第1節 計画の目的
第1項 東海地震に関する事前対策計画の目的
この計画は、大規模地震対策特別措置法(昭和53年法律第73号以下「大震法」という。)
第6条第1項の規定に基づき、東海地震に係る地震防災対策強化地域について、東海地震に関 連する調査情報(臨時)、東海地震注意情報、東海地震予知情報(以下「東海地震に関連する 情報」という。)の発表及び警戒宣言が発せられた時から地震発生までの間における事前応急 対策を定め、地震防災体制の推進を図ることを目的とします。
第2項 東海地震に関する事前対策の体系
東海地震に関する事前対策の体系は次のとおりです。
第3項 地震防災対策強化地域
大震法第3条の規定に基づき、地震防災対策強化地域に指定(昭和54年8月7日)されてい ます。
<地震防災対策強化地域指定市町(8市11町)>
第2節 予防対策
第1項 市の対策
警戒宣言発令時等における体制を、防災訓練や防災教育をとおして市民に周知させるととも に、避難計画の整備や防災体制の拡充などに努めます。
また、避難所、避難路、消防用設備を始め、緊急輸送道路、通信施設等各種防災関係施設な ど、地震防災上緊急に整備すべき施設等について、地震対策緊急整備事業計画において年次計 画を定め、その整備推進を図ります。
第2項 学校、病院等不特定多数の者が出入りする施設の対策
市立小中学校は、東海地震注意情報の発表時や警戒宣言の発令時及び災害時における児童・
生徒等の安全確保を図るため、各学校において作成している防災計画等の見直しを行い、実効 性のある避難・誘導・保護計画を定め、学校及び教職員の果たすべき役割の明確化を図ります。
また、病院、映画館、デパートなど不特定多数の者が出入りする施設、大規模な工場や事業 所、危険物の製造、電気・ガス・水道などの施設、鉄道事業等については、東海地震注意情報 及び東海地震予知情報が発表された場合あるいは警戒宣言が発せれた場合の災害防止と社会 的混乱を避けるため、それぞれの施設管理者等が地震防災応急計画を作成します。
第3項 東海地震に関連する情報の知識の普及
東海地震の切迫性や東海地震に係る防災意識の普及、啓発に努めるとともに、警戒宣言が発 せられた場合等に市民等が的確な判断に基づいて行動ができるよう、次のような防災知識の普 及啓発に努めます。
(1) 警戒宣言の性格及びこれに基づきとられる措置の内容 (2) 東海地震の予知に関する知識
(3) 東海地震に関連する情報及び警戒宣言の内容、予想される震度等に関する知識 (4) 東海地震に関連する情報が出された場合、あるいは地震発生時にとるべき行動
(5) その他、正確な情報の入手方法、がけ崩れ等の危険地域、避難場所、備蓄や家具の転倒 防止対策、住宅の耐震診断・耐震補強等
第4項 防災総合訓練
東海地震に関連する情報等の伝達や警戒宣言発令前からの準備体制、警戒宣言発令時及び大 規模地震が発生した場合を想定し、市、防災関係機関及び自主防災隊が一体となり、通信、避 難、救助、消防、警備、ライフライン復旧及び災害対策本部の運営訓練等各種訓練を総合的に 実施します。
第3節 警戒宣言発令時等対策
市は、警戒宣言が発せられたときから地震が発生するまで、又は警戒解除宣言が発せられる までの間、警戒宣言発令時対策を実施します。
また、警戒宣言が発令された場合には、東海地震の発生後に災害応援協定に基づいた応援を 円滑に行うため、情報の共有を図りながら必要な対応を相互にとります。
なお、警戒宣言発令時対策の実施に際しては、市民の日常生活への影響や地域社会の経済的 影響及び高齢者、障がい者等災害時要配慮者への配慮に努めます。
第1項 東海地震に関連する情報が発表された場合の対応
市は、東海地震に関連する情報の区分に応じ、速やかに必要な対策が行えるよう、次の体制 をとります。
情報の種類 情報の内容 配備体制
東海地震 に関連する
調査情報
(臨時)
東海地域の観測データに通常とは異なる変 化が観測された場合に発表される情報。その変 化の原因についての調査の状況を発表
平常時の活動を維持しつつ、
事態の推移に伴い人員を増員 し、必要な対策が行える体制
東海地震 注意情報
東海地域で観測された現象が東海地震の前 兆現象である可能性が高まった場合に発表さ れる情報
情報の受伝達及び警戒宣言の 発令に備えて、必要な対策が円 滑に行える体制
東海地震 予知情報
