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2 梱,等々の禁輸品目を去る 2 月から 8月1 2 日までの聞に搬入,三 井物産と黙契のうちに,借款資金で充当決済することにしたとの東京電を掲

ドキュメント内 アジアの動向 韓国 1966 (ページ 190-200)

〜 蒸

ターなど 1 2 梱,等々の禁輸品目を去る 2 月から 8月1 2 日までの聞に搬入,三 井物産と黙契のうちに,借款資金で充当決済することにしたとの東京電を掲

韓 国 (9月)

原料は「韓肥付属の研究所,病院の必要資材として合法的に輸出した」と言 明 。 o 経済企画院, 密輸品が導入資金でまかなわれた事実が判明すれば,

「長期決済方式による資本材導入法」第

4

2

項違反として処置すると発 表 。

24

日 。金鍾泌共和党議長,張副総理の更迭を朴大統領に主張。 o 韓肥常 務李昌照氏(李乗砧社長の次男〉,緊急逮捕される。 「自分がすべての主謀者 である J と自供。 o 密輸事件の主謀者であると韓肥側から発表されていた李 逸変氏は事件以来行方不明であったが,自首し,収監される。 o 汚物事件の 金議員逮捕される。国会は金議員の辞表を賛成

111

,反対

18

,棄権2

2

,無効

4で受理可決。

26

日 o 朴大統領,丁内閣の一括辞表を t i r F ,財務・法務長官更迭で一部

改閣。

0

ソウノレ各紙は,韓肥が三井物産と二重契約を締結し,

OTSAのほ

か,テレビ

5

台,温度計

100

個,便器と圧力縮小ノミノレプ,電子計算機

3

台 ,

苛性ソーダ

500ト

ン , ソディウム・バイクロメート

10

トン,オイノレ・ベイト

i 国(9月〉

て,国民一般のきびしい追及の結果,大統領の強硬指示に基づいて全面捜査 に乗り出し,財務,法務の 2長官を更迭,国会の特調委設置に応ずるなど積 極的態度を示してきた。しかし反面,韓国肥料を国家に献納するというのを 腕曲にしりぞけ,法人,個人の両罰規定の適用を避けて責任は李氏に及ばず 一部幹部の責任追及程度で事件を収拾する方針を変えないものとみられる。

また,事件処理に関連していたとして張企画院長官の更迭を強く主張した金 鍾泌党議長の建議もいれられなかった。

世論の批判は,もっぱら財閥と政治権力の結託に向けられ,法適用の厳正 と公平を主張しているが,今度の密輸事件は政府の経済施策が財閥中心であ ることと無関係ではないとの声が強い。とくに,①政府の経済開発計画が財 開の資力とイニシアティヴに依存し,数々の特恵政策によって財閥育成の方 向に推進されている,②第

2次5

カ年計画の難点として一般に指摘されてい るのは内資の調達計画であるが,企業担当の財閥は政府保証の現金借款,ま たは民間借款を利用して偽装資材を密輸し,その販売代金を内資に充当する 方法が半ば公然と行なわれている,③金利上向き調整以後,低利(年

6

%) 

の外国借款で得た資金は,国内貯蓄金利年30% との利ザヤで多額の収益をも たらしている,等々である。三星財閥は,現金借款の形ですでに数百万ド ノレを獲得しているといわれ, しかも,私債金利年 72% であることを考慮に入 れると,韓国財閥の安易な致富方法との指摘は根拠のないものではなかろ

っ ロ

すでにみてきたように,今回の密輸事件の処理に関して政府首脳にある種 のジレンマが存在するようである。だがこの問題は, 「三星財閥の運命にの み関することではなく,政府と国家の運命に関連すること」 (東亜日報

9.23

社説〉である。経済建設の推進力を一部の財閥に求めるか,またはより広範 な国民階層のうえに求めるか,朴政権はいまひとたび、選択をせまられている ようである。

(注〉 密輸事件に対する与党の態)主については日;JL,国内政治, 9.24参照。

物朴大統領の67年度施政演説

国会は本会議で8日,総規模1644

億ウォンの

1967年度予算案に対する朴正照大統領

‑ 5 ‑ 一(175)ー

韓 国 (9月)

