱った根を除去する程度にとどめ、
根を切った後は枝をせん定して 木を小さくする必要があります。