東海地震が発生するおそれがあると認めら れ、内閣総理大臣から「警戒宣言」が発せられ た場合に発表される情報。東海地震が発生する おそれがあると判断した観測データの状況等、
科学的根拠について発表
事前の応急対策及び地震が発 生した時、災害対策が円滑に行 える体制
1 東海地震に関連する調査情報(臨時)が発表された場合の対応
気象庁から東海地震に関連する調査情報(臨時)が発表された場合、市は平常時の活動を 維持しつつ、事態の推移に伴い人員を増員し、災害対策連絡会を設置します。
なお、東海地震発生のおそれがなくなったと認められ、安心情報である旨を明記した本情 報が発表された場合には、災害対策連絡会を解散します。
なお、東海地震注意情報が発表された場合、その業務は災害対策本部に引き継がれるもの とします。
(1) 災害対策連絡会議の構成
災害対策連絡会議は、市長、副市長、教育長及び関係部長で構成します。
(2) 災害対策連絡会議の協議事項
東海地震に関連する情報を収集し、関係機関へ連絡するとともに、市民へ東海地震に関 連する調査情報(臨時)が発表されたことを広報します。
(3) 市職員の動員
あらかじめ定めている配備編成計画に基づき指定されている職員が参集します。
2 東海地震注意情報が発表された場合の対応
気象庁から東海地震注意情報が発表された場合、市は警戒宣言発令時の事前の準備行動を 実施するため、災害対策本部を設置します。
また、災害対策本部の長(市長)は、情報の解除に係る情報が発表された場合、災害対策 本部を解散します。
なお、大震法第9条の規定による警戒宣言が発せられた場合も同様としますが、その業務 は地震災害警戒本部(以下「警戒本部」という。)に引き継がれるものとします。
第2項 警戒宣言が発せられた場合の対応
1 警戒本部の設置等 (1) 警戒本部の設置基準
警戒宣言が発せられた場合、警戒宣言発令時対策を実施するため、大震法第16条に基づ き警戒本部を設置します。
また、警戒本部長(市長)は、警戒解除宣言が発せられた場合、警戒本部を解散します。
(2) 警戒本部の設置場所
警戒本部は、特別の場合を除き、市本庁舎4階大会議室に設置します。
(3) 配備体制
市職員の動員・配備基準については、次のとおりとします。
<市職員の動員・配備基準>
事前配備 1号配備
(警戒体制)
3号配備
(非常体制)
地震災害警戒本部等の 設置
災害対策連絡会
の設置 災害対策本部の設置 警戒本部の設置
配備基準
「東海地震に関連す る調査情報(臨時)」
が発表されたとき。
「 東 海 地 震 注 意 情 報」が発表されたと き。
「警戒宣言」が発令 されたとき。
※ほぼ同時に東海地 震予知情報の発表
配備内容
東海地震に関連する 情報の収集・伝達を 主体とする体制
警戒宣言時の事前の 準備行動を主体とす る体制
総力をあげて地震発 生までの事前の防災 措置を実施する体制
(4) 市職員の動員
ア 警戒本部長の命により各本部員が動員を指令します。各部長は動員の状況を本部長に 常に報告します。
イ 動員について各部に調整の必要があるときは、本部長が行います。
ウ 職員は、東海地震予知情報が発表されたことを覚知したときは、直ちに登庁します。
第3項 警戒宣言前の準備行動
東海地震注意情報が発表され、事前の準備行動を行う必要があると認められた場合は、国は その旨を公表します。その場合、市は、救急・救助・消火部隊等の受入れ・派遣準備や物資の 点検、児童・生徒等の帰宅、旅行の自粛など、必要な準備行動等を行います。
なお、本情報の解除に係る情報が発表された場合、国は準備体制の解除を発表します。その 場合、市は準備行動を終了します。
第4項 東海地震に関連する情報、警戒宣言の伝達
1 東海地震に関連する情報の伝達
東海地域の観測データに異常が発見され、東海地震に関連する情報が発表された場合、気 象庁から消防庁及び横浜地方気象台を通じてその情報が県に伝達されます。
県は、東海地震に関連する情報の伝達を受けた場合、県防災行政通信網により、速やかに 市町村に伝達します。
<東海地震に関連する情報の伝達>
2 警戒宣言の伝達
気象庁長官から地震予知情報の報告を受け、地震防災応急対策を緊急に実施する必要があ ると認められた場合、内閣総理大臣は警戒宣言を発します。警戒宣言は、報道機関を通じて 広報されるとともに、消防庁から県に伝達されます。
県は、消防庁から警戒宣言発令の伝達を受けた場合、県防災行政通信網により、速やかに 各市町村に伝達します。