の施政演説(大統領予算教書)を聴いた。丁一権総理が代読したこの演説で朴大統領 は, 「67年は第1次経済開発5ヵ年計画の成果を土台に, 第2次5ヵ年計画が始めら れる初年度として, 自立経済の確立と祖国近代化を段階的に成就するよう推進しなけ ればならない時点」であると強調した。

朴大統領は新予算案が,①均衡予算案であり,②第2次5ヵ年;

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両を成功のうちに 出発させる予算である,③安全保障体制を強化する予算であるばかりか, ④節約と効 率の予算であると説明した。

朴大統領はまた,ベトナムに対する最大限の支援,統韓(朝鮮統一)研究に対する 努力,民間貯蓄の最大限の拡大追求,農家所得の増大, 実業教育の強化,警察力の強 化などを含む新年度諸政策を明らかにした。

この大統領施政演説にたし、して与党共和党の申束峻スポークスマンは, 新予算案は 均衡予算編成に重点を置きながらも最大限の投融資を確保しようとするもので, 政府 事業と行政費面では多くの削減がさけられなかったとし, 「凶

t

が耐之と節約を覚悩

してくれるよう望むJと論評した。

一方,野党民衆党の李重載スポークスマンは「新予算案は経済開発という点では無 計画的な予算であるとともに,地域的に偏重しているばかりでなく,公報費,情報費 など政権維持費が過重に策定されている選挙予算である」と批判した。

(注) 演説の内存は資料に収録。

物韓日経済閣僚懇談会

去る8日からソウルで、聞かれた韓日経済閣僚懇談会は, 1:1 Iii]の日程を終了して10 日に閉幕した。

懇談会は閉幕にあたって,討議内容を共同新開発表のかたちで、公表したが, これに よると,④両国閣僚は韓日経済協力について友好的でかつ率直な意見を交換した,

②韓国側は第2次5ヵ年計画の内容を詳細に説明し, 日本側はこの計画の遂行に協力 すると述べた,⑥懇談会はさらに,請求権と経済協力資金の導入・使用効率化問題,

民間信用供与と第 2次 5ヵ年計画に対する協力問題, 両国の貿易不均衡是正問題,在 韓日本商社の地位問題, その他各方面にわたる両国経済貿易関係問題を討議した(詳 細は資料参照)。

この懇談会には,日本側から藤山(企画庁〉,福田(大蔵入三木(通産〉,松野(農 林〉,荒船(運輸〉の5閣僚そがろって出席した。韓国側は懇談会で,具体的な問題を いっきょに解決するということに重点をおかず, この機会に全般的な問題での相互理

一(176)ー ‑ 6

韓 国 (9月〉 解を深めるとの態度で日本側に対した。 しかし請求権資金(5億 わ け の 繰 上 げ 使 用 については日本側から拒否されたものの, 民間ベースの借款「3億ドル以上」の増額 問題については,原則的に了解をとりつけることに成功したようである。

この点について, 日本側の藤山団長は帰国後(11日〉の記者会見で, 「民間借款の 憎額は現状ではできないが, 日本経済がさらに好転すれば別に考えたい」とのべた が,福田蔵相(12日〉,三木通産相(13日〉はそれぞれ記者会見で, 「韓国向けの民間 借款に基づくプラント輸出の承認は,韓国側の要望する優先順位を尊重しながら近く 再開したいJと発言している。

この懇談会の成果について,韓国の新聞は一般に, 両国間の理解を深めるという会 議の目的からは有益であったとしているが,一部には, 貿易不均衡是正問題について の消極的態度を指摘して, 「この会談が韓日経済関係の現状を根本的に改善しようと いう努力をみせるまでにはいたらなかった」 (東亜日報9.12社説)と批判しているO

(注〉 日本の対韓民間1/1\°欽(「3低ドル以上」〉によるプラント輸出は,去る6J‑J ろから大蔵,さらに通産などの政府当局が,その ラッシュ ぶりを警戒,輸出 認可が最近停止されていた。この時点までに日本政府が認可した対幹プラント輸 出は, 27件, 1億27百万ドルといわれているが,このほかに「「3億ドル以上」

中には,漁船用借款9千万ドル,船舶用借款3千万ドルが協定によって両国間に 了解されており,これらを合わせると約2億5千万ドルにのぼる。さらに,韓国 側が認可しながらも日本側でまだ認可していないもの約2億5千万ドルを加える と,韓日経済協力の初年度において民間ベースのプラント輸出は約5億ドルがす でに確定,または確定途上にある。

番多米穀の政府買入れ価格問題

経済企画院で明らかにされたところによると,韓米両国実務者たちは1

H

,今年度 米穀の政府買入れ価格を1カマス(80kg)当り3150ウォンとし,買入れ量を257万石

(輸出用40万石除外〉とすることで合意した。

これにたいし農林部が策定した買入れ価格案は, 今年度の物価上昇率を7 %とみて 1カマス3360ウォンとしていたQ なお韓米間で合;立されたこの案は, 大統領の裁11Jを 得しだい国会に上程されるO

一方,農林当局が14日に明らかにしたところによると, 1966年度の米穀生産費は,

白米1カマス(80kg)当り2922ウォンで,昨年度の2668ウォンに比して9.5%上昇し た。なお,籾の1カマス(54kg)当り生産費は1264ウォンで,桐包費は34ウォンであ

る。

‑ 7 ‑ 一(177)一

韓 国 (9月)

一方,反当り生産費は9451ウォンであるが,この算定基準は, (l)土地用役費を地仙

i

の8.4%とみて4506ウォン,②労力費を141時間で時間当り21ウォン30チョンとみて 3007ウォン,③その他経費938ワオンとなっている。 (朝鮮日報9.15)

米穀買上げ価格の政府案をめぐって,全国の農協組合長695名は連名で22日,政府 の買上げ米価を精穀lカマス(80kg, 2等品)当り 3402ウォン以上にするよう政府と 関係要路に要求した。

米穀買上げ価格については,来年の選挙をひかえて, 与党内にも引上げを主張する 声が強いので,今後の国会審議の推移が注目される。

(注) 'fl上げ米側をめぐる幹米

r r n

の意見対立については, II ,iL 

物外米 6万トンの緊急輸入問題

張基栄副総理と朴東昂農林部長官は2

共同記者会見を行ない, 外米6万トンを端 境期の穀価安定のために緊急導入すること, うち3万トン(21石)は, 9月中に台湾 米をトン当り 167ドノレ50セント(FOB価格〕で導入し,その1部の4000トンが3IJに 釜山に到着することを明らかにした。張長官はまた,このような緊急導入の理由とし て,①穀価調節米の放出が例年よりかなり早かった,②世界的な小麦の不作で、アメリ カの余剰農産物導入が不振である, ③昨年の米穀生産量推計が不正確(約300万石の 過大評価といわれる)であったため,今年の需給計画に支障が生じた,④米穀6Jjト

ンを日本に輪山したことなどをあげた。

一方, 野党民衆党の李重載スポークスマンは3日, 「年初に米6)jトンを日本にト ン当り 168ドノレ80セント(船積引渡し価格)で輸出し, わずか数ヵ月後に日本商社を 通じて台湾米をトン当り 173ドル80セント(釜山到着価格)で輸入するのは, 国庫損 失をもたらす乱脈行政であるばかりか,政治的な黒幕が介在している疑いがある」 と 政府を非難した。

なお,政府保有米の払底状態に関連して農林部当局者は3fl,  「政府の今年度穀価 調節米128万石が,去る2日で全量放出され, 穀価調節用として流用できるのは軍糧 米6万石と官需用1万石の合計7万石であるが, 最近の放出量は1日3万カマス以上

であるからこれは 5日分にしかならない」とのベた。

また, この台湾米の導入価格を現行為替レートで換算すると, Iカマス当り価格は 4016ウォンとなり,調節米販売価格3350ウォンとの差額から生ずる赤字は5億6000万 ウォンも見込まれる。このため,今年度の糧穀特別会計の赤字は当初計上していた14 億ワオンを大きく上回る約20億ウォンとなり,政府が計画している今年産米穀257万